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病院
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「じゃあ、ちょっと待っててね」
健太の腕に止血用の脱脂綿を貼り付け終わった香織は、注射器の入った銀色のトレーを持ち、隣の部屋に向かった。
「…痛かった」
一人残された健太は左腕を擦り、本音を漏らした。
「お待たせ。じゃあ、部屋に戻ろうね」
手ぶらで戻ってきた香織は、健太の手を取り、病室まで戻った。
「沢尻先生、お客様です」
昼飯のコンビニ弁当を食べ終わり、休憩室でくつろいでいる沢尻に向かい、女の看護士がドアを開け言った。
「はい、どちらさま?」
沢尻が問い掛けると、ドアをすり抜け、二人の男が入ってきた。
「刑事さん…」
沢尻は利根川と八重草の顔を見て、溜め息を付いた。
「先生、篠原健太君に話を伺いにきました」
利根川は沢尻の溜め息など、気にする様子はないようだ。
「…刑事さん実は、健太君…事件当夜の記憶無いみたいなんです亅
「えっ!?記憶喪失ですか?」
八重草は驚きの声を洩らした。
「えぇ…よっぽど怖い思いをしたんでしょうね」
沢尻は悲しげだ。
「…記憶は戻らないんですか?」
そう聞いた利根川は、同情している様子はない。
「…分かりません…一時的な物だと思うのですが亅
「そうですか…まぁ、取り敢えず篠原健太君と話をさせて下さい」
「それは出来ません。今、健太君に事件の記憶が戻ったら、精神が崩壊するかも知れません。医者として…いや、人として許可できません」
沢尻は続く話を拒絶するように、椅子から立ち上がった。
「…先生、大勢の子供の命が奪われてるんですよ…今回の事件はまだ終わりじゃないかもしれない。また大勢の子供の命が奪われるかもしれないんだ」
利根川は沢尻に詰め寄った。
「しかし!健太く…」
「あの子は唯一の手掛かりなんだ!先生はまた、子供達が無残に殺されてもいいんですか!?」
利根川は沢尻の言葉を遮り、唾を撒き散らし怒鳴り声を上げた。
健太の腕に止血用の脱脂綿を貼り付け終わった香織は、注射器の入った銀色のトレーを持ち、隣の部屋に向かった。
「…痛かった」
一人残された健太は左腕を擦り、本音を漏らした。
「お待たせ。じゃあ、部屋に戻ろうね」
手ぶらで戻ってきた香織は、健太の手を取り、病室まで戻った。
「沢尻先生、お客様です」
昼飯のコンビニ弁当を食べ終わり、休憩室でくつろいでいる沢尻に向かい、女の看護士がドアを開け言った。
「はい、どちらさま?」
沢尻が問い掛けると、ドアをすり抜け、二人の男が入ってきた。
「刑事さん…」
沢尻は利根川と八重草の顔を見て、溜め息を付いた。
「先生、篠原健太君に話を伺いにきました」
利根川は沢尻の溜め息など、気にする様子はないようだ。
「…刑事さん実は、健太君…事件当夜の記憶無いみたいなんです亅
「えっ!?記憶喪失ですか?」
八重草は驚きの声を洩らした。
「えぇ…よっぽど怖い思いをしたんでしょうね」
沢尻は悲しげだ。
「…記憶は戻らないんですか?」
そう聞いた利根川は、同情している様子はない。
「…分かりません…一時的な物だと思うのですが亅
「そうですか…まぁ、取り敢えず篠原健太君と話をさせて下さい」
「それは出来ません。今、健太君に事件の記憶が戻ったら、精神が崩壊するかも知れません。医者として…いや、人として許可できません」
沢尻は続く話を拒絶するように、椅子から立ち上がった。
「…先生、大勢の子供の命が奪われてるんですよ…今回の事件はまだ終わりじゃないかもしれない。また大勢の子供の命が奪われるかもしれないんだ」
利根川は沢尻に詰め寄った。
「しかし!健太く…」
「あの子は唯一の手掛かりなんだ!先生はまた、子供達が無残に殺されてもいいんですか!?」
利根川は沢尻の言葉を遮り、唾を撒き散らし怒鳴り声を上げた。
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