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新たな家族
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健太は戸惑いながらも義樹の手の平を握り、握手を交わした。
義樹の温もりが健太に伝わってくる。健太は何とも言えない安堵感に包まれた。
「ここ座っていい?」
義樹はベッドの直ぐ近くに置かれた丸椅子を指差した。
「うん」
健太は頬を赤らめ、もじもじしながら答えた。
「怪我は大丈夫?痛いところある?」
心底心配しているのだろう。それは義樹の表情を見れば分かる。
それは健太にも伝わったようだ。
「痛いところないよ」
健太はにっこりと笑い掛けた。
「良かった」
義樹はほっと胸を撫で下ろした。
「お兄ちゃん、僕に会いに来てくれたの?」
健太は嬉しそうに問い掛けた。
「うん。健太君に会いにきた」
「どうして?」
「…お兄ちゃん、たまに健太君にお手紙書いてたんだ」
義樹はずっと気になっていた事を話し始めた。
「僕に?僕、お手紙貰った事ないよ」
健太はきょとんとした顔をしている。
「えっ?…じゃあ届いてなかったんだ…ずっと住所を間違えて送ってたんだね」
住所が存在しないのならば、手紙は差出人に戻ってくる。頭にその事は浮かんだが、義樹はそれ以上、詮索はしなかった。恐らく手紙は、健太に見せる事なく、洋子が処分していたのだろう。
「お兄ちゃん僕の事知ってるの?」
健太は疑問に思い尋ねた。
「うん。健太君が赤ちゃんの時から知ってるよ」
「ほんと!?」
健太は今までそんな人物に出会った事がない。自分の赤ん坊時代を知る者に出会えて、うれしそうに歯を見せ微笑んだ。
「ほんとだよ。健太君は可愛い赤ちゃんだったんだよ」
「ふふふ。僕、可愛かったんだ」
健太は嬉しそうに笑った。
「健太君、絵本好き?」
「うん!大好き!」
「じゃあ、これあげるね」
義樹は床に置いたカバンから、一冊の絵本を取り出し、健太に手渡した。
「ありがとう!」
健太は両手で受け取ると、絵本の表紙を目を輝かせて見た。
「サボテンのはな」
健太は表紙に書いてあるタイトルを、嬉しそうに読み上げた。
「それね、お兄ちゃんが書いたんだよ」
義樹は照れくさそうに言った。
「お兄ちゃんが書いたの!早く読みたい!」
「ありがとう…お兄ちゃん、そろそろ行かなきゃいけないんだ…またくるからね」
義樹は優しく笑い掛けた。
「えっ?もう行っちゃうの?」
健太は寂しそうな顔をしている。
義樹の温もりが健太に伝わってくる。健太は何とも言えない安堵感に包まれた。
「ここ座っていい?」
義樹はベッドの直ぐ近くに置かれた丸椅子を指差した。
「うん」
健太は頬を赤らめ、もじもじしながら答えた。
「怪我は大丈夫?痛いところある?」
心底心配しているのだろう。それは義樹の表情を見れば分かる。
それは健太にも伝わったようだ。
「痛いところないよ」
健太はにっこりと笑い掛けた。
「良かった」
義樹はほっと胸を撫で下ろした。
「お兄ちゃん、僕に会いに来てくれたの?」
健太は嬉しそうに問い掛けた。
「うん。健太君に会いにきた」
「どうして?」
「…お兄ちゃん、たまに健太君にお手紙書いてたんだ」
義樹はずっと気になっていた事を話し始めた。
「僕に?僕、お手紙貰った事ないよ」
健太はきょとんとした顔をしている。
「えっ?…じゃあ届いてなかったんだ…ずっと住所を間違えて送ってたんだね」
住所が存在しないのならば、手紙は差出人に戻ってくる。頭にその事は浮かんだが、義樹はそれ以上、詮索はしなかった。恐らく手紙は、健太に見せる事なく、洋子が処分していたのだろう。
「お兄ちゃん僕の事知ってるの?」
健太は疑問に思い尋ねた。
「うん。健太君が赤ちゃんの時から知ってるよ」
「ほんと!?」
健太は今までそんな人物に出会った事がない。自分の赤ん坊時代を知る者に出会えて、うれしそうに歯を見せ微笑んだ。
「ほんとだよ。健太君は可愛い赤ちゃんだったんだよ」
「ふふふ。僕、可愛かったんだ」
健太は嬉しそうに笑った。
「健太君、絵本好き?」
「うん!大好き!」
「じゃあ、これあげるね」
義樹は床に置いたカバンから、一冊の絵本を取り出し、健太に手渡した。
「ありがとう!」
健太は両手で受け取ると、絵本の表紙を目を輝かせて見た。
「サボテンのはな」
健太は表紙に書いてあるタイトルを、嬉しそうに読み上げた。
「それね、お兄ちゃんが書いたんだよ」
義樹は照れくさそうに言った。
「お兄ちゃんが書いたの!早く読みたい!」
「ありがとう…お兄ちゃん、そろそろ行かなきゃいけないんだ…またくるからね」
義樹は優しく笑い掛けた。
「えっ?もう行っちゃうの?」
健太は寂しそうな顔をしている。
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