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約束ノート
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八月十三日。季節は夏真っ盛り。所々で蝉達の合唱が聞こえている。
蕎麦屋で昼食を済ませた健太は、同僚と共に、会社へ向かう大通りの歩道を歩いていた。
「うまかった!満足満足!」
ざるそば二人前に、親子丼の大盛を食べ尽くした幹和也は、腹をさすりながら上機嫌で歩いている。
「お前、食い過ぎだろう?何処にそんなに入るんだ?」
健太は痩せ気味の和也の全身を隈無く見詰め、呆れたような顔をしている。
「俺の胃袋は宇宙だ!名言でたー!」
「いやいや、名言でもなんでもないし」
健太は間髪入れず、つっこんだ。
「うふふ」
その様子を見ていた田島遥は、可笑しそうに笑った。
「遥ちゃんもつっこんで、つっこんで!」
「わたし、漫才できません!」
遥は健太の誘いを断固拒否した。
「もう、遥ちゃんのいけず!」
和也はおどけながら言った。
三人は同期で、横山商事という食品を取り扱う会社で共に働いている。
健太と和也は営業部、遥は経理部で日々仕事をこなしている。
「じゃあ、来週の月曜、またお昼でな!」
エレベーターから降りる遥を、健太達は手を振り見送った。
エレベーターは残った二人を載せ、三階に到着した。
「チン」という無機質な音の後、扉が開いた。
二人はエレベーターを降りると左側を進み、突き当たりにある銀色のドアを開け、部屋の中に入った。
健太はスーツの内ポケットから赤い箱の煙草を取り出すと、徐に口に咥え火を付けた。和也も同様に咥えた煙草に火を付けている。
二人の口から、白い煙が吐き出された。
部屋の中に居る二人以外の人間も、各々煙草を吸っている。どうやらここは喫煙室のようだ。
「しかし、遥ちゃん可愛いな」
和也は目を輝かせながら言った。
「いつ告白するんだ?」
健太は和也の横顔を見詰めた。
「今日する。早くしないと誰かのものになっちゃうよな」
蕎麦屋で昼食を済ませた健太は、同僚と共に、会社へ向かう大通りの歩道を歩いていた。
「うまかった!満足満足!」
ざるそば二人前に、親子丼の大盛を食べ尽くした幹和也は、腹をさすりながら上機嫌で歩いている。
「お前、食い過ぎだろう?何処にそんなに入るんだ?」
健太は痩せ気味の和也の全身を隈無く見詰め、呆れたような顔をしている。
「俺の胃袋は宇宙だ!名言でたー!」
「いやいや、名言でもなんでもないし」
健太は間髪入れず、つっこんだ。
「うふふ」
その様子を見ていた田島遥は、可笑しそうに笑った。
「遥ちゃんもつっこんで、つっこんで!」
「わたし、漫才できません!」
遥は健太の誘いを断固拒否した。
「もう、遥ちゃんのいけず!」
和也はおどけながら言った。
三人は同期で、横山商事という食品を取り扱う会社で共に働いている。
健太と和也は営業部、遥は経理部で日々仕事をこなしている。
「じゃあ、来週の月曜、またお昼でな!」
エレベーターから降りる遥を、健太達は手を振り見送った。
エレベーターは残った二人を載せ、三階に到着した。
「チン」という無機質な音の後、扉が開いた。
二人はエレベーターを降りると左側を進み、突き当たりにある銀色のドアを開け、部屋の中に入った。
健太はスーツの内ポケットから赤い箱の煙草を取り出すと、徐に口に咥え火を付けた。和也も同様に咥えた煙草に火を付けている。
二人の口から、白い煙が吐き出された。
部屋の中に居る二人以外の人間も、各々煙草を吸っている。どうやらここは喫煙室のようだ。
「しかし、遥ちゃん可愛いな」
和也は目を輝かせながら言った。
「いつ告白するんだ?」
健太は和也の横顔を見詰めた。
「今日する。早くしないと誰かのものになっちゃうよな」
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