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光と闇
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雅史は差し出された自分の携帯電話を引ったくった。
「…公衆電話には、法律でカメラを付ける事が禁止されているのは知ってるか?」
腕組みをした青木がうんちくを語るように話し始めた。
「知らねぇよ!電源入らねぇじゃねぇか!」
携帯電話の電源ボタンを押しても画面には光が灯らない。雅史はわなわなと肩を震わせている。
「電源を切ってたからな。長押ししてみろ。充電が切れてなきゃ、入る筈だ」
雅史は怒りに震えながら、電源を押し続けた。強く握り締められている携帯電話は、パキパキとした音が聞こえてきそうだ。
画面に光が灯り、文字とマークを表示した。
携帯電話を覗き込んでいた青木は、ズボンのポケットから取り出した物を雅史に差し出した。
「モバイルバッテリーだ。これに繋いどけば、充電が切れる事はないだろう」
雅史はモバイルバッテリーを苛立った様子で掴み取ると、携帯電話に繋げた。
慣れ親しんだホーム画面になった。これで電話ができる。
強い苛立ちは残るが、青木に対する殺意は消えていた。青木を殺すよりも今はやる事がある。楽しみの時間だ。
「公衆電話にはカメラはないが、その周りにはカメラがある。それにさっき気付いたよ」
青木は何やら喋っているが、雅史は聞いていない。今は明美の携帯電話の番号を、アドレスから探すのが優先だ。
青木はそんな事とは知らず、独り言を続けた。
「カメラに映るより、使う時以外は携帯電話の電源を切っておいた方が危険は少ない。使う時も俺の家から離れて使えば、居場所は掴みにくいだろう。でも、使う時は手短にだ。長ければ警察が来てしまう可能性がある」
「…公衆電話には、法律でカメラを付ける事が禁止されているのは知ってるか?」
腕組みをした青木がうんちくを語るように話し始めた。
「知らねぇよ!電源入らねぇじゃねぇか!」
携帯電話の電源ボタンを押しても画面には光が灯らない。雅史はわなわなと肩を震わせている。
「電源を切ってたからな。長押ししてみろ。充電が切れてなきゃ、入る筈だ」
雅史は怒りに震えながら、電源を押し続けた。強く握り締められている携帯電話は、パキパキとした音が聞こえてきそうだ。
画面に光が灯り、文字とマークを表示した。
携帯電話を覗き込んでいた青木は、ズボンのポケットから取り出した物を雅史に差し出した。
「モバイルバッテリーだ。これに繋いどけば、充電が切れる事はないだろう」
雅史はモバイルバッテリーを苛立った様子で掴み取ると、携帯電話に繋げた。
慣れ親しんだホーム画面になった。これで電話ができる。
強い苛立ちは残るが、青木に対する殺意は消えていた。青木を殺すよりも今はやる事がある。楽しみの時間だ。
「公衆電話にはカメラはないが、その周りにはカメラがある。それにさっき気付いたよ」
青木は何やら喋っているが、雅史は聞いていない。今は明美の携帯電話の番号を、アドレスから探すのが優先だ。
青木はそんな事とは知らず、独り言を続けた。
「カメラに映るより、使う時以外は携帯電話の電源を切っておいた方が危険は少ない。使う時も俺の家から離れて使えば、居場所は掴みにくいだろう。でも、使う時は手短にだ。長ければ警察が来てしまう可能性がある」
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