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だるま
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沢尻はリビングから寝室に向かった。
寝室に着いた沢尻は、ベッドに寝そべる妻の郁子に話し掛けた。
「健太君に電話したんだ。あの子はいい子に育ったよ」
しかし、郁子からの返事はない。
「今度、健太君を家に連れてくるよ。楽しみだな」
本当に楽しみなのか、沢尻の声は大きくなっている。沢尻は子供のように、はしゃぎだした。
騒がしい室内で、郁子は微動だにしていない。郁子は無言を貫いている。いや、貫いているのではない。喋る筈がないのだ。郁子は屍と化している。
はしゃいでいた沢尻は大人しくなった。その顔は眠そうだ。
沢尻は郁子の死体が眠るダブルベッドに身を沈めた。そして、郁子を抱き締めながら眠りに就いた。
月曜日の朝。沢尻は勤め先の病院へは行かず、軽井沢にある別荘に来ていた。この別荘は、死んだ父親から譲り受けた物だ。周りを木々に囲まれ、広大な敷地の中に建っている。
「芽依ちゃん元気かい?」
部屋のドアを開け、沢尻は笑みを浮かべた。
部屋の中には一人の女がいた。それが芽依なのだろう。芽依は毛布の上から、ベルトでベッドに拘束されている。
「た、た、助けてください」
芽依は大声を出し過ぎたせいで、声がしゃがれていた。広大な敷地に別荘が建っている為、近隣にはその声は届かなかったようだ。
「助ける?駄目だよ。僕の楽しみがなくなるじゃないか」
沢尻は首をぶんぶんと横に振り、子供のように大袈裟に嫌がった。
「た、助けてください」
涙を流している芽依は懇願した。
「駄目駄目。さて、今日はどんなオペをしようかな?」
沢尻は笑顔で芽依を拘束しているベルトを外した。
「さあ、始めるよ」
沢尻は芽依を覆い包んでいる毛布を剥ぎ取った。
そこには、だるまのように手足のない芽依が横たわっていた。芽依はオムツを履かされている。
「よし、今日は盲腸を摘出しよう。もちろん麻酔なしでだよ」
沢尻はうれしそうに芽依の下腹を撫でた。
寝室に着いた沢尻は、ベッドに寝そべる妻の郁子に話し掛けた。
「健太君に電話したんだ。あの子はいい子に育ったよ」
しかし、郁子からの返事はない。
「今度、健太君を家に連れてくるよ。楽しみだな」
本当に楽しみなのか、沢尻の声は大きくなっている。沢尻は子供のように、はしゃぎだした。
騒がしい室内で、郁子は微動だにしていない。郁子は無言を貫いている。いや、貫いているのではない。喋る筈がないのだ。郁子は屍と化している。
はしゃいでいた沢尻は大人しくなった。その顔は眠そうだ。
沢尻は郁子の死体が眠るダブルベッドに身を沈めた。そして、郁子を抱き締めながら眠りに就いた。
月曜日の朝。沢尻は勤め先の病院へは行かず、軽井沢にある別荘に来ていた。この別荘は、死んだ父親から譲り受けた物だ。周りを木々に囲まれ、広大な敷地の中に建っている。
「芽依ちゃん元気かい?」
部屋のドアを開け、沢尻は笑みを浮かべた。
部屋の中には一人の女がいた。それが芽依なのだろう。芽依は毛布の上から、ベルトでベッドに拘束されている。
「た、た、助けてください」
芽依は大声を出し過ぎたせいで、声がしゃがれていた。広大な敷地に別荘が建っている為、近隣にはその声は届かなかったようだ。
「助ける?駄目だよ。僕の楽しみがなくなるじゃないか」
沢尻は首をぶんぶんと横に振り、子供のように大袈裟に嫌がった。
「た、助けてください」
涙を流している芽依は懇願した。
「駄目駄目。さて、今日はどんなオペをしようかな?」
沢尻は笑顔で芽依を拘束しているベルトを外した。
「さあ、始めるよ」
沢尻は芽依を覆い包んでいる毛布を剥ぎ取った。
そこには、だるまのように手足のない芽依が横たわっていた。芽依はオムツを履かされている。
「よし、今日は盲腸を摘出しよう。もちろん麻酔なしでだよ」
沢尻はうれしそうに芽依の下腹を撫でた。
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