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切なそうな霞が、優しくサボテンに触れた。その時、サボテンが音もなく崩れ落ちた。
「えっ!?…どうして?」
サボテンは枯れ難いと認識していた霞は驚いている。このサボテンは、買ってから数日しか経っていないのだ。
霞は胸騒ぎがした。健太の身に何か起きている。そう思ってしまった。
霞は部屋の中を右往左往しながら、落ち着かない様子だ。
部屋の中を歩き回っていた霞は、棚の引き出しから折り畳まれている一枚の紙を取り出した。
紙は色褪せている。その紙をテーブルの上に広げた。紙には平仮名が並んで書いてある。霞が幼い頃からダウジングをする時に使ってきた紙だ。
椅子に座った霞は、首からぶら下げているクリスタルの振り子を外した。深呼吸をひとつ、またひとつと繰り返した霞は、指で振り子の紐を摘まんだ。そして、振り子を紙の上に垂らした。
霞が呟いた。
「健太さんは今、何してるの?」
文字をなぞるように動かす振り子。回転しては、最初の文字に戻って、またなぞるように動かしている。
答えが出た。霞は目を見開いた。
「健太さんが危険ってどういう事!?」
霞は叫び、再びダウジングした。
『しのはらけんたをころそうとしているおとこといっしょにいる』
振り子の答えを読み上げた霞の顔は青ざめている。
「…どこに行けば助けられる!?」
びっしょりと汗を掻いた手で握る振り子。急ぐようになぞる文字。振り子が答えを出した。
霞はタンスの上に置いてある、財布と携帯電話と車の鍵を掴んだ。そして、鍵を掛ける事なく、家を飛び出した。
アパートの隣に駐車場がある。霞は赤い国産車に乗り込むと、振り子が告げた住所をカーナビに入力し発車した。
数時間後。霞が乗る車は、目的の場所付近に来ていた。
直ぐ前に、木々に囲まれた古びた洋館が見える。霞は洋館の手前で車を停めた。
カーナビは目的地を示している。辺りを見回した霞は車から降りると、足音を立てないように、洋館の敷地内へと足を踏み入れた。
誰もいない。霞は玄関へは回らず、庭に回り込んだ。
「…健太さん、どこにいるんだろう」
リビングらしき部屋の窓を覗き込むが、人の姿は見当たらない。その時、人の声が聞こえた。
「健太君!起きろ!起きろぉぉぉぉ!」
声は霞が覗いている隣の部屋から聞こえてきた。屋外にもその声は響いている。誰かが家の中で叫んでいるのだろう。
「えっ!?…どうして?」
サボテンは枯れ難いと認識していた霞は驚いている。このサボテンは、買ってから数日しか経っていないのだ。
霞は胸騒ぎがした。健太の身に何か起きている。そう思ってしまった。
霞は部屋の中を右往左往しながら、落ち着かない様子だ。
部屋の中を歩き回っていた霞は、棚の引き出しから折り畳まれている一枚の紙を取り出した。
紙は色褪せている。その紙をテーブルの上に広げた。紙には平仮名が並んで書いてある。霞が幼い頃からダウジングをする時に使ってきた紙だ。
椅子に座った霞は、首からぶら下げているクリスタルの振り子を外した。深呼吸をひとつ、またひとつと繰り返した霞は、指で振り子の紐を摘まんだ。そして、振り子を紙の上に垂らした。
霞が呟いた。
「健太さんは今、何してるの?」
文字をなぞるように動かす振り子。回転しては、最初の文字に戻って、またなぞるように動かしている。
答えが出た。霞は目を見開いた。
「健太さんが危険ってどういう事!?」
霞は叫び、再びダウジングした。
『しのはらけんたをころそうとしているおとこといっしょにいる』
振り子の答えを読み上げた霞の顔は青ざめている。
「…どこに行けば助けられる!?」
びっしょりと汗を掻いた手で握る振り子。急ぐようになぞる文字。振り子が答えを出した。
霞はタンスの上に置いてある、財布と携帯電話と車の鍵を掴んだ。そして、鍵を掛ける事なく、家を飛び出した。
アパートの隣に駐車場がある。霞は赤い国産車に乗り込むと、振り子が告げた住所をカーナビに入力し発車した。
数時間後。霞が乗る車は、目的の場所付近に来ていた。
直ぐ前に、木々に囲まれた古びた洋館が見える。霞は洋館の手前で車を停めた。
カーナビは目的地を示している。辺りを見回した霞は車から降りると、足音を立てないように、洋館の敷地内へと足を踏み入れた。
誰もいない。霞は玄関へは回らず、庭に回り込んだ。
「…健太さん、どこにいるんだろう」
リビングらしき部屋の窓を覗き込むが、人の姿は見当たらない。その時、人の声が聞こえた。
「健太君!起きろ!起きろぉぉぉぉ!」
声は霞が覗いている隣の部屋から聞こえてきた。屋外にもその声は響いている。誰かが家の中で叫んでいるのだろう。
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