雨の日は君と踊りたい 〜魂の半分を探して…切ない練習生BL〜

tommynya

文字の大きさ
3 / 10

第3章:水と風の共鳴

しおりを挟む


 雨が降り始めた月曜日の朝。カーテンの隙間から覗く空は鉛色で、乱層雲が空を覆う。

「今日も雨か」

 窓際に立ち、ガラスを伝う雨粒を眺める。多くの人が憂鬱になる雨の日も、僕にとっては特別だ。幼い頃から、雨音を聴くと魂が不思議と落ち着く。まるで水が僕に何かを語りかけてくれるような気がして。

 時計を確認すると、レッスンまであと一時間。スターエンタの練習室に向かう前、部屋の隅に置かれた小さな電子ピアノの前に腰掛けた。これは、ワルシャワから持ってきた数少ない宝物だ。

 指先がキーに触れた瞬間、不意にレオの姿が脳裏に浮かぶ。風のような彼の動き、彼が放つ神秘的な存在感、そして「魂の半分」という言葉……。気づけば、指が自然と動き出していた。これまで一度も弾いたことのないメロディが、雨音と重なるように部屋中に広がっていく。

「これは……新しい曲?」

 自分でも驚いた。頭に浮かんだメロディをそのまま形にしていくと、長年練習してきた曲のように指が自在に動く。窓を伝う雨粒が、音に合わせて輝きを増したような錯覚すら覚えた。

「不思議だな……」

 ピアノを弾き終えると、急いで譜面に書き留める。直感が告げていた。これは何かの前触れだと。そんな予感を胸に、傘を手に取り練習室へと足を向けた。

 ◇ 

「今週から、本格的に新曲の練習に入ります。オーディションの課題曲でもあります」

 ミナ先生の声が練習室に響き渡る。昨日の社長の発表から、練習生たちの間には、選考への不安と期待の入り混じった張り詰めた空気が漂よう。

「まずは基本的な振り付けから。その後、各自でアレンジを加えてもらいます」

 レッスンが始まり、新曲のリズムに合わせて体を動かす。難易度の高い振り付けだが、意外と身体は音楽に自然と反応している。二年も練習生をしているからか、前よりかは踊れるようになった。でも、レオたちに比べればまだまだだけど。隣で踊るレオと視線が交差する。彼も僕が踊れていて安心しているみたいだ。

「レインとレオ、前に出てきて」

 ミナ先生が僕たちを指名した。

「昨日の即興が素晴らしかったから、他の練習生にも見せてあげて」

 僕たちは前に進み、新曲に合わせて踊り始める。レオの動きに呼応するように僕も動く。彼が風なら、僕は水。互いの存在を感じ取りながら、二人で1つの物語を紡ぐように踊った。

 レッスンが終わると、練習生たちは各自の練習に移っていく。アントニーが僕とレオに近づいてくる。

「また二人そっくりだよ!今日も似たようなグレーのスウェットだね」

 彼はそう言うと直ぐに去っていった。僕は自分とレオの服装を見比べる。確かに、二人とも同じグレーのスウェットを着ていた。レオもそれに気づいて柔らかな笑みを浮かべる。

「本当だな。気づかなかった」

「意識してないのに、いつもこうなるんだよな……どうなってんのかな?やっぱり……運命なのかな……」

 レオは肩をすくめた。

 運命。その言葉が耳の奥で反響する。レオとシンクロするのは、本当に宿命なのかもしれない。

 ◇

 自主練中にレオが声をかけてきた。

「レイン、ちょっといいか?新曲、一緒に練習しよう」

「うん」

 二人で別室に移動する。そこには小さなピアノがあり、僕は朝思いついたメロディを弾いてみることにした。

「実は、今朝、ひらめいた曲があるんだ」

 ピアノの前に座り、雨の中で浮かんだメロディを奏で始める。レオは静かに聴いていたが、途中から体を動かし始めた。彼は僕の音楽に合わせて、即興で踊っている。

 弾き終えると、レオが僕の肩に手を置いた。彼の手の温もりが背中を伝わる。

「レイン、お前の曲、心に響いたよ」

 彼の声は低く、耳元で囁くように優しかった。その瞬間、僕たちの視線が絡み合う。全身に電流が走ったかのように、頬が紅潮するのを感じた。

「あ、ありがとう……この曲、レオのイメージにぴったりだと思って」

「俺のこと考えてこの曲作ったの?」

 耳元で囁かれた言葉に、全身が硬直する。言葉を失い、鼓動だけが激しさを増していく。やっと絞り出すように言葉を発した。

「うん。雨の音を聴きながらピアノを弾いていたら、レオのこと思い出して、それで、この曲が生まれたんだ……」

「嬉しいよ。こんな美しい曲が俺のイメージだなんて」

 レオはそう言うと僕に熱い視線を向ける。心の中の小さな箱を覗かれているみたいで身体が硬直した。もう、僕の気持ちがバレているのかな?そう思うと怖くなった。

 ◇

 その日の練習が終わり、夜になっても雨は止まらなかった。寮に戻ると、僕はピアノの前に座る。そして、ショパンの「雨だれ」を弾き始めた。雨の日にふさわしい曲だ。

 弾いているうちに、不思議な現象が起きた。窓から入ってきた雨粒が、音楽に反応するように宙に舞い上がったのだ。ピアノの音に合わせて、水滴が虹色に輝きながら踊っているように見える。

「これは……」

 驚きのあまり、弾くのを中断した。すると水滴も静止し、普通の雨粒として窓を伝って落ちていく。もう一度弾き始めると、再び水滴が反応する。

 ワルシャワにいた頃、先生に「奇跡の音感」と言われていたことが蘇る。雨の日に弾くと、特別な音色が出ると周囲から不思議がられていた。それは単なる繊細な耳ではなく、水と共鳴する特別な才能だったのだろうか。

「水の記憶……」

 そう、これは水を通して音楽の記憶を共有できる力かもしれない。朝思いついたメロディ、レオに捧げた曲を弾き始める。するとより強く水滴が反応し、まるで小さな踊り子のように宙を舞った。

 翌朝、雨は上がっていたものの、空気には湿り気が残っていた。練習室に着くと、レオがすでに練習している。今日も二人は同じ服を着ていることに気づく。今日は白いTシャツ。

「おはよう、レイン」

 レオが手を振りながら笑顔で迎えてくれる。

「おはよう……」

 僕は彼の服装に気づいて目を丸くした。

「またかぶっちゃったね。白T」

 レオは軽く肩をすくめる。

「シンクロするんだ、俺たちは」と当然のように言う。

 その言葉に、心の底から幸福感が波のように押し寄せる。

 そこへミナ先生が入ってきて、僕たちの姿を見て口元を緩めた。

「今日も同じ服?白いTシャツ、息ピッタリね」

 ミナ先生がクラップ音で練習生を集め、レッスンを開始する。新曲のダンスの練習が本格化し、僕とレオは自然とペアを組んでいた。鏡に映る二人の姿は、まるで双子のように同じ動きをしている。

「レオとのシンクロ、本当に魂の半分みたいだね」

「ああそうだな。前世は双子だったのかも。それで現世ではレインはポーランドから俺を見つけるために日本へ来たんだ。きっと……」とレオは遠くを見つめながら言った。

 ◇

 レッスンの合間、僕はレオに「水の記憶」について話すことにした。

「ねえ、レオ」

 僕は少し緊張しながら切り出す。

「実は、不思議な発見があったんだ」

「何だ?」

 彼は興味深そうに尋ねた。

 僕は昨夜の出来事、ピアノを弾くと水滴が反応して踊るように見えたことを話す。レオは真剣な表情で聞いていた。

「それって、俺にも似たものがあるかもしれない」

 彼は静かに言う。

「『風の囁き』とでも呼べばいいのかな。踊っていると、風が次の動きを教えてくれるんだ。身体が意思を持つように動かされるんだよ」

 驚きで声が上ずった。

「レオにも特別な力が?」

「ああ。幼い頃から、風が俺に語りかけてくるのを感じていた。それに身体が導かれるように、自然と踊りだすんだ」

「試してみよう」

 僕は興奮して提案する。

「二人の力を合わせたら、どうなるんだろう」

 僕がスタジオの片隅の小さなピアノに向かうと、レオはセンターに立ちスタンバイした。

「お前の水の記憶が反応する曲を弾いてくれ」

 指がピアノの鍵盤に触れる。深い呼吸をして、意識を集中させると、穏やかなメロディが部屋に広がり始めた。

 レオはを瞼を閉じ、音に身を委ねる。ゆっくりと腕を広げ、舞い始めた。その動きは風そのものだった。軽やかで、しなやかで、そして力強い。

 僕はレオの動きに合わせて音を紡いでいく。指先から伝わる振動が、空気中の水分を揺らし始めた。窓からの光に照らされ、微かな水滴が浮かび上がる。

 レオの動きに変化が生まれた。彼の周囲には目に見えない気流が生まれる。現実の風ではなく、彼の舞いが紡ぎ出す空気の波。その繊細な流れが、僕の奏でた音で生まれた水滴と融合していく。

「すごい...」

 微細な水粒が気流に乗って螺旋を描き、光に触れるとプリズムとなって七色の輝きを放った。夜空の星々のように煌めく水の粒子。レオの舞と僕の音色が溶け合い、風と水の神秘的な調和が空間を満たしていく。

 踊りながら、レオが僕の背後に回り込み、突然、腰に手を添えて椅子から立ち上がらせた。そして、一緒に踊らせる。

「レイン、この動きできる?」

 彼の声が耳元で響く。温かい息が首筋をくすぐり、理性が揺らいだ。彼の手に導かれるまま、僕も体を動かす。ピアノから離れても、メロディは空間に残り続け、僕たちは二人で踊る。

 やがて曲が終わり、二人は向かい合って立ち止まり手を繋ぐ。息が上がり、胸が激しく上下している。スタジオは静寂に包まれたが、空気は僕たちの感情で満ちていた。手を繋いで生まれたサークルから風と水しぶきがトルネードを作りながら天井に舞っていく。

「レイン...」レオが息を整えながら言う。
「これが俺たちの力だ」

「うん」僕も同調した。
「風と水...一緒になると、こんなに神秘的なんだ」

 レオの前髪がフワリと風になびく。水しぶきが消えるまで僕たちは天井を見つめていた。

 ◇

 翌日、練習室には緊張感が漂っていた。デビュー評価が近づいているからだ。ミナ先生は練習生たち一人ひとりの成長を確認していた。

 僕とレオが前に呼ばれると、他の練習生たちの視線が集まる。

「二人とも、今日もお揃いだね。ブルーのパーカー」

 ある練習生が口にした。

「本当に双子なんじゃない?」

 その声に周りから笑い声が上がったが、僕たちは互いに目を合わせて微笑むだけ。日常の出来事に過ぎないから。

「準備はいい?」

 ミナ先生が尋ねた。

 僕たちは同意して、ポジションに就く。レオが目配せし、始まりの合図を送る。

 深呼吸して、僕は昨日練習した新しいアレンジを披露し始めた。レオも踊り始める。練習室のスポットライトが僕たちを照らす。

 最初は普通のパフォーマンスに見えたかもしれない。しかし、徐々に変化が起きた。僕の音楽と彼の踊りが深く調和し始め、空気中の水分が光を受けて輝き始める。演奏パートを終えた僕もレオと一緒に踊り始めた。

 レオの周りに風が渦巻き、その風が水滴を舞わせていく。そして眩い光を放ちながら、虹色の水の粒は輝き始める。

 練習室全体が固唾を飲んで見守った。

 僕たちの魂が1つになった瞬間。僕の中のレオ、レオの中の僕。水と風が完全に混ざり合い調和していた。

 パフォーマンスが終わると、一瞬の静寂の後、拍手が沸き起こる。ミナ先生は目を見開き、言葉を失ったように立ち尽くしていた。

「これは...素晴らしい。まるで二人が一人になったみたい……」

 レオが僕に近づき、両手で軽く頬を包む。

「レイン、素晴らしかったよ」

 彼の目は宝石のように輝いていた。

 僕は包まれた頬に添えらえたレオの手に自分の手を重ねた。みんなが見ているのに……止められなかった……完璧なパフォーマンスが出来て、レオが喜んでくれているのが分かって嬉しかったんだ。1つになれたんだって実感できたし。ただ、幸せだった。

 ◇

 黄昏時。練習が終わった僕たちは屋上に上がった。生ぬるい風が身体を包む。

「凄かったな、今日は」

 ベンチに座ると、レオが隣に座ってくる。

「あんなに反応するなんて思わなかった」

「うん。風と水、光との共鳴...幻想的だったね」

 僕は風に包まれながら、今日の練習を振り返っていた。

 レオはしばらく黙っていたが、やがて小さく息を吐く。

「実は...デビューが怖いんだ」

 その言葉に驚いた。いつも自信に満ちたレオが弱さを見せるのは珍しい。

「どうして?レオならきっと選ばれるよ。月末評価いつも一位じゃない。デビューに一番近いと思うよ?」

「みんなの期待が重すぎる。先頭を走るということは、躓くことが許されないってことだ」

 彼は空を見つめて呟く。

「もし、俺の『風の囁き』がステージで失敗したら...」

「大丈夫だよ」

 僕は彼の手に自分の手を重ねた。

「レオの『風の囁き』は特別だ。そして、僕の『水の記憶』があるよ。二人なら、きっと」

 彼は僕の手を見つめ、ゆっくりと指を絡めてきた。

「ありがとう、レイン」彼の声は深く響く。
「お前がいるから、前に進める」

 その言葉が身体中に温かさを広げていく。レオが僕の方に身を寄せる。

「レイン、隣にいてくれて嬉しいよ」

 その言葉が心に触れ、胸の奥で小さな光となって広がった。肩と肩が触れ合う接点から温かさが全身を駆け巡り、指先から伝わる彼の体温が血管を熱くする。

「僕も」鼓動が早まるのを感じながら答えた。
「レオと一緒にいると、世界の色が鮮やかに見えるんだ」

 レオはゆっくりと僕の顔を見つめ、手を伸ばして僕の顎に触れ、そして、優しく顎を上げ呟く。

「レイン、俺の目を見て」

 視線が交わる。彼の瞳に街灯の光が映り込み、星のように輝いている。見つめ合いは続き、その視線は僕の理性を溶かしていく。

「俺たち、誰も見たことないステージを作ろうな」レオは真剣な眼差しで言う。
「二人なら、きっとできる」

 恥じらいを抑えながらも、僕は彼の瞳をまっすぐ見つめる。

「うん、どんな未来が待っていても、一緒にいよう」

 魂の誓いのようだった。レオとの絆が、さらに深まっていくのを感じる。これはもう単なる友情ではない。僕の中で息づく感情は、間違いなく特別だ。

 暫く見つめ合っていたら、空はすっかり星々で彩られていた。

「あ、流れ星だ」

 レオが夜空を指さす。

 一筋の光が夜空を横切る。僕たちは同時に目を閉じ、願い事をした。

「何を願ったの?」

 僕は尋ねるとレオは悪戯に笑い言う。

「秘密だ。叶ったら教えるよ」

 僕の願いは、レオと一緒にデビューすること。そして、この言葉にできない感情が、いつか彼に届けられる事を。

 水と風の絆は、これからどんな物語を紡いでいくのだろう。デビューへの道は険しいかもしれないが、レオと一緒なら乗り越えられる。そんな確信が、夜空の星のように僕の中で輝いていた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

キンモクセイは夏の記憶とともに

広崎之斗
BL
弟みたいで好きだった年下αに、外堀を埋められてしまい意を決して番になるまでの物語。 小山悠人は大学入学を機に上京し、それから実家には帰っていなかった。 田舎故にΩであることに対する風当たりに我慢できなかったからだ。 そして10年の月日が流れたある日、年下で幼なじみの六條純一が突然悠人の前に現われる。 純一はずっと好きだったと告白し、10年越しの想いを伝える。 しかし純一はαであり、立派に仕事もしていて、なにより見た目だって良い。 「俺になんてもったいない!」 素直になれない年下Ωと、執着系年下αを取り巻く人達との、ハッピーエンドまでの物語。 性描写のある話は【※】をつけていきます。

【完結】言えない言葉

未希かずは(Miki)
BL
 双子の弟・水瀬碧依は、明るい兄・翼と比べられ、自信がない引っ込み思案な大学生。  同じゼミの気さくで眩しい如月大和に密かに恋するが、話しかける勇気はない。  ある日、碧依は兄になりすまし、本屋のバイトで大和に近づく大胆な計画を立てる。  兄の笑顔で大和と心を通わせる碧依だが、嘘の自分に葛藤し……。  すれ違いを経て本当の想いを伝える、切なく甘い青春BLストーリー。 第1回青春BLカップ参加作品です。 1章 「出会い」が長くなってしまったので、前後編に分けました。 2章、3章も長くなってしまって、分けました。碧依の恋心を丁寧に書き直しました。(2025/9/2 18:40)

勇者様への片思いを拗らせていた僕は勇者様から溺愛される

八朔バニラ
BL
蓮とリアムは共に孤児院育ちの幼馴染。 蓮とリアムは切磋琢磨しながら成長し、リアムは村の勇者として祭り上げられた。 リアムは勇者として村に入ってくる魔物退治をしていたが、だんだんと疲れが見えてきた。 ある日、蓮は何者かに誘拐されてしまい…… スパダリ勇者×ツンデレ陰陽師(忘却の術熟練者)

ショコラとレモネード

鈴川真白
BL
幼なじみの拗らせラブ クールな幼なじみ × 不器用な鈍感男子

刺されて始まる恋もある

神山おが屑
BL
ストーカーに困るイケメン大学生城田雪人に恋人のフリを頼まれた大学生黒川月兎、そんな雪人とデートの振りして食事に行っていたらストーカーに刺されて病院送り罪悪感からか毎日お見舞いに来る雪人、罪悪感からか毎日大学でも心配してくる雪人、罪悪感からかやたら世話をしてくる雪人、まるで本当の恋人のような距離感に戸惑う月兎そんなふたりの刺されて始まる恋の話。

十七歳の心模様

須藤慎弥
BL
好きだからこそ、恋人の邪魔はしたくない… ほんわか読者モデル×影の薄い平凡くん 柊一とは不釣り合いだと自覚しながらも、 葵は初めての恋に溺れていた。 付き合って一年が経ったある日、柊一が告白されている現場を目撃してしまう。 告白を断られてしまった女の子は泣き崩れ、 その瞬間…葵の胸に卑屈な思いが広がった。 ※fujossy様にて行われた「梅雨のBLコンテスト」出品作です。

今日もBL営業カフェで働いています!?

卵丸
BL
ブラック企業の会社に嫌気がさして、退職した沢良宜 篤は給料が高い、男だけのカフェに面接を受けるが「腐男子ですか?」と聞かれて「腐男子ではない」と答えてしまい。改めて、説明文の「BLカフェ」と見てなかったので不採用と思っていたが次の日に採用通知が届き疑心暗鬼で初日バイトに向かうと、店長とBL営業をして腐女子のお客様を喜ばせて!?ノンケBL初心者のバイトと同性愛者の店長のノンケから始まるBLコメディ ※ 不定期更新です。

先輩のことが好きなのに、

未希かずは(Miki)
BL
生徒会長・鷹取要(たかとりかなめ)に憧れる上川陽汰(かみかわはるた)。密かに募る想いが通じて無事、恋人に。二人だけの秘密の恋は甘くて幸せ。だけど、少しずつ要との距離が開いていく。 何で? 先輩は僕のこと嫌いになったの?   切なさと純粋さが交錯する、青春の恋物語。 《美形✕平凡》のすれ違いの恋になります。 要(高3)生徒会長。スパダリだけど……。 陽汰(高2)書記。泣き虫だけど一生懸命。 夏目秋良(高2)副会長。陽汰の幼馴染。 5/30日に少しだけ順番を変えたりしました。内容は変わっていませんが、読み途中の方にはご迷惑をおかけしました。

処理中です...