35 / 54
第35話 詩を紡ぐ風の街
しおりを挟む
アレンが谷を抜け南部の平原へ出たのは、旅を再開してから十日後のことだった。
王都から遠く離れたこの地は、再構築によって開いた地脈の余波で空が常に揺らぎ、陽光が柔らかく漂っている。
丘を抜け、荒野の一本道を行くうちに、やがて緑の吹きだまりが現れる。
小さな街。風車が丘の上にいくつも並び、家々の屋根には風よけの膜が張られている。
「……風の街、デール。」
アレンは懐かしげに呟いた。
かつてここは、風帆を操る行商たちの拠点だった。数多の交易が交差する要地だったが、封印戦争後に一度廃墟となり、いまや再生の真っ最中だ。
街の入口で、少年が手を振っていた。
「旅人さん! 北から来たの?」
「ええ。」アレンは歩み寄る。「ここの代表者と話がしたい。王都の再建支援で来たんです。」
少年は眼を輝かせてうなずいた。
「なら長に言ってくる! 風車の丘の家だよ!」
馬車一台通れないような坂道を上る。てっぺんには古い鐘塔があり、鉄でできた風鈴が絶え間なく鳴っていた。
鐘塔の下、仮設の執務所の前に、見覚えのある背中があった。
薄緑の衣をまとい、風を抱くように腕を広げて立つ女性――リィナ。
「……来てしまいましたね。」
彼女は振り返らずに言った。
「王都が落ち着いたと思ったら、また南の現場ですか。働きすぎですよ、アレンさん。」
アレンは苦笑して肩をすくめた。
「君こそ、こんな風の街で何をしてるんですか。」
「共生の庭の拡張ですよ。森を広げすぎると乾いた地域が焦げます。風と森を混ぜる、それが今の課題です。」
彼女の声には確かな力があった。王都の少女ではない、ひとつの理を担う“導き手”の声。
「王都から一報だけ届きました。あなたの“再構築”の記録が正式に記録院に登録されたそうです。教科書に載るらしいですよ。」
アレンは目を細めて笑う。
「僕の名前なんぞ残しても、誰かが真似をするだけじゃないか。」
「いいえ。理を知っても、あなたのように使える者は少ない。残るのは技術じゃなくて、“使う勇気”ですよ。」
風鈴が鳴り、ふたりの間に柔らかい陽射しが差し込む。
「ところで。」リィナが視線を上げた。
「ここ数日、変な風を感じませんか?」
アレンは頷いた。「ええ。道中ずっと感じてました。地脈の線が風に乗って広がるような、回転を伴う干渉です。自然発生しているものではありません。」
「誰かが、また“大地”に手を加えている?」
「多分。悪意じゃなく、試作でしょう。封印の時代の遺産が、まだどこかで生きている。」
ふと、街の中央に立つ時間塔の上で、白い鳩が飛び立った。
それを見て、リィナが目を細める。
「……伝書ですね。」
風に乗って届いた鳩が、彼女の腕へ降りてくる。
足に巻かれた筒をほどくと、中には薄い羊皮紙。
リィナが目を通した瞬間、表情が固まった。
「……またです。“西端地帯、リリウムからの報告――石化病、再発。”」
石化病。それは竜の理を模した“仮構の生命石”が崩壊を始める際に起こる現象だった。かつて再構築の実験で犠牲となった病、その名が再び現れた。
「誰かが……理を掘り返したんですね。」アレンの声が低くなる。
リィナも立ち上がり、風を受けて長い髪を押さえた。
「行きますか?」
「行きましょう。迷う理由はありません。」
◇
二人は翌朝、風帆馬車に乗り込み、リリウム地方へと向かった。
そこは風の終着点と呼ばれる町だった。地の魔力が弱く、昔から“理の流れ”に敏感な土地。
走る馬車の窓から見える草原には、ところどころ灰色に枯れた帯が走っている。
アレンはその一つを見て、確信する。
「……病、ですね。理の劣化による腐食です。広がりが早すぎる。」
「石になった生き物を、また見なきゃいけないなんて。」リィナの声にかすかな震えが滲む。
「今回は止めます。」
「止められますか。」
「止めなければ、今までの理も意味がなくなる。」
リリウムの町に着いた時、その広場の中央に、見覚えのある紋章が刻まれていた。
「……これは。」
リィナがしゃがみこむ。地面に浮かぶのは、アレンがかつて封印の実験で使った術式――再構築制御陣。
その線の中央に、ひとりの影が立っていた。
背は高く、淡い青の外套をまとい、長い灰色の髪を後ろで束ねている。
顔を見る前に、アレンは確信した。
懐かしい、失われたはずの魔力の波。
「……ハイゼル?」
その名を呼ぶと、影がゆっくりと振り返る。
「久しいな、アレン。」
穏やかな声。だが確かに、師のそれ。
「あなたは……消えたはずじゃ。」
「理は滅びない。私は神門と共に、夢の層へ沈んでいただけだ。」
リィナが身構える。「何をしようとしてるんですか。」
「恐れるな。これは再構築の最終段階――“赦し”だ。」
彼の足下で、灰に眠る人々の身体が石から肉へと戻っていく。
「……病が収まってる。」リィナが呟く。
「理の欠片が反応している。」アレンの心臓が高鳴る。
ハイゼルは静かに手を上げた。
「アレン。君が築いた理は、まだ完成していない。人を繋ぐ道のりは、今も途中だ。それを補うのが、この“赦し”だ。」
「赦し?」
「人が間違え、壊したものを、抱きしめること。罰や裁きではなく、理解として受け取る行為。私はその術式を作りあげた。」
リィナが言葉を失う。アレンはほんの一瞬だけ目を閉じた。
「師匠……。」
ハイゼルはゆっくり歩み寄り、アレンの肩に手を置く。
「君ならわかる。再構築も赦しも、同じ理の流れにある。」
アレンは視線を落とし、そして穏やかに頷いた。
「ええ。壊すのも、直すのも、許すのも、人が選ぶ行為です。あなたが戻ってきたなら、この世界はようやく“答え”を見つけられる。」
ハイゼルの顔に薄い笑みが浮かぶ。
「では――共に歩こう。神も竜もいない今、人の理を、人の手で築く。」
「そのために南へ?」
「そうだ。風が歌う場所で、世界の“記録”を始める。」
リィナがふと問う。
「石化した人たちは、本当に助かるんですか?」
「助かるさ。」アレンが答える。「なぜなら、僕たちは“繋ぐ者たち”だから。」
◇
夕暮れ、三人は町の外れに立っていた。
沈みかけた太陽が、灰の大地に朱色の筋を描いている。
風が吹き、どこからともなく子どもの笑い声が聞こえた。
石の街に、再び命の音が戻りはじめている。
リィナは空に手を伸ばし、柔らかく微笑んだ。
「アレンさん。ねぇ、これってもう、物語の終わりですよね?」
アレンは首を振った。
「違いますよ。世界が動いている限り、物語は終わらない。」
「じゃあ、これは?」
「たぶん、“次の章の序文”みたいなものです。」
ハイゼルが軽く肩を叩く。
「その通りだ。人は想いを受け渡し、物語を積み重ねる。神の書ではなく、人自身が書き手となる。」
三人の影が風に揺れる。
遠くの丘には風車が回り続け、空には透明な光が走る。
森の声、海の息、竜の鼓動。すべてがひとつに溶け合い、この世界の内側で鼓動していた。
アレンは杖を抱きしめ、目を閉じた。
確かに聞こえる。
――風が言葉を運んでいる。
“再び、歩め。”
そう、世界はいまも続いている。
風の詩が、新しい未来を描きながら。
王都から遠く離れたこの地は、再構築によって開いた地脈の余波で空が常に揺らぎ、陽光が柔らかく漂っている。
丘を抜け、荒野の一本道を行くうちに、やがて緑の吹きだまりが現れる。
小さな街。風車が丘の上にいくつも並び、家々の屋根には風よけの膜が張られている。
「……風の街、デール。」
アレンは懐かしげに呟いた。
かつてここは、風帆を操る行商たちの拠点だった。数多の交易が交差する要地だったが、封印戦争後に一度廃墟となり、いまや再生の真っ最中だ。
街の入口で、少年が手を振っていた。
「旅人さん! 北から来たの?」
「ええ。」アレンは歩み寄る。「ここの代表者と話がしたい。王都の再建支援で来たんです。」
少年は眼を輝かせてうなずいた。
「なら長に言ってくる! 風車の丘の家だよ!」
馬車一台通れないような坂道を上る。てっぺんには古い鐘塔があり、鉄でできた風鈴が絶え間なく鳴っていた。
鐘塔の下、仮設の執務所の前に、見覚えのある背中があった。
薄緑の衣をまとい、風を抱くように腕を広げて立つ女性――リィナ。
「……来てしまいましたね。」
彼女は振り返らずに言った。
「王都が落ち着いたと思ったら、また南の現場ですか。働きすぎですよ、アレンさん。」
アレンは苦笑して肩をすくめた。
「君こそ、こんな風の街で何をしてるんですか。」
「共生の庭の拡張ですよ。森を広げすぎると乾いた地域が焦げます。風と森を混ぜる、それが今の課題です。」
彼女の声には確かな力があった。王都の少女ではない、ひとつの理を担う“導き手”の声。
「王都から一報だけ届きました。あなたの“再構築”の記録が正式に記録院に登録されたそうです。教科書に載るらしいですよ。」
アレンは目を細めて笑う。
「僕の名前なんぞ残しても、誰かが真似をするだけじゃないか。」
「いいえ。理を知っても、あなたのように使える者は少ない。残るのは技術じゃなくて、“使う勇気”ですよ。」
風鈴が鳴り、ふたりの間に柔らかい陽射しが差し込む。
「ところで。」リィナが視線を上げた。
「ここ数日、変な風を感じませんか?」
アレンは頷いた。「ええ。道中ずっと感じてました。地脈の線が風に乗って広がるような、回転を伴う干渉です。自然発生しているものではありません。」
「誰かが、また“大地”に手を加えている?」
「多分。悪意じゃなく、試作でしょう。封印の時代の遺産が、まだどこかで生きている。」
ふと、街の中央に立つ時間塔の上で、白い鳩が飛び立った。
それを見て、リィナが目を細める。
「……伝書ですね。」
風に乗って届いた鳩が、彼女の腕へ降りてくる。
足に巻かれた筒をほどくと、中には薄い羊皮紙。
リィナが目を通した瞬間、表情が固まった。
「……またです。“西端地帯、リリウムからの報告――石化病、再発。”」
石化病。それは竜の理を模した“仮構の生命石”が崩壊を始める際に起こる現象だった。かつて再構築の実験で犠牲となった病、その名が再び現れた。
「誰かが……理を掘り返したんですね。」アレンの声が低くなる。
リィナも立ち上がり、風を受けて長い髪を押さえた。
「行きますか?」
「行きましょう。迷う理由はありません。」
◇
二人は翌朝、風帆馬車に乗り込み、リリウム地方へと向かった。
そこは風の終着点と呼ばれる町だった。地の魔力が弱く、昔から“理の流れ”に敏感な土地。
走る馬車の窓から見える草原には、ところどころ灰色に枯れた帯が走っている。
アレンはその一つを見て、確信する。
「……病、ですね。理の劣化による腐食です。広がりが早すぎる。」
「石になった生き物を、また見なきゃいけないなんて。」リィナの声にかすかな震えが滲む。
「今回は止めます。」
「止められますか。」
「止めなければ、今までの理も意味がなくなる。」
リリウムの町に着いた時、その広場の中央に、見覚えのある紋章が刻まれていた。
「……これは。」
リィナがしゃがみこむ。地面に浮かぶのは、アレンがかつて封印の実験で使った術式――再構築制御陣。
その線の中央に、ひとりの影が立っていた。
背は高く、淡い青の外套をまとい、長い灰色の髪を後ろで束ねている。
顔を見る前に、アレンは確信した。
懐かしい、失われたはずの魔力の波。
「……ハイゼル?」
その名を呼ぶと、影がゆっくりと振り返る。
「久しいな、アレン。」
穏やかな声。だが確かに、師のそれ。
「あなたは……消えたはずじゃ。」
「理は滅びない。私は神門と共に、夢の層へ沈んでいただけだ。」
リィナが身構える。「何をしようとしてるんですか。」
「恐れるな。これは再構築の最終段階――“赦し”だ。」
彼の足下で、灰に眠る人々の身体が石から肉へと戻っていく。
「……病が収まってる。」リィナが呟く。
「理の欠片が反応している。」アレンの心臓が高鳴る。
ハイゼルは静かに手を上げた。
「アレン。君が築いた理は、まだ完成していない。人を繋ぐ道のりは、今も途中だ。それを補うのが、この“赦し”だ。」
「赦し?」
「人が間違え、壊したものを、抱きしめること。罰や裁きではなく、理解として受け取る行為。私はその術式を作りあげた。」
リィナが言葉を失う。アレンはほんの一瞬だけ目を閉じた。
「師匠……。」
ハイゼルはゆっくり歩み寄り、アレンの肩に手を置く。
「君ならわかる。再構築も赦しも、同じ理の流れにある。」
アレンは視線を落とし、そして穏やかに頷いた。
「ええ。壊すのも、直すのも、許すのも、人が選ぶ行為です。あなたが戻ってきたなら、この世界はようやく“答え”を見つけられる。」
ハイゼルの顔に薄い笑みが浮かぶ。
「では――共に歩こう。神も竜もいない今、人の理を、人の手で築く。」
「そのために南へ?」
「そうだ。風が歌う場所で、世界の“記録”を始める。」
リィナがふと問う。
「石化した人たちは、本当に助かるんですか?」
「助かるさ。」アレンが答える。「なぜなら、僕たちは“繋ぐ者たち”だから。」
◇
夕暮れ、三人は町の外れに立っていた。
沈みかけた太陽が、灰の大地に朱色の筋を描いている。
風が吹き、どこからともなく子どもの笑い声が聞こえた。
石の街に、再び命の音が戻りはじめている。
リィナは空に手を伸ばし、柔らかく微笑んだ。
「アレンさん。ねぇ、これってもう、物語の終わりですよね?」
アレンは首を振った。
「違いますよ。世界が動いている限り、物語は終わらない。」
「じゃあ、これは?」
「たぶん、“次の章の序文”みたいなものです。」
ハイゼルが軽く肩を叩く。
「その通りだ。人は想いを受け渡し、物語を積み重ねる。神の書ではなく、人自身が書き手となる。」
三人の影が風に揺れる。
遠くの丘には風車が回り続け、空には透明な光が走る。
森の声、海の息、竜の鼓動。すべてがひとつに溶け合い、この世界の内側で鼓動していた。
アレンは杖を抱きしめ、目を閉じた。
確かに聞こえる。
――風が言葉を運んでいる。
“再び、歩め。”
そう、世界はいまも続いている。
風の詩が、新しい未来を描きながら。
1
あなたにおすすめの小説
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
悪役令息の継母に転生したからには、息子を悪役になんてさせません!
水都(みなと)
ファンタジー
伯爵夫人であるロゼッタ・シルヴァリーは夫の死後、ここが前世で読んでいたラノベの世界だと気づく。
ロゼッタはラノベで悪役令息だったリゼルの継母だ。金と地位が目当てで結婚したロゼッタは、夫の連れ子であるリゼルに無関心だった。
しかし、前世ではリゼルは推しキャラ。リゼルが断罪されると思い出したロゼッタは、リゼルが悪役令息にならないよう母として奮闘していく。
★ファンタジー小説大賞エントリー中です。
※完結しました!
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
勇者パーティーを追放されたので、張り切ってスローライフをしたら魔王に世界が滅ぼされてました
まりあんぬさま
ファンタジー
かつて、世界を救う希望と称えられた“勇者パーティー”。
その中で地味に、黙々と補助・回復・結界を張り続けていたおっさん――バニッシュ=クラウゼン(38歳)は、ある日、突然追放を言い渡された。
理由は「お荷物」「地味すぎる」「若返くないから」。
……笑えない。
人付き合いに疲れ果てたバニッシュは、「もう人とは関わらん」と北西の“魔の森”に引きこもり、誰も入って来られない結界を張って一人スローライフを開始……したはずだった。
だがその結界、なぜか“迷える者”だけは入れてしまう仕様だった!?
気づけば――
記憶喪失の魔王の娘
迫害された獣人一家
古代魔法を使うエルフの美少女
天然ドジな女神
理想を追いすぎて仲間を失った情熱ドワーフ
などなど、“迷える者たち”がどんどん集まってくる異種族スローライフ村が爆誕!
ところが世界では、バニッシュの支援を失った勇者たちがボロボロに……
魔王軍の侵攻は止まらず、世界滅亡のカウントダウンが始まっていた。
「もう面倒ごとはごめんだ。でも、目の前の誰かを見捨てるのも――もっとごめんだ」
これは、追放された“地味なおっさん”が、
異種族たちとスローライフしながら、
世界を救ってしまう(予定)のお話である。
お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~
志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」
この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。
父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。
ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。
今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。
その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
落ちこぼれ職人、万能スキルでギルド最強になります!
たまごころ
ファンタジー
ギルド最弱の鍛冶師レオンは、仲間に「役立たず」と笑われて追放された。
途方に暮れる彼の前に現れたのは、伝説の鍛冶書と、しゃべる鉄塊(?)。
鍛冶・錬金・料理・魔道具――あらゆるクラフトスキルを吸収する《創精鍛造》を極め、万能職人へと覚醒!
素材採取から戦闘まで、すべて自作で挑む“ものづくり異世界成り上がり譚”が今、始まる。
裏切った元仲間? 今さら後悔しても遅いぞ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる