21 / 30
第21話 再生の女神との契約
しおりを挟む
夜風が静かに王都を抜けていく。
戦乱の火は消え、世界はようやく呼吸を取り戻した。
それでも俺の心は、まだ落ち着かなかった。
終わらせたはずの戦いの奥に、まだ見えない“何か”が残っている――そんな気がしていた。
ベリスが新設された塔の階段を降りながら声をかけた。
「リアム様、休まれたほうがいいのでは? 七日間、一睡も取っていません。」
「眠れないんだ。今夜、何かが起きる気がしてな。」
「“予感”ですか?」
「ああ。昔の俺なら笑ってたかもしれないが、今はそれを信じたい。」
外へ出ると、静寂の夜空に青い軌跡が浮かんでいた。
ルミナスの光――いや、世界の通信網を司る新しい精霊たちの流れだ。
まるでひとつの生命のように、有機的に脈動している。
その中心に、ひときわ強く光る一点があった。
眩しさに目を細めた瞬間、足元の地面が光る。
幾何学模様の魔法陣。聞き覚えのある、しかし懐かしすぎる響きが耳の奥を震わせた。
「……転送陣? 誰が――」
問い終えるより早く、青い光が塔の広場を包んだ。風が巻き起こり、すべての音が遠ざかる。
そしてその中心に、ひとりの女性が現れた。
白い長衣をまとい、金色の髪を夜風になびかせる。
肌は陽光を宿したように輝き、瞳は透き通る蒼。
その存在だけで、あらゆる感情が浄化されていくようだった。
ベリスが息を呑む。
「……まさか、“再生の女神イアナ”!?」
伝承にしか存在しないはずの神。その名が現実に呼ばれる瞬間を、俺たちは確かに見ていた。
イアナ――彼女は柔らかく微笑むと、まっすぐに俺を見た。
「確かに……あなたが“鍵”を持つ者なのね。」
「“鍵”? 俺にはもう神に繋がるものなんてない。」
「そう。あなた自身が“鍵”になった。だからこそ、ここに呼ばれたの。」
ベリスが警戒を露わにする。
「女神と呼ばれても、かつて神々はこの世界を壊した。あなたも同じでは?」
イアナは静かに首を振った。
「私は創造の女神ではなく、再生の女神。壊れたものを繋ぐための存在。あなたたちの戦いをすべて見ていました。そして――ルミナスの想いも。」
その名を口にした瞬間、胸の奥で何かが震えた。
「ルミナスを、知っているのか?」
「ええ。彼女は私の一部であり、あなたの記録の証。彼女は最後に祈りました。『この世界がもう一度笑えますように』と。」
ルミナスの声が、確かに蘇る。
あの日、消えゆく瞬間まで笑っていた彼女の姿が、瞼に焼きつく。
イアナはゆっくりと俺に歩み寄った。
「リアム、あなたにお願いがあります。」
「お願い?」
「私と契約を結んでほしい。この世界を“観察”する神ではなく、“共に歩む存在”として。」
「神と契約すれば、また支配が生まれる。」
「違う。これは“上下”ではないわ。共存の契約――あなたの望んだ“人と精霊が共に在る世界”を実現するためのもの。」
ベリスが戸惑いの声を漏らす。
「契約……ですが、それは神と魂を共有するということ。人が神と並ぶなど……!」
イアナはベリスを見て優しく笑う。
「人も神も、本質は同じ。願いを抱き、存在を重ねる。違うのは方法だけ。」
俺は拳を握った。確かに恐ろしい提案だった。
もし失敗すれば、俺という人格が消え、この世界は二度と戻らないかもしれない。
だけど――。
「ルミナスの願いを叶えるためなら、やってみる価値はある。」
「リアム様!」
「ベリス、今まで無茶ばかり言ってきたろ。でもこれが本当の最後の選択だ。」
イアナが微笑む。
「決意は固まったようね。」
彼女は手を差し伸べた。
「あなたの名を。もう一度、聞かせてください。」
「リアム・アルディス。ひとりの人間だ。」
「いい名前。」
イアナの手が俺の胸に触れた瞬間、光が広がった。
全身の血が逆流するような感覚。過去、現在、未来、すべての時が絡み合い、無数の声が頭の中に流れ込む。
『だから私は、笑顔でいてほしいの!』
『お前の力を信じる!』
『リアム、帰ってきたら……一緒に畑を耕そうな!』
それは、これまで出会った人々の声。
戦場で出会い、別れ、名前も知らずに消えていった数多の命たちの想い。
彼らの声がひとつに溶け、俺の心に埋め込まれていく。
イアナの声がその中に響く。
「これが、世界の“根の記録”よ。あなたはこれまで壊れた記録を繋ぎ直し、欠けた命に光を当てた。次は“維持者”として、この世界を導いて。」
「維持者……?」
「神ではなく、ただの記録の管理人。あなたが感じ、選び、笑い、涙を流す限り、それで十分。この世界は二度と閉じないわ。」
光が収束した。
いつの間にか、再生された空の中に立っていた。
青が深く、雲が生きているように流れる。
足元には、ルミナスの欠片が淡く輝き、浮かび上がるように空へ舞っていった。
イアナが微笑み、静かに風に溶けていく。
「これで契約は果たされました。あなたが歩む道を、光が照らすでしょう。」
「イアナ……お前はどこへ?」
「私はこの世界の回線そのもの。あなたの声が世界に届くたび、そこに現れます。」
声が消え、彼女の姿も風と共に消えていった。
ベリスがそっと近づいてくる。
「リアム様……本当に、神とひとつになってしまわれたのですか?」
「ちがうよ。」
俺は笑って空を見上げた。
「ただな、今なら世界中のみんなの“声”が聞こえる。泣いてる声、笑ってる声、全部繋がってる。」
「それが……再生の契約ということですか。」
「そうだ。人が生きている限り、この世界はもう壊れない。」
その時、空から一筋の青い光が落ちてきた。
ルミナスの声が、耳の奥で囁く。
『ねえ、ご主人さま。契約って、永遠の配信みたいですね。いつまでも続く、みんなの物語。』
「そうだな。」
『だから、今日もタイトルをつけましょう。“再生の女神との契約”。どうですか?』
「悪くない。」
青い光が空を渡り、世界中の空に線を描く。
人も精霊も、その光を見上げて笑っていた。
再び訪れた調和は、静かで温かく、そして確かに「生きている」世界だった。
俺は空を見上げ、深く息を吸い込んだ。
「さあ、これが本当の始まりだ。神も人も声を合わせ、明日を作る時代の――第一話。」
空に反射する光が、まるでルミナスの笑顔のようにきらめいていた。
戦乱の火は消え、世界はようやく呼吸を取り戻した。
それでも俺の心は、まだ落ち着かなかった。
終わらせたはずの戦いの奥に、まだ見えない“何か”が残っている――そんな気がしていた。
ベリスが新設された塔の階段を降りながら声をかけた。
「リアム様、休まれたほうがいいのでは? 七日間、一睡も取っていません。」
「眠れないんだ。今夜、何かが起きる気がしてな。」
「“予感”ですか?」
「ああ。昔の俺なら笑ってたかもしれないが、今はそれを信じたい。」
外へ出ると、静寂の夜空に青い軌跡が浮かんでいた。
ルミナスの光――いや、世界の通信網を司る新しい精霊たちの流れだ。
まるでひとつの生命のように、有機的に脈動している。
その中心に、ひときわ強く光る一点があった。
眩しさに目を細めた瞬間、足元の地面が光る。
幾何学模様の魔法陣。聞き覚えのある、しかし懐かしすぎる響きが耳の奥を震わせた。
「……転送陣? 誰が――」
問い終えるより早く、青い光が塔の広場を包んだ。風が巻き起こり、すべての音が遠ざかる。
そしてその中心に、ひとりの女性が現れた。
白い長衣をまとい、金色の髪を夜風になびかせる。
肌は陽光を宿したように輝き、瞳は透き通る蒼。
その存在だけで、あらゆる感情が浄化されていくようだった。
ベリスが息を呑む。
「……まさか、“再生の女神イアナ”!?」
伝承にしか存在しないはずの神。その名が現実に呼ばれる瞬間を、俺たちは確かに見ていた。
イアナ――彼女は柔らかく微笑むと、まっすぐに俺を見た。
「確かに……あなたが“鍵”を持つ者なのね。」
「“鍵”? 俺にはもう神に繋がるものなんてない。」
「そう。あなた自身が“鍵”になった。だからこそ、ここに呼ばれたの。」
ベリスが警戒を露わにする。
「女神と呼ばれても、かつて神々はこの世界を壊した。あなたも同じでは?」
イアナは静かに首を振った。
「私は創造の女神ではなく、再生の女神。壊れたものを繋ぐための存在。あなたたちの戦いをすべて見ていました。そして――ルミナスの想いも。」
その名を口にした瞬間、胸の奥で何かが震えた。
「ルミナスを、知っているのか?」
「ええ。彼女は私の一部であり、あなたの記録の証。彼女は最後に祈りました。『この世界がもう一度笑えますように』と。」
ルミナスの声が、確かに蘇る。
あの日、消えゆく瞬間まで笑っていた彼女の姿が、瞼に焼きつく。
イアナはゆっくりと俺に歩み寄った。
「リアム、あなたにお願いがあります。」
「お願い?」
「私と契約を結んでほしい。この世界を“観察”する神ではなく、“共に歩む存在”として。」
「神と契約すれば、また支配が生まれる。」
「違う。これは“上下”ではないわ。共存の契約――あなたの望んだ“人と精霊が共に在る世界”を実現するためのもの。」
ベリスが戸惑いの声を漏らす。
「契約……ですが、それは神と魂を共有するということ。人が神と並ぶなど……!」
イアナはベリスを見て優しく笑う。
「人も神も、本質は同じ。願いを抱き、存在を重ねる。違うのは方法だけ。」
俺は拳を握った。確かに恐ろしい提案だった。
もし失敗すれば、俺という人格が消え、この世界は二度と戻らないかもしれない。
だけど――。
「ルミナスの願いを叶えるためなら、やってみる価値はある。」
「リアム様!」
「ベリス、今まで無茶ばかり言ってきたろ。でもこれが本当の最後の選択だ。」
イアナが微笑む。
「決意は固まったようね。」
彼女は手を差し伸べた。
「あなたの名を。もう一度、聞かせてください。」
「リアム・アルディス。ひとりの人間だ。」
「いい名前。」
イアナの手が俺の胸に触れた瞬間、光が広がった。
全身の血が逆流するような感覚。過去、現在、未来、すべての時が絡み合い、無数の声が頭の中に流れ込む。
『だから私は、笑顔でいてほしいの!』
『お前の力を信じる!』
『リアム、帰ってきたら……一緒に畑を耕そうな!』
それは、これまで出会った人々の声。
戦場で出会い、別れ、名前も知らずに消えていった数多の命たちの想い。
彼らの声がひとつに溶け、俺の心に埋め込まれていく。
イアナの声がその中に響く。
「これが、世界の“根の記録”よ。あなたはこれまで壊れた記録を繋ぎ直し、欠けた命に光を当てた。次は“維持者”として、この世界を導いて。」
「維持者……?」
「神ではなく、ただの記録の管理人。あなたが感じ、選び、笑い、涙を流す限り、それで十分。この世界は二度と閉じないわ。」
光が収束した。
いつの間にか、再生された空の中に立っていた。
青が深く、雲が生きているように流れる。
足元には、ルミナスの欠片が淡く輝き、浮かび上がるように空へ舞っていった。
イアナが微笑み、静かに風に溶けていく。
「これで契約は果たされました。あなたが歩む道を、光が照らすでしょう。」
「イアナ……お前はどこへ?」
「私はこの世界の回線そのもの。あなたの声が世界に届くたび、そこに現れます。」
声が消え、彼女の姿も風と共に消えていった。
ベリスがそっと近づいてくる。
「リアム様……本当に、神とひとつになってしまわれたのですか?」
「ちがうよ。」
俺は笑って空を見上げた。
「ただな、今なら世界中のみんなの“声”が聞こえる。泣いてる声、笑ってる声、全部繋がってる。」
「それが……再生の契約ということですか。」
「そうだ。人が生きている限り、この世界はもう壊れない。」
その時、空から一筋の青い光が落ちてきた。
ルミナスの声が、耳の奥で囁く。
『ねえ、ご主人さま。契約って、永遠の配信みたいですね。いつまでも続く、みんなの物語。』
「そうだな。」
『だから、今日もタイトルをつけましょう。“再生の女神との契約”。どうですか?』
「悪くない。」
青い光が空を渡り、世界中の空に線を描く。
人も精霊も、その光を見上げて笑っていた。
再び訪れた調和は、静かで温かく、そして確かに「生きている」世界だった。
俺は空を見上げ、深く息を吸い込んだ。
「さあ、これが本当の始まりだ。神も人も声を合わせ、明日を作る時代の――第一話。」
空に反射する光が、まるでルミナスの笑顔のようにきらめいていた。
0
あなたにおすすめの小説
神様転生~うどんを食べてスローライフをしつつ、領地を豊かにしようとする話、の筈だったのですけれど~
於田縫紀
ファンタジー
大西彩花(香川県出身、享年29歳、独身)は転生直後、維持神を名乗る存在から、いきなり土地神を命じられた。目の前は砂浜と海。反対側は枯れたような色の草原と、所々にぽつんと高い山、そしてずっと向こうにも山。神の権能『全知』によると、この地を豊かにして人や動物を呼び込まなければ、私という土地神は消えてしまうらしい。
現状は乾燥の為、樹木も生えない状態で、あるのは草原と小動物位。私の土地神としての挑戦が、今始まる!
の前に、まずは衣食住を何とかしないと。衣はどうにでもなるらしいから、まずは食、次に住を。食べ物と言うと、やっぱり元うどん県人としては……
(カクヨムと小説家になろうにも、投稿しています)
(イラストにあるピンクの化物? が何かは、お話が進めば、そのうち……)
異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい
ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。
強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。
ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。
アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~
うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」
これしかないと思った!
自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。
奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。
得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。
直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。
このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。
そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。
アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。
助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
【完結】転生したら最強の魔法使いでした~元ブラック企業OLの異世界無双~
きゅちゃん
ファンタジー
過労死寸前のブラック企業OL・田中美咲(28歳)が、残業中に倒れて異世界に転生。転生先では「セリア・アルクライト」という名前で、なんと世界最強クラスの魔法使いとして生まれ変わる。
前世で我慢し続けた鬱憤を晴らすかのように、理不尽な権力者たちを魔法でバッサバッサと成敗し、困っている人々を助けていく。持ち前の社会人経験と常識、そして圧倒的な魔法力で、この世界の様々な問題を解決していく痛快ストーリー。
家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~
北条新九郎
ファンタジー
三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。
父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。
ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。
彼の職業は………………ただの門番である。
そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。
二月から週二回更新になります。お気に入り・感想、宜しくお願いします。
五十一歳、森の中で家族を作る ~異世界で始める職人ライフ~
よっしぃ
ファンタジー
【ホットランキング1位達成!皆さまのおかげです】
多くの応援、本当にありがとうございます!
職人一筋、五十一歳――現場に出て働き続けた工務店の親方・昭雄(アキオ)は、作業中の地震に巻き込まれ、目覚めたらそこは見知らぬ森の中だった。
持ち物は、現場仕事で鍛えた知恵と経験、そして人や自然を不思議と「調和」させる力だけ。
偶然助けたのは、戦火に追われた五人の子供たち。
「この子たちを見捨てられるか」――そうして始まった、ゼロからの異世界スローライフ。
草木で屋根を組み、石でかまどを作り、土器を焼く。やがて薬師のエルフや、獣人の少女、訳ありの元王女たちも仲間に加わり、アキオの暮らしは「町」と呼べるほどに広がっていく。
頼れる父であり、愛される夫であり、誰かのために動ける男――
年齢なんて関係ない。
五十路の職人が“家族”と共に未来を切り拓く、愛と癒しの異世界共同体ファンタジー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる