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第1話 勇者パーティーからの追放宣告
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「リオン、お前をこの勇者パーティーから外す」
その瞬間、両手に持っていた剣がカランと床に転がった。
焚き火のはぜる音だけが、冷たい夜の空気を震わせている。
「……どういう、ことですか」
リオンはゆっくり顔を上げた。焚き火を挟んだ向こう側には、勇者アルトが立っていた。金髪の青年、神の加護を授かったこの国の希望。そして彼の隣には、僧侶のリシアと魔法使いのルーク、盗賊のカレンがいる。長年苦楽を共にした仲間たち。いや――そう“だった”はずの面々。
「お前はこのパーティーの足を引っ張っている。補助魔法もろくに使えないし、前線でも役に立たない」
アルトの声は冷たく、感情の欠片もなかった。
「でも、この前の戦闘では……俺が後衛を守ったからこそ、魔王軍の奇襲を防げたんじゃ……」
「結果的にだ」ルークが鼻で笑う。「お前が防いだのはたまたまだ。あのときは俺たちがうまくフォローしたから勝てただけなんだよ」
「そうよ」リシアが静かにうなずいた。「リオン、あなたは優しいけど……その優しさが足かせになるの。戦場では迷いは死よ」
迷い。
たしかに彼には戦いの才能はないと思っていた。だが、せめて仲間の盾になることで役に立ちたい。それが彼なりの存在理由だった。
「……わかりました」
リオンは焚き火の揺らめきを見つめながら答えた。その声は震えていなかった。
「ありがとうございます。今まで、一緒に戦えて幸せでした」
頭を下げると、アルトが一瞬だけ目をそらした。
だが、それもすぐに冷たい視線に戻る。
「荷物は置いていけ。持っている装備も、王国の支給品だ」
「……了解しました」
リオンは背中の短剣を外し、腰の革袋を置いた。その中には、魔獣の牙や、旅の途中で拾った名もない石ころが入っている。思い出の欠片。だが、ここにはもう自分の居場所はない。
「じゃあな、リオン。お前には村暮らしでも似合ってるさ」
カレンが吐き捨てるように言い、マントを翻した。すぐに他の三人も続く。
焚き火の炎が彼らの後ろ姿を照らす。遠ざかっていく足音が砂利道に消えた。
残されたのは、リオンひとり。
夜空を見上げると、満天の星が瞬いていた。冷たい風が髪をなでる。
――まるで、世界に見放されたようだった。
歩き出す足は重く、眠気も疲れもどうでもよかった。
とにかく東の方へ。森の奥にあるという村を目指して、ただひたすらに歩いた。
*****
夜明け前、霧の立ち込める森。鳥の鳴き声がどこか遠くで響く。
リオンの視界に、小さな村が見えてきた。
木造の家々、畑を耕す人影、薪の匂い。
「……のどかだな」
久しく感じていなかった安らぎが、胸の奥をくすぐった。
村の入り口で声をかけられる。
「おや、新顔かい? 旅人さん?」
声の主は快活そうな少女だった。麦わら色の髪に明るい瞳。肩から大きな籠を下げている。
「あ、はい。急にすみません。少し泊まれる場所を探してて」
「なら、うちに来なよ。家は狭いけど、客間くらいあるし。……私はリリア、よろしくね!」
少女――リリアは屈託なく笑った。
あまりに自然な親切に、リオンは言葉を失った。
「助かります。俺はリオン、ただの冒険者です」
「ただの? へえ、腕とかたくましいし、旅慣れてそうなのに」
「いや、そんなことは……」
笑いながら彼女の後をついていくと、緩やかな坂の先に小さな家があった。
そこで出された温かいスープを口にした瞬間、体の緊張がほどける。
炎の温度、野菜の甘み、そして人の温かさ。
――ああ、自分はどれだけ戦いに縛られていたんだろう。
その夜、リオンは深い眠りについた。
だが、その夢の中で、女神の声が響いた。
「リオン――汝に我が目を授けよう。世界を見る真の視界を」
眩い光が脳裏に焼きつく。女神の銀髪が揺れ、淡い光の粒となって消えていく。
うなされて目を覚ますと、夜明けの光が差し込んでいた。
額にはうっすらと汗。
「夢……か?」
リオンは戸口から外を覗いた。朝露がきらめく畑。リリアが笑いながら畑仕事をしている。
胸の奥が温かくなると同時に、一抹の違和感がよぎった。
――遠くの森の奥、魔力のうねりを感じる。
まるで、見えない何かがそこに“いる”ような感覚。
「なんだ……? まるで、目の奥に……もう一つの視界があるみたいだ……」
森の方向を見た瞬間、彼の脳裏にあらわれた映像。
黒い獣たちが、村を目指して進軍している。
「っ! まさか……!」
リオンは慌てて外へ走り出した。
「リリア! すぐに村人を避難させて!」
「え? どうしたの、急に!?」
「魔獣の群れが来る!」
「そんなこと急に――ほんとに?」
「頼む! 俺を信じて!」
リリアは驚いた表情のままうなずくと、裸足で駆けていった。
リオンは木材置き場に転がっていた古びた鎌を手に取る。剣などもう持っていない。
だが、なぜか不思議な感覚があった。
――体が軽い。魔力の流れがはっきり感じ取れる。
森の木々の間から、黒毛の狼型魔獣が現れる。
十、二十……数えきれない数だ。
村の柵を越えてくるその瞬間、リオンの体が自然に動いた。
「うおおおおっ!」
鎌の刃が銀光を放ち、一直線に薙ぎ払う。
次の瞬間、十体の魔獣がまるで霧のように消え去った。
呆然と立ちつくすリオン。
あまりの光景に、自分が何をしたのか理解できない。
「い、今の……俺が?」
風が静まり返る中、リリアが駆け寄ってくる。
「リオン! 無事!? ……って、うそ、全部倒したの?」
「……みたい、だな」
「すごい! あんな魔獣、騎士団でも苦戦するのに!」
リオンは苦笑した。
「たぶん……運がよかっただけだよ」
だが、リリアの目にははっきりと映っていた。
その一撃は“奇跡”だった。
穏やかな村の日常に、ひとつの英雄譚が始まろうとしていた。
(第1話 終)
その瞬間、両手に持っていた剣がカランと床に転がった。
焚き火のはぜる音だけが、冷たい夜の空気を震わせている。
「……どういう、ことですか」
リオンはゆっくり顔を上げた。焚き火を挟んだ向こう側には、勇者アルトが立っていた。金髪の青年、神の加護を授かったこの国の希望。そして彼の隣には、僧侶のリシアと魔法使いのルーク、盗賊のカレンがいる。長年苦楽を共にした仲間たち。いや――そう“だった”はずの面々。
「お前はこのパーティーの足を引っ張っている。補助魔法もろくに使えないし、前線でも役に立たない」
アルトの声は冷たく、感情の欠片もなかった。
「でも、この前の戦闘では……俺が後衛を守ったからこそ、魔王軍の奇襲を防げたんじゃ……」
「結果的にだ」ルークが鼻で笑う。「お前が防いだのはたまたまだ。あのときは俺たちがうまくフォローしたから勝てただけなんだよ」
「そうよ」リシアが静かにうなずいた。「リオン、あなたは優しいけど……その優しさが足かせになるの。戦場では迷いは死よ」
迷い。
たしかに彼には戦いの才能はないと思っていた。だが、せめて仲間の盾になることで役に立ちたい。それが彼なりの存在理由だった。
「……わかりました」
リオンは焚き火の揺らめきを見つめながら答えた。その声は震えていなかった。
「ありがとうございます。今まで、一緒に戦えて幸せでした」
頭を下げると、アルトが一瞬だけ目をそらした。
だが、それもすぐに冷たい視線に戻る。
「荷物は置いていけ。持っている装備も、王国の支給品だ」
「……了解しました」
リオンは背中の短剣を外し、腰の革袋を置いた。その中には、魔獣の牙や、旅の途中で拾った名もない石ころが入っている。思い出の欠片。だが、ここにはもう自分の居場所はない。
「じゃあな、リオン。お前には村暮らしでも似合ってるさ」
カレンが吐き捨てるように言い、マントを翻した。すぐに他の三人も続く。
焚き火の炎が彼らの後ろ姿を照らす。遠ざかっていく足音が砂利道に消えた。
残されたのは、リオンひとり。
夜空を見上げると、満天の星が瞬いていた。冷たい風が髪をなでる。
――まるで、世界に見放されたようだった。
歩き出す足は重く、眠気も疲れもどうでもよかった。
とにかく東の方へ。森の奥にあるという村を目指して、ただひたすらに歩いた。
*****
夜明け前、霧の立ち込める森。鳥の鳴き声がどこか遠くで響く。
リオンの視界に、小さな村が見えてきた。
木造の家々、畑を耕す人影、薪の匂い。
「……のどかだな」
久しく感じていなかった安らぎが、胸の奥をくすぐった。
村の入り口で声をかけられる。
「おや、新顔かい? 旅人さん?」
声の主は快活そうな少女だった。麦わら色の髪に明るい瞳。肩から大きな籠を下げている。
「あ、はい。急にすみません。少し泊まれる場所を探してて」
「なら、うちに来なよ。家は狭いけど、客間くらいあるし。……私はリリア、よろしくね!」
少女――リリアは屈託なく笑った。
あまりに自然な親切に、リオンは言葉を失った。
「助かります。俺はリオン、ただの冒険者です」
「ただの? へえ、腕とかたくましいし、旅慣れてそうなのに」
「いや、そんなことは……」
笑いながら彼女の後をついていくと、緩やかな坂の先に小さな家があった。
そこで出された温かいスープを口にした瞬間、体の緊張がほどける。
炎の温度、野菜の甘み、そして人の温かさ。
――ああ、自分はどれだけ戦いに縛られていたんだろう。
その夜、リオンは深い眠りについた。
だが、その夢の中で、女神の声が響いた。
「リオン――汝に我が目を授けよう。世界を見る真の視界を」
眩い光が脳裏に焼きつく。女神の銀髪が揺れ、淡い光の粒となって消えていく。
うなされて目を覚ますと、夜明けの光が差し込んでいた。
額にはうっすらと汗。
「夢……か?」
リオンは戸口から外を覗いた。朝露がきらめく畑。リリアが笑いながら畑仕事をしている。
胸の奥が温かくなると同時に、一抹の違和感がよぎった。
――遠くの森の奥、魔力のうねりを感じる。
まるで、見えない何かがそこに“いる”ような感覚。
「なんだ……? まるで、目の奥に……もう一つの視界があるみたいだ……」
森の方向を見た瞬間、彼の脳裏にあらわれた映像。
黒い獣たちが、村を目指して進軍している。
「っ! まさか……!」
リオンは慌てて外へ走り出した。
「リリア! すぐに村人を避難させて!」
「え? どうしたの、急に!?」
「魔獣の群れが来る!」
「そんなこと急に――ほんとに?」
「頼む! 俺を信じて!」
リリアは驚いた表情のままうなずくと、裸足で駆けていった。
リオンは木材置き場に転がっていた古びた鎌を手に取る。剣などもう持っていない。
だが、なぜか不思議な感覚があった。
――体が軽い。魔力の流れがはっきり感じ取れる。
森の木々の間から、黒毛の狼型魔獣が現れる。
十、二十……数えきれない数だ。
村の柵を越えてくるその瞬間、リオンの体が自然に動いた。
「うおおおおっ!」
鎌の刃が銀光を放ち、一直線に薙ぎ払う。
次の瞬間、十体の魔獣がまるで霧のように消え去った。
呆然と立ちつくすリオン。
あまりの光景に、自分が何をしたのか理解できない。
「い、今の……俺が?」
風が静まり返る中、リリアが駆け寄ってくる。
「リオン! 無事!? ……って、うそ、全部倒したの?」
「……みたい、だな」
「すごい! あんな魔獣、騎士団でも苦戦するのに!」
リオンは苦笑した。
「たぶん……運がよかっただけだよ」
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