『農業スキルはいらない』と追放されたが、魔境の開拓ライフが勝手に世界配信されていた件。聖女や竜が集まり、元仲間は完全に詰みました

たまごころ

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第9話 聖女様が行き倒れていたので、特製野菜スープで救助します

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「う……うぅ……」

ほのぼの農園ハウスのリビングにあるソファの上で、白い聖職者の衣を纏った美女が苦しげな呻き声を上げていた。
彼女は、数分前に俺の農園の入り口で行き倒れていた女性だ。
透き通るような白い肌は病的に青ざめ、金色の長い髪もどこか輝きを失っている。呼吸は浅く、額には脂汗が滲んでいた。

「アレン様、この方……間違いありません。中央聖教会の『大聖女』ソフィア様です」

濡らしたタオルで彼女の額を拭きながら、シルフィが緊張した面持ちで言った。

「大聖女? 王都の大聖堂にいる一番偉い人か?」

「はい。神の愛し子と呼ばれ、国中の病や怪我を癒やしてきた生きる伝説です。でも、どうしてそんな方がお一人でこんな場所に……」

俺も首を傾げた。
王都からこの『死の荒野』までは馬車でも数週間はかかる。
護衛も連れずに、こんな軽装で来るなんて自殺行為だ。

「……ん、におい」

俺の足元で、ポチ子(人間形態)が鼻をひくつかせた。
彼女はソフィア様をジッと見つめ、少し警戒したように目を細める。

「この女、変な匂いがする。腐った泥みたいな……すごく嫌な匂い」

「こら、失礼なことを言うな。汗をかいてるからだろ」

「違うもん! もっと体の奥から、ドロドロしたのが……」

ポチ子は不満げに頬を膨らませた。
フェンリルの鼻は嘘をつかない。何か理由があるのかもしれないが、今は詮索している場合じゃない。
まずは彼女の体力を回復させるのが先決だ。

「よし、何か消化に良くて、元気が出るものを作ろう」

俺はキッチンへと向かった。
行き倒れの人にいきなりステーキを食わせるわけにはいかない。
ここはやはり、胃腸に優しく、栄養満点の『特製野菜スープ』に限る。

「シルフィ、薪をくべてくれ。ポチ、畑から『月光玉ねぎ』と『生命のジャガイモ』を取ってきてくれ」

「はい!」
「わかった!」

二人が動き出すのと同時に、頭上のタマがピロリンと鳴り、配信モードが『クッキング』に切り替わった。

『大聖女様!? マジかよ』
『昨日から行方不明ってニュースになってたぞ』
『まさかアレンの所にいたとは』
『顔色が悪いな……死相が出てないか?』
『ポチ子が言ってた「腐った匂い」って、もしかして「呪い」じゃ……』
『アレン、早く助けてあげて!』

視聴者たちがざわついているが、俺は包丁を握り、食材と向き合った。

まずは『月光玉ねぎ』だ。
夜の間に月の魔力をたっぷり吸って育ったこの玉ねぎは、切っても涙が出ないどころか、切断面が真珠のように輝く。
皮を剥き、薄くスライスする。
鍋に少量のバター(これも自家製)を溶かし、玉ねぎを投入。
弱火でじっくりと炒める。

ジュウウウウ……。

甘く、香ばしい香りが立ち上る。
焦がさないように、丁寧に、飴色になるまで炒めることで、玉ねぎの持つ解毒作用と滋養強壮効果を極限まで引き出すのだ。

次に『生命のジャガイモ』。
泥を洗い流し、皮ごと一口大にカットする。
このジャガイモは、皮の部分にこそ『生命力回復(大)』の成分が含まれている。
炒めた玉ねぎの中に投入し、軽く油を回す。

そして、最後に注ぐのは『聖水』――ではなく、ただの湧き水だ。
まあ、俺が掘り当てた水源なので、成分的には聖水より純度が高いかもしれないが。

コトコトコトコト……。

鍋の中で具材が踊る。
味付けはシンプルに塩のみ。
素材の味が強烈なので、余計な調味料はいらない。
仕上げに、刻んだパセリ(解呪効果あり)を散らして完成だ。

「できたぞ。『農園特製・命のスープ』だ」

俺は木のお椀にスープをよそい、湯気の立つそれをソファまで運んだ。
部屋中に広がる優しい香りに、昏睡状態だったソフィア様の瞼がピクリと動いた。

「ん……いい、匂い……」

「気がつきましたか? ご飯ですよ」

俺は彼女の上体をゆっくりと起こし、クッションで背中を支えた。
ソフィア様はうっすらと目を開けた。その瞳は深い藍色だが、今は霧がかかったように濁っている。

「ここは……天国……ですか?」

「いいえ、農園です。ほら、口を開けて」

俺はスプーンでスープを掬い、ふぅふぅと冷ましてから、彼女の口元へ運んだ。
彼女は赤ん坊のように素直に口を開き、スープを含んだ。

ゴクリ。

喉が鳴る。
その瞬間だった。

カァァァァァァァッ!!!

ソフィア様の体の中から、眩いばかりの金色の光が溢れ出した。
まるで体内に太陽を取り込んだかのように、彼女の肌が内側から発光したのだ。

「えっ!?」
「まぶしっ!」

シルフィとポチ子が目を覆う。
俺も思わず顔を背けた。

光が収まると、そこには信じられない光景があった。
先ほどまで土気色だったソフィア様の顔色は、薔薇のように血色が良くなり、カサカサだった唇は潤いを取り戻していた。
濁っていた瞳は、夜空の星のようにキラキラと輝いている。

そして何より驚いたのは、彼女の全身から黒い煙のようなものがシュウウウ……と音を立てて抜け出ていき、空中で霧散したことだ。

「あ……ああ……」

ソフィア様は自分の手を見つめ、震える声を出した。

「体が……軽い。痛みが、苦しみが、消えました……」

彼女は信じられないといった表情で、俺を見た。

「あの『蝕(むしば)みの呪い』が……完全に浄化されているなんて……」

「呪い?」

俺が聞き返すと、彼女はハッとして、慌ててスープの残りを一気に飲み干した。

「おかわり! おかわりをいただけますか!?」

「あ、はい。鍋にいっぱいありますけど」

「全部! 全部いただきます!」

大聖女様らしからぬ勢いで、彼女は鍋ごとおかわりを要求した。
どうやら相当お腹が空いていたらしい。
俺が二杯、三杯とよそってやると、彼女は夢中で平らげていく。

『食いっぷりwww』
『大聖女様のキャラ崩壊』
『いや、あれを見ろ。黒い煙が出てたぞ』
『やっぱり呪われてたのか』
『ポチ子の鼻すげえ』
『ていうか、スープ一杯で呪いを解くアレンの野菜は何なんだ』
『エリクサーのスープ割り』

鍋が空になる頃には、ソフィア様は完全に元気を取り戻していた。
というか、元気になりすぎて肌がツヤツヤと発光している。
もはや直視すると目が痛いレベルの神々しさだ。

「ふぅ……生き返りました」

ソフィア様は満足げに息をつき、姿勢を正すと、改めて俺に向き直った。

「失礼いたしました。あまりの美味しさに、取り乱してしまいました」

彼女は優雅に微笑み、胸に手を当てた。

「改めまして、私はソフィア。中央聖教会で聖女を務めております」

「俺はアレン。ここの農園主です」

「存じておりますわ、アレン様。貴方様の配信は、王都でも毎日のように拝見しておりましたから」

彼女はニッコリと笑った。
どうやら俺、聖女様にも認知されていたらしい。恥ずかしい。

「それで、ソフィア様。どうしてこんな所に? さっき『呪い』とか言ってましたが」

俺が本題に入ると、彼女の表情が曇った。

「……はい。実は私、教会から逃げてきたのです」

「逃げた?」

「私は『大聖女』として、多くの人々を癒やしてきました。ですが、人の怪我や病を治すということは、その『負のエネルギー』を代償として引き受けるということ。長年の治療の末、私の体には患者たちの『穢れ』や『呪い』が蓄積し、限界を迎えていたのです」

彼女は自分の胸元をぎゅっと握りしめた。

「教会の高官たちは、私を道具として扱い、休むことも許しませんでした。どんなに体が蝕まれても、『祈りが足りない』と叱責されるばかり……。私は、自分が死ぬことを悟りました。最高位のポーションでも、もう浄化できないほど、私の魂は汚染されていたのです」

重い話だ。
人を助ける聖女が、その代償でボロボロになっていたなんて。

「そんな時、貴方様の配信を見たのです。死の荒野を緑に変え、伝説のフェンリルを手懐け、ドラゴンすらも更生させる……その奇跡の力を」

彼女は熱っぽい瞳で俺を見つめた。

「直感しました。この方の作る野菜なら、私を救ってくれるかもしれないと。だから私は、最後の力を振り絞って転移魔法を使い、ここまで逃げてきたのです」

「なるほど……それで、行き倒れていたわけか」

賭けに出たわけだ。
そして、その賭けに勝った。

「アレン様。貴方様のスープは奇跡です。体の中にこびりついていた数千人分の呪いが、たった一口で洗い流されました。今の私は、聖女になったばかりの頃よりも清浄な状態です」

「それはよかった。玉ねぎが効いたのかな」

「玉ねぎ……? あれは『神の涙』の間違いでは?」

「いや、玉ねぎです」

ソフィア様は不思議そうに首を傾げたが、すぐに真剣な表情に戻った。

「アレン様、お願いがあります」

彼女はソファから降りると、その場に膝をつき、両手を組んで祈るようなポーズをとった。

「どうか私を、この農園に置いていただけないでしょうか?」

「えっ?」

「教会にはもう戻れません。戻ればまた、死ぬまで酷使されるでしょう。それに……」

彼女はチラリとキッチンの方を見た。

「あんなに美味しいスープ、毎日食べられるなんて夢のようです。私、ここではただの『ソフィア』として生きたいのです。掃除でも洗濯でも、畑の草むしりでも何でもします! ですから、どうか!」

必死の懇願だ。
天下の大聖女様を草むしりに使うなんて罰当たりな気もするが、追い返すわけにもいかない。

「アレン様、いいのではないでしょうか?」

シルフィが口を挟んだ。

「ソフィア様の回復魔法があれば、農作業中の怪我も安心ですし、何より……教会の追手が来た時、ご本人がここにいれば『保護した』と言い張れます」

「主様~」

ポチ子が俺の袖を引っ張った。

「この女、今はいい匂いがする。あまーい匂い。……置いてあげてもいいよ」

どうやらポチ子の審査も通ったらしい。
俺はため息をついて、ソフィア様の手を取った。

「わかりました。歓迎しますよ、ソフィアさん。ちょうど人手が欲しかったところだし」

「本当ですか!?」

ソフィア様はパァァァッと顔を輝かせた。
その笑顔の破壊力は凄まじく、背後に後光が見えるほどだ。

「ありがとうございます、アレン様! 私、精一杯お仕えします!」

彼女は感極まって、俺の手に頬ずりをした。
柔らかい感触と、温かい体温。
ポチ子とシルフィの視線が突き刺さるのを感じて、俺は冷や汗をかいた。

『やったぜ』
『聖女様加入ルート確定』
『教会のブラック労働から解放されてよかったな』
『しかしアレンの農園、人材が豪華すぎる』
『フェンリル、エルフ王女、大聖女、古竜』
『ここもう国家だろ』
『教会は今頃パニックだろうなw』

   ◇

一方、その頃。
王都の中央大聖堂。

「大聖女ソフィア様がいなくなっただと!?」

恰幅のいい枢機卿が、顔を真っ赤にして部下たちを怒鳴りつけていた。

「捜せ! 国中をひっくり返してでも見つけ出せ! 彼女がいなければ、貴族たちからの寄付金が減ってしまうではないか!」
「そ、それが……目撃情報によりますと、北の『死の荒野』方面へ転移したと……」
「死の荒野? 馬鹿な、あんな不毛の地に何があるというのだ!」

枢機卿は苛立ち紛れに水晶球を起動した。
そこには、ちょうどアレンの配信が映し出されていた。

「……ん?」

画面の中では、農作業着(俺のお古のシャツをリメイクしたもの)に着替えたソフィア様が、泥だらけになりながら楽しそうに大根を引き抜いている姿があった。

「とったどー! アレン様、見てください! 二股の大根です! 可愛いです!」
「おお、すごいなソフィア。それは『セクシー大根』だ」

あの大聖女が、満面の笑みで大根を掲げている。
その表情は、教会にいた頃のような作り笑いではなく、心からの喜びに満ちていた。

「な、な、なんという……! 聖女が泥遊びだと! 教会の威信に関わる!」

枢機卿は震えた。
しかし、同時に画面の端に流れるコメントを見て、さらに青ざめた。

『ソフィアちゃん、楽しそう』
『教会にいた時より綺麗になったな』
『やっぱり教会ってブラックだったんだな』
『アレンの所の方が幸せそう』
『教会ざまぁwww』

世論は完全にアレンとソフィアの味方だった。
枢機卿は悟った。
うかつに手を出せば、逆に教会が民衆から糾弾されると。

「くそっ……あのアレンとかいう農民、何者なんだ……!」

   ◇

こうして、俺の農園にまた一人、最強の居候が増えた。
元・大聖女ソフィア。特技は『神聖魔法』と『大根の収穫』。

その日の夕食。
ソフィア様は「神に感謝を」と言いながら、俺の作った『ドラゴンステーキ(ゴンのしっぽの再生した部分を少しもらった)』を三人前平らげた。
どうやら彼女、聖女の皮を被った大食らいだったらしい。

「幸せですぅ~……」

膨れたお腹をさすりながら、ソファでとろけている聖女様。
ポチ子とシルフィも、それぞれの場所でくつろいでいる。
外ではゴンが「今日の土は硬かったなぁ」と独り言を言いながら眠りについている。

賑やかすぎる夜だ。
俺はコーヒー(魔力回復効果付き)を啜りながら、タマの配信画面をぼんやりと眺めた。
そこには、次のトラブルの予兆が映し出されていた。

『速報:隣国の「鉄血の女将軍」が、軍を率いて北上中』
『目的は「死の荒野」の調査らしいぞ』
『また厄介なのが来るな』
『アレン、モテモテだな(物理)』

どうやら、俺の平穏なスローライフはまだまだ遠いらしい。
まあ、来るなら来ればいい。
美味しい野菜を用意して待つだけだ。
(敵対するならクワで耕すけど)

俺はカップを置き、静かに目を閉じた。
明日は何を植えようか。
そんなことを考えながら、俺は眠りについた。

(第10話へ続く)
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