ドラゴン&リボルバー

井戸カエル

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○魔獣の被害に遭った現場
 魔獣によってずたずたに引き裂かれた遺体の横で、緑色のマントを着た男がしゃがみこんでいる。ジェットはそのマントに見覚えがあった。親友であり共に戦う相棒がいつも身につけているものだ。ジェットの気配に気付いた男が振り返る。男はボサボサとだらしない黒髪と無精髭が目に付く。しかし、黒く綺麗な瞳で無邪気に笑う姿には好感が持てた。
ジェット:「もう少し、整えればいい男なのにね」
マントの男:「おう、来たか」
ジェット:「勝手に始めずに待ってるなんて、珍しいじゃないアズマ」
アズマと呼ばれた男は悪戯っぽく笑いながら、ジェットを見て話す。
アズマ:「今回の相手はなかなかにヤバそうなんでな」
ジェット:「あんたがそう言うなんて、よっぽどなのね」
アズマ:「あぁこれを見ろよ」
ジェットはアズマの指差した遺体を見る。その遺体は口から血を流し、腹部を大きく抉られていた。ジェットにはこの傷が喰われた痕だとすぐに分かった。しかも、この痕を見る限り、被害者は生きたまま喰われたのだろう。
ジェット:「惨いわね。この痕からすると…喰ったのは熊かしら?」
アズマ:「痕を見る限りはそうだ。他の遺体も同じような感じだ」
ジェット:「だとすると…魔獣化したのは熊ね… はぁ…厄介だわ」
ジェットは周囲の状況とアズマの話を聞いて深いため息をつく。ジェットが、それほどに「厄介」だと感じたのは理由があった。
通常、冒険者に来る討伐依頼は狼などの動物・グールなどの化け物・今回のような魔獣となっている。この三つの中に含まれる魔獣とは、異常な量の魔素を浴びた動物や人間が凶暴化および巨大化する現象であり、これを魔獣化とも呼ぶ。魔獣化の詳しい原因は判明していないが、どのケースにおいても保持している魔力が異常な量になることと、通常ではありえない程の魔力を消費していることが共通している。また、魔獣化した個体は常に魔力の補給を行おうと、手当たり次第に他の生物を捕食する。特に他の動物より多くの魔力を持っている人間は、彼らにとって格好の餌として襲われる。人間などを襲い魔力を貯めている個体は、一般的な熊や狼などの動物以上に身体能力と新陳代謝が著しく向上している。さらに恐ろしいのは、このような個体は周囲に作り出している魔力の力場で、通常の剣や矢などの攻撃を受け付けない。そのため、対処する際は熟練の冒険者が魔術での攻撃または魔力を乗せた攻撃を行い、最初に強力な力場を打ち消す必要がある。
これらの危険性から、魔獣の対処は冒険者ギルド専属の調査員が行うことになっていた。
ジェットとアズマは遺体以外に痕跡が無いか確認した後、ツーマンセルでお互いをカバーしながら捜索を開始した。


○魔獣が潜伏している森の中
 衛兵の家族の捜索を引き受けたイチカとドーラは森の中を慎重に進む。魔獣の情報が無い中での捜索なので、常に互いにカバーを出来るように意識していた。細心の注意を払いながらイチカは捜索対象のことを思い出す。
イチカ:(たしか、11歳くらいの男の子で活発な性格だと言っていた。足音も聞こえないということは、近くにいないのか。あるいは魔獣に怯えて隠れているのか。いや…隠れる選択はないだろう。一刻も早く、この場所から離れたいと無意識的に急ぐはず。なら、こちらもペースを上げるべきか?)
イチカは少し考えて、急ぐという選択をすぐに捨てた。なぜなら、焦りや緊張は無意識的に体力の消耗を早め、自らの生存を危ぶめることを前世で体験していたからだった。
イチカが思案しているとき、ドーラがイチカの肩をそっと叩く。二人は左腕が無い遺体を見つけて近寄る。イチカが遺体の状態を診て、ドーラが周囲を警戒する。
イチカ:(左腕は食われたな。この遺体は腕を失った後にここまで走ったが、出血多量で力尽きた感じか…ん? 背中の爪あと…これは…)
イチカはドーラに背を向けながら、状況報告をする。
ドーラ:「どう?」
イチカ:「この遺体は出血多量で死んだようだ。あと、背中の傷から嫌なことが分かった」
ドーラ:「なに?」
イチカ:「魔獣化したのは熊だ。間違いない」
ドーラ:「最悪ね。魔獣の時点でヤバイのに。それに輪をかけて熊だなんて」
イチカ:「対象の子どももこの遺体を見たはずだから、急いで離れただろうな」
ドーラ:「どうするの?このまま手がかり無しじゃ…」
イチカ:「とりあえず。この先で商隊が襲われたから、そこで手がかりを探そう」
二人は遺体を後にして前へ進む。その二人の近くで大きな影がゆらりと動いたが、二人はそれに気付かなかった。


○森の中にある開けた空間
 ジェットとアズマは捜索を続けながら、森の開けた場所に出た。警戒している時に前の草陰で何かが動き、二人に緊張が走る。アズマが剣を抜いてじりじりと間合いを詰めると、そこには足を怪我した男の子が恐怖で顔を強張らせていた。アズマは剣を収めて男の子に近づく。
アズマ:「どうしたボウズ。なんでこんなとこに?」
男の子は声にならない泣き声で嗚咽を漏らす。アズマが子どもを抱きかかえて、ジェットの方を向くと後ろからガサガサと草木を掻き分ける音が聞こえてくる。アズマとジェットは慌ててそちらの方に意識を向ける。
イチカ・ドーラ:「「あっ!?」」
ジェット:「あらっ!?」
草むらから出てきたのは魔獣ではなく、先日会ったイチカとドーラでジェットは驚いた。
ジェット:「あなた達、どうしてここに?」
ドーラ:「ジェットさんこそ、どうされたんですか?私たちは行方不明の子どもを捜して…」
ドーラはジェットに事情を話す途中で、視線が男に抱えられている子どもに移った。ドーラが子どもに近づいて様子を見る。子どもの特徴は衛兵から聞いていたものと一致した。詳しい事情をジェットともう一人の男に話そうとした瞬間、先程より大きなものが迫っていることをアズマとイチカは感じた。
アズマ:「君ら以外にこの子を探してるやつは…いないよなぁ」
イチカ:「あぁ…いない」
アズマが剣を抜いて身構えると、茶色の巨体がアズマにむけて鋭い爪を振りかざす。咄嗟にイチカとアズマは後ろに引き、相手の一撃を避ける。二人に襲い掛かった巨体は紛れもなく熊だった。しかし、赤く血走っている目と体から漏れ出ている赤いオーラが異常な雰囲気を出し、一目で通常の熊とは明らかに違うと分かる。
アズマ:「ちぃっ!こんなタイミングで!」
イチカ:「下がれ!」
剣を抜いて斬りかかろうとするアズマをイチカは大声で制止した。その直後、イチカはドーラの目を見てアイコンタクトをした。ドーラはイチカの意図に気付き頷く。そして、イチカは魔獣化した熊に一発撃ち熊の気を自分に向ける。イチカはそのままドーラ達から熊を引き離すために走る。
アズマ:「あいつ!一人で熊の相手をするつもりか!」
アズマはイチカの動きに驚きながらもその目的を瞬時に理解する。
アズマ:「俺は彼を追う。ジェットはこの子達を連れて町に行ってくれ」
ジェット:「まったく、いつもいつも勝手に決めて!…死なないでよ」
アズマはイチカを追いかけ、走りながら親指を立てる。その様子を見たジェットはすぐにドーラと共に子どもを連れて町へと急いだ。


○小川近くの岩場
イチカは熊に追われながら、途中で通った岩場に向かった。イチカは森の中よりは見通しのいい岩場なら粘れると考えていた。
イチカ:(この先の岩場なら何とか… くそっ!いつも俺はお人好しだっ!)
岩場が見えたときイチカの脳裏に前世の記憶が蘇る。
かつての記憶:「なぜ、一人で援護に向かった!貴様は英雄のつもりかっ!」
「全員無事だからよしと考えているんじゃないだろうな。貴様らの代わりなどいくらでも作れる。大事なのは機体とデータだ。それを失うような真似をしおって。」
イチカ:「くそっ!こんなときに頭の中でギャアギャアっと!」
昔の記憶が脳裏を駆け巡った時、後ろからの強烈な一撃でイチカは吹き飛ばされた。イチカはすぐに体勢を立て直して突っ込んで来た熊を避ける。その後すぐに片膝立ちで銃を構えて二回発砲する。二発の弾丸は熊の頭部で弾けて、その衝撃に熊はたじろいだ。
イチカ:(これじゃ魔力の力場、防殻を貫けないか)
魔獣の作り出す強力な魔力の力場は身を守る強固な殻として機能している。その殻を破るためには強烈な力で衝撃を与えなければならない。イチカには殻を破る方法が無い訳ではなかった。
イチカ:(6発を3発分にして威力を上げれば…だが…魔力を込めすぎれば暴発する)
イチカの銃には6発の弾が装填できるが、それは6発分の魔力で出来た塊である。そのため、6発に分割されている力を3発に圧縮すれば、威力は桁違いなものとなる。その威力は普通の銃弾から装甲車のように強固な装甲を撃ち抜く、対物ライフの並みの威力へと変貌する。しかし、威力が向上する分のデメリットも存在する。威力が桁違いになったことによる反動増加、銃身に施されている弾丸の射出術式への負担、射撃後の熱と余剰魔力の排出に時間が掛ることなどである。
この中でイチカが最も懸念しているのは、余剰魔力の排出に時間が掛るということだった。つまり、リボルバーという装填に時間がかかる方式に加え、圧縮した弾丸を撃った後に余剰魔力を排出するクールタイムが生じる。コンマ一秒を争う接近戦において、これは致命的な欠点だといえる。
魔獣化した熊の突進や前足の振り下ろしを寸で避け、イチカは弾を装填してから銃に魔力を込める。
イチカ:「チャンスは3発…衝撃を殺すための伏せなんてできない。至近距離でかますしかないっ!」
熊の突進を避けて距離が離れた瞬間、イチカは銃を撃つ。すさまじい轟音が響き、衝撃を受け止めきれず上半身が仰け反る。放たれた銃弾は熊を掠めて後ろの木に大穴を空けた。
イチカ:「ちっ外した!」
イチカの放った弾丸で熊は更に怒り、腹に響くほど大きく吠えて再び突進する。巨体に体当たりされたイチカは、トラックに当たったような衝撃を受けて地面に叩きつけられる。
イチカ:「うぐぅ…ぐっ…」
イチカは一瞬でも気を抜いたら痛みで気絶しそうになるが、熊を視界に捉え続けた。熊はゆらゆらと立ち上がったイチカの目の前に来て、その巨体を起き上がらせる。4メートルになろうかという巨体の胸に杭のような物が刺さっていた。イチカは咄嗟にそこが弱点だと感じ、素早く発砲した。弾丸が立ち上がっていた熊の胸元に当たり、ギィィンッと甲高い音と衝撃を響かせる。熊は衝撃で後ろに吹き飛んだ。
イチカ:「や…た…」
イチカは自分の口からで出かけた言葉を飲み込む。ここでその言葉は死を意味する。倒れていた熊が再び起き上がり、胸から血を流しながら突進してきた。引き金を引こうとした瞬間、イチカの脳裏にあるアニメのオープニングが過ぎり、突進する熊の前に土の壁を作る。
熊が土の壁を吹き飛ばしてイチカに迫る。崩れた壁の後ろで、イチカは銃身を土で作った台座載せ、銃を腰撃ちに放った。弾丸は熊の左目から頭部を貫き弾け、熊の頭から首が血飛沫と共に吹き飛んだ。ズシンッと大きな音と共に巨体が崩れ落ちる。イチカは息を切らせながら熊に近寄る。
イチカ:「ハァハァ…さすがに死んだか?…まさか、〔輝き撃ち〕が浮かぶとは… 好きで良かったよ」
イチカは土の台座で銃を固定することのヒントになったアニメに感謝しながら、呼吸を整える。その時だった、イチカの背後からさっきまで死闘を繰り広げていた熊と同じ雄叫びが響き、恐る恐る振り返る。
そこには、先程倒した熊と瓜二つの魔獣化した熊がいる。
イチカは静かにため息を吐いた。

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