【R18】落ちこぼれ魔術師令嬢、寡黙な最強聖騎士様に吸われる

おうぎまちこ(あきたこまち)

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3 魔力を吸われる※

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 数日後、予言通り、ランベイルは魔術師学校の臨時講師として現れた。
 かなりの美青年の出現に女生徒は色めき立ち、男子生徒は「ランベイル先生のような才能に溢れた男性に負けるなら本望だ」とかよく分からないことを言い始めた。

 しかも――。

「ええっ!? ランベイルお兄ちゃん―ーじゃなくて、ボードウィン先生が、魔力の制御が出来ない私の補講担当!? 臨時で来たばかりなのに――!?」

 うっかり、補講室で叫んでしまった。

「ああ、そうだ。それが――?」

 この間のキスなどなかったかのように、ランベイルは淡々と答えてくる。

(気にしてるのは私だけみたいね……)

 そんなことを考えていると、ぽんぽんと彼は私の頭を叩いてきた。
 ちなみに無表情だ。

「今日は、ちゃんと魔力を制御出来ているようだな」

 心臓がドキンと跳ねる。
 というよりも、ドキドキが増してしまう。

 すると――。

「また魔力が暴走しかけているぞ」

「え――?」

 さっと影が差した。かと思うと、唇を奪われる。

「ん……あっ……」

 くちゅりくちゅりと水のような音が聴こえる。
 この間と違って、深い口づけだ。
 ざらざらとした舌が、口の中の粘膜をなぞってくる。

「やっ、は……あっ、んっ……」

 弄られる場所から全身へと、ぞくぞくとした感覚が走っていく。
 ひとしきり玩ばれた後、彼の唇が離れた。

「思春期特有のものだな。これで問題ない」

 私は必死に抗議する。

「こ、ここは学園の中で……私は生徒で、ランベイルお兄ちゃんは先生なの! も、問題大有りよ!」

 だが、彼は淡々と断りを入れてくる。

「魔力の暴走を抑えていると言えば、問題ないだろう」

(そ、そんな、まさか――!)

 とはいえ、ランベイルは国でも有数の聖騎士だ。特別な権限の持ち主でもある。
 一介の学生の自分よりも、発言には彼の方が説得力があると言えた。

「ほ、他に魔力を吸う方法はないの!? お兄ちゃん!」

 すると、彼は答える。

「あるにはある」

「じゃあ、今度からはそっちにしてくれる!?」

 そう懇願すると、すぐに答えが返ってきた。

「まだはやい」

 ――まだ早い……?

 その日は、補講が補講にならないまま終わったのだった。



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