【R18】落ちこぼれ魔術師令嬢、寡黙な最強聖騎士様に吸われる

おうぎまちこ(あきたこまち)

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4 お前だからだ※

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「わあ、出来た!」

 ランベイルとの補講の甲斐あって、なんとか魔力の制御が出来るようになってきていた。

「だいぶ制御できるようになってきたな、ミーア」

 彼に褒められ、心臓がドキンと跳ねる。
 深い口づけを交わして以来、キスはしていない。だが、あれ以来、放課後補講が終わるとランベイルが寮の近くまで送ってくれていた。まるで男女交際でもしているかである。

(魔力の制御が出来るようになったから、もうお兄ちゃんとはキスできない)

 少しだけ残念に思っている自分がいた。

(な、何を考えているの、私ったら……! まるでお兄ちゃんとキスしたいみたいじゃない……!)

 思い出すと、またドキドキしてしまう。
 ふと、またランベイルの手が私の頬に添えられた。

「――また魔力が暴走しかけている」

「え、あ――!」

 自分で制御しようとしたのだが、わたわたしていると出来なかった。

「どうしよう!」

「自分で制御できないのか?」

 そう言うと、また彼がそっと口づけてくる。

(わわ、三回目……!)

 ぎゅっと目を瞑る。

「んっ……あ……ふ……」

 先日よりも長い時間、角度を何度も変えられながら口づけられた。

「ふあっ……あ……」

 二人の間に銀糸が引く。

「これで良い」

 そう言うと、ランベイルは離れていった。

「あの、ランベイルお兄ちゃん!」

「なんだ?」

「お兄ちゃんは、魔力が暴走している人には誰にでもこんなことをするの?」

 すると、しばらく逡巡した後、答えが返ってくる。

「いや」

 心臓がまた跳ねてしまった。

「だったら……どうして?」

 そう尋ねると、また首を傾げてランベイルは考える。

「強いて言えば――」

 私はごくりと唾を飲んだ。


「お前だからだ――」


(え――?)
 

「時間だ。今日は用事がある。暗くなる前に帰るように」


 そう言うと、ランベイルは補講室を後にした。



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