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しおりを挟む私には、寡黙な婚約者がいる。
名前はギアス。侯爵家の次男で近衛騎士団長を務めている。
流麗な黒髪に青玉の瞳、顔立ちは整っていてハンサム。長身で細身だけど鍛えた体形、幼い頃から眉目秀麗で剣術だって政務だってパーフェクト。
そんな彼の部屋で、私は彼に向かって宣言していた。
「ギアス、私との婚約を解消してほしいのです」
「なん、だと……?」
彼の机の上の、赤いレンテンローズが窓の風で揺れ動く。
……話は少しだけ遡る。
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