【R18】冷徹なエリート社長はセフレな私を一途に愛して孕ませたい

おうぎまちこ(あきたこまち)

文字の大きさ
135 / 228
第5章 兄弟からのプロポーズ

25-2

しおりを挟む



 先日の一件や父からの電話の件もあるので、美桜は少しだけ身構えてしまった。

「お父さんから電話がなかった?」

 順一の問いかけに対して、美桜は警戒しつつ答えた。

「ありました」

 すると。順一が喜々として語りはじめた。

「それやったら良かったわ、どう? 粋な計らいやったやろう?」

 美桜は首を横にフルフルと振った。

「あれ? お気に召さんかったかな?」

「……はい」

 順一に怯む様子はない。

「美桜ちゃん、ええ子やから、俺からのお願いだけやなくて、親御さんからも言うてもろうたら、縁談話も断れへんやろうなって思たんよね」

 意気揚々と語る彼に対して、美桜は少しだけ不快感を覚えた。
 確かに優柔不断なところもあった。だけど、それは少しだけ前の自分だ。
 順一のことをまっすぐに見据えるとキッパリと答えた。

「新宮部長、私は貴方とは結婚するつもりはありません」

 すると、順一が片眉を吊り上げた。

「へえ、そうなん? 理由は?」

「理由って」

「僕と結婚したくない理由や。美桜ちゃん、別に僕のこと、嫌いやないよね?」

 順一が笑顔で話しかけてくる。

「そんなの……私は新宮部長のことは子どもの頃から慕ってはいますけど、恋愛感情ではなくって……」

「そんなら、全然ええやん。結婚なんてそんなもんやって。最近はだいぶ個人の自由やって言うてるけど、結局少子化進んだだけやん。家同士の結びつきをようするって目的で結婚して子孫増やすんも悪うないとは思わへん?」

「ですが、私には貴方と結婚するつもりはないんです。だって、私は……」

 恭司の姿が脳裏に浮かぶ。
 最初は――嫌なことを忘れたくて、いつもと違うことをしたら、自分が変われるんじゃないか?
 そんな自己中心的な気持ちで彼に身体を委ねたところが全くなかったかと言われれば嘘になる。
 だけど、一緒に過ごした時間はそんなに長くはないけれど、恭司の優しさや孤独に触れてどんどん惹かれていった。
 恭司が美桜のことをどう思っているのかは分からないけれど、それでも、美桜の胸の内のほとんどを今となっては恭司のことが占めている。

「私は……好きな人がいるんです。なのに、あなたとは結婚なんて出来ません」

 しかしながら、美桜の主張を順一が遮ってくる。

「ふうん、美桜ちゃんの好きな人って、恭司兄さんのこと?」

 美桜が頷く前に、順一が話を畳みかけてくる。

「もしも恭司兄さんと出会ってなかったら、結果は変わっとったんかな?」

「え?」

「恭司兄さんのことがなかったら、美桜ちゃん、俺のプロポーズにはいって答えてくれてたんちゃう?」

「それは……」

しおりを挟む
感想 8

あなたにおすすめの小説

巨乳すぎる新入社員が社内で〇〇されちゃった件

ナッツアーモンド
恋愛
中高生の時から巨乳すぎることがコンプレックスで悩んでいる、相模S子。新入社員として入った会社でS子を待ち受ける運命とは....。

【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜

来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、 疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。 無愛想で冷静な上司・東條崇雅。 その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、 仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。 けれど―― そこから、彼の態度は変わり始めた。 苦手な仕事から外され、 負担を減らされ、 静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。 「辞めるのは認めない」 そんな言葉すらないのに、 無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。 これは愛? それともただの執着? じれじれと、甘く、不器用に。 二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。 無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

黒瀬部長は部下を溺愛したい

桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。 人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど! 好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。 部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。 スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。

病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜

来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。 望んでいたわけじゃない。 けれど、逃げられなかった。 生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。 親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。 無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。 それでも――彼だけは違った。 優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。 形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。 これは束縛? それとも、本当の愛? 穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

ブラック企業で倒れた私を、ネトゲ仲間の社長が強制保護して溺愛しています

紅 与一
恋愛
過労で倒れた私を救ったのは、 ネトゲ仲間――そしてIT企業の若き社長。 「もう君は、僕の管理下だよ」 退院と同時に退職手続きは完了。 住む場所も、生活も、すべて彼に囲われた。 外出制限、健康管理、過保護な独占欲。 甘くて危険な“保護生活”の中で、 私は少しずつ彼に心を奪われていく――。 元社畜OL×執着気味の溺愛社長 囲い込み同棲ラブストーリー。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

世間知らずな山ごもり薬師は、××な騎士団長の性癖淫愛から逃げ出せない

二位関りをん
恋愛
平民薬師・クララは国境沿いの深い山奥で暮らしながら、魔法薬の研究に没頭している。招集が下れば山を下りて麓にある病院や娼館で診察補助をしたりしているが、世間知らずなのに変わりはない。 ある日、山の中で倒れている男性を発見。彼はなんと騎士団長・レイルドで女嫌いの噂を持つ人物だった。 当然女嫌いの噂なんて知らないクララは良心に従い彼を助け、治療を施す。 だが、レイルドには隠している秘密……性癖があった。 ――君の××××、触らせてもらえないだろうか?

ドSな彼からの溺愛は蜜の味

鳴宮鶉子
恋愛
ドSな彼からの溺愛は蜜の味

処理中です...