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第5章 兄弟からのプロポーズ
30-2※
しおりを挟む美桜は恭司に組み敷かれてしまった。
ニットワンピースとキャミソールを胸までたくしあげられてしまっており、胸より下の華奢な体が露わになっている。
彼の性急な求めに動揺してしまい、彼女は猫のように全身を縮こめてしまった。
「最後だから、俺の好きなように抱かせてもらう」
そうして、強引にブラジャーを胸の上へと持ち上げられると、乳房がふるりと露わになった。
「あっ……恭司さんっ……っ、最後って、どうして……あっ……」
答えが返ってくる代わりに、彼の舌が彼女の先端を下から上に執拗に舐めてくる。
じゅるじゅると卑猥な水音が響き渡った。
「んっ……あっ……んんっ……」
抵抗しようとしたけれど、彼の両手が彼女の両手を掴んできているので、逃げ出すことが出来そうにない。
(恭司さん、どうしちゃったの? これで最後だなんて……)
「最後」という言葉が、なんだか美桜の胸をざわつかせてくる。
(酔っているからおかしな発言になっているの? ……ドイツでもたくさんアルコール度数が高い酒を飲んでいたけれども酔っていなかったのに……)
美桜が考え事をしていると、恭司が舌先で赤い突起をしゃぶりながら、こちらを見てきていた。
視線が合うと、彼の唇が離れる。
「……こんな時に考え事だとか、だいぶ余裕があるみたいだな」
「余裕があるわけじゃ……だけど、恭司さんがおかしなことを言うから……あっ……」
彼の唇が彼女の下腹に口づけている間に、下着を膝から足先に器用に脱がされてしまった。
「よそ見するなよ」
「え? きゃっ……!」
両脚を大きく開かれてしまい、美桜に羞恥が走る。
彼の頭が埋もれてきて、太腿の内側に口づけはじめた。
両脚の間で彼の髪がさざめく。肌の薄い部分で敏感だからか、吸われる度に身体が反応してしまった。
「……んっ、恭司さんっ、お願いですっ、待ってったらっ、んっ……」
「何度も言うが待つつもりはない。実家に帰って他の男との縁談話を進めようとしている女の言うことなんか、特にな」
言い方には刺が含まれているし、いつもよりも荒々しく性急さは目立つものの、美桜の身体が悦びを感じるように触れてくれている。
それにしたって……。
(恭司さん、もしかして私と新宮部長とのあいだに縁談話があったことを知っているの?)
美桜は慌てて訂正しようとする。
「違うんですっ、それは……」
「何が違うんだよ? 今日も公園で会っただろう?」
どうやら公園前で新宮部長と会っていたことに気付いていたようだ。
「それも違……あっ……」
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