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最終章 一途な愛で孕みました
43-4※
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恭司が美桜のことをじっと見てきていた。
「ドイツで難波はあんたを見ていないと話していたんだが……」
「恭司さんが爆睡していたら、難波副社長がドアをどんどん叩いてたんですよ。その時に『恭司、お前また女連れ込んでないだろうな』って」
すると、恭司がうんざりした表情を浮かべた。
「難波、あいつやっぱり降格させるか……仲良し人事はダメだな」
「え? 可哀想ですよ。空回りしつつも恭司さんのことを心配する良いお友達さんだと思います。自分を大事にしてくれる人は大事にしてあげてください」
「まあ、嫁がそういうならそうするか……」
「嫁……」
なんだかドキドキしてきたのを誤魔化したくて、美桜は話を逸らした。
「……そういえば恭司さんも子どもの話をしていましたが、恭司さんのお父様もまだ見ぬ孫の話をしてくるなんて気が早いですよね?」
すると。
恭司が面食らった表情を浮かべた。
「そんなに気が早くはないかもな?」
「どうしてですか……?」
「俺はお前が鈍くて心配だ。そういうところも好きだけどな」
「え? え? どういうことですか?」
「まあ、そのうち分かるんじゃないか?」
そうして――恭司が美桜の頬に何度か口づけてくる。
同時に彼が左手に何かをしていた。
唇と指から彼がそっと離れると、蕩けるような笑顔で告げてくる。
「勘違いして俺の心を弄んだ責任をとってくれよ」
「あっ、恭司さん……私は恭司さんの心を弄んだりは……んんっ」
「自覚がないとか、悪い女だ」
そうして、ゆっくりと唇が重なる。
彼の手が彼女の乳房を優しく揉みしだく。
もう片方の手が彼女の太腿を擦りはじめた。
次第に口づけが深くなっていくと淫らな水音が立ちこめる。
「愛している。今夜は寝かせるつもりはない。覚悟してくれ、美桜」
「……はい、恭司さん、あっ……」
想いが通じ合って心と体のどちらも繋がり合った夜。
二人は飽きることなく互いの熱を求め合ったのだった。
左手の薬指――綺麗なダイヤモンドの指輪が輝いているのに美桜はまだ気づけないのだった。
「ドイツで難波はあんたを見ていないと話していたんだが……」
「恭司さんが爆睡していたら、難波副社長がドアをどんどん叩いてたんですよ。その時に『恭司、お前また女連れ込んでないだろうな』って」
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「難波、あいつやっぱり降格させるか……仲良し人事はダメだな」
「え? 可哀想ですよ。空回りしつつも恭司さんのことを心配する良いお友達さんだと思います。自分を大事にしてくれる人は大事にしてあげてください」
「まあ、嫁がそういうならそうするか……」
「嫁……」
なんだかドキドキしてきたのを誤魔化したくて、美桜は話を逸らした。
「……そういえば恭司さんも子どもの話をしていましたが、恭司さんのお父様もまだ見ぬ孫の話をしてくるなんて気が早いですよね?」
すると。
恭司が面食らった表情を浮かべた。
「そんなに気が早くはないかもな?」
「どうしてですか……?」
「俺はお前が鈍くて心配だ。そういうところも好きだけどな」
「え? え? どういうことですか?」
「まあ、そのうち分かるんじゃないか?」
そうして――恭司が美桜の頬に何度か口づけてくる。
同時に彼が左手に何かをしていた。
唇と指から彼がそっと離れると、蕩けるような笑顔で告げてくる。
「勘違いして俺の心を弄んだ責任をとってくれよ」
「あっ、恭司さん……私は恭司さんの心を弄んだりは……んんっ」
「自覚がないとか、悪い女だ」
そうして、ゆっくりと唇が重なる。
彼の手が彼女の乳房を優しく揉みしだく。
もう片方の手が彼女の太腿を擦りはじめた。
次第に口づけが深くなっていくと淫らな水音が立ちこめる。
「愛している。今夜は寝かせるつもりはない。覚悟してくれ、美桜」
「……はい、恭司さん、あっ……」
想いが通じ合って心と体のどちらも繋がり合った夜。
二人は飽きることなく互いの熱を求め合ったのだった。
左手の薬指――綺麗なダイヤモンドの指輪が輝いているのに美桜はまだ気づけないのだった。
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