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第3章 源泉にて密命
第17話―2※※
しおりを挟む「ラフィ、悪い、俺はまた勝手に……」
「んっ……その……この前も言おうと思っていたのですが、貴方の愛妾になった段階で、このようなことは想定はしてあって……」
「だが、ラフィの意志に反することは……」
頬が紅潮するのが自分でも分かる。
「私の意思に……反しては……いませんから」
下腹部に当たってきていた熱棒が膨張した。
閉じていた両脚に、彼の脚が割り込み、大胆に開かれる。ますます肌を密着させられると、肥大化した彼の器官を感じた。
女性の芯がきゅうっと反応し、ただでさえ蕩けた湯の中なのに、蜜でますますとろとろになってしまった。
「ただ、そのっ……あっ」
秘所の割れ目に熱棒を押し付けられ、擦りつけられると、全身にさざ波が立つ。
「あっ、んっ、ん……」
「ラフィー……」
彼が腰を揺らすと、捲れた花唇の間を根が何度も這い動く。
とろりとした滑らかな湯と愛液とでぬるぬると滑らかになった溝の上を、鉄杭のような器官が蠢いた。
ちゃぷちゃぷと厭らしく水音が立つ。
私はイクシオンの逞しい背中に両手でしがみついた。
「シオンっ……あっ……」
唇を奪われた後、貪られる。
捲れた粘膜と尖った芽に、彼の粘膜が何度も擦れてきていた。
くちゅくちゅ、ざばざばと淫乱な音色が奏でられる。
口づけられながら、頭の中がぼんやりしてきた。
「んんっ……!!」
自分のものとは思えない、甘く懊悩な声が漏れ出た。前にもあった感覚だ。なんだか全身に心地よい痺れが走る。ぴくぴくと震える身体をイクシオンに抱きしめられた。
彼の髪から雫が落ちて、私の頬を濡らしてくる。
「ラフィ……俺にはお前しか……っ」
「シオンっ……んっ……」
しばらく唇と秘所同士を重ね、身体を絡み合わせていると、なんとなく彼の手の大きさと触れてくる剛直に違和感が出現しはじめた。
うっすらと瞼を持ち上げると、目を瞑るイクシオンの顔が見える。
そうして、思わず目を見張った。
「――っ……」
彼自身も何かに気づいたようで、そっと唇が離れる。かと思えば、ばっと水面に映る自分自身の姿を確認した。
「俺は……元に、戻ってる……?」
言葉通り、少年の姿をしたイクシオンは、本来の青年の出で立ちに戻っていたのだった。
「理屈は分からないが、戻れて良かった」
心底安堵している彼の様子を見て、こちらもほっとする。
「シオン、良かった……」
にっこりと微笑むと、抱きしめられる力が強くなった。
「ラフィ、あの、ちょっと俺が落ち着かなくて、その……」
恥ずかしそうにイクシオンが呟いてきたので、察した私は慌てて口を開く。
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