【R18】犬猿の仲の幼馴染は嘘の婚約者

おうぎまちこ(あきたこまち)

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ハネムーン前日譚

9 ギルフォードside※

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 チョコ以上に蕩けた表情を見せる彼女に口づける。
 そのまま昂ぶった熱杭を、彼女の軟肉の中へと沈み込ませた。
 彼女の中はひどく柔らかくて心地が良い。
 自分のことを離すまいと、ぎゅうぎゅうと肉襞全体で熱塊を締め付けてくる。
 たまらなく愛おしさが込み上げてきた。

「ルイーズ、久しぶりだな……ああ、お前の中はどれだけだって飽きたりねぇ……」

 本心が吐いて出た。
 その後、久しぶりに彼女の中で何度も果てた。
 明け方になると、ルイーズは眠ってしまった。
 まだ彼女の中に欲望を吐き出したくてしょうがなかったが、彼女の眠りを妨げるわけにはいかない。そっと彼女を眺めながら、自分自身の手で落ち着けた。
 しばらくしたら、薬がようやっとギルフォードの体内から抜けきった。
 ルイーズがごそごそしはじめたので、彼は慌てて腕枕をする。

「おはよう、ルイーズ……」

「おはよう、ギル……」

 目覚めた彼女には、何事もなかったかのように平然そうに振舞うことにする。
 しばらくすると、彼女が話題を振ってきた。

「そういえば……なんでギルはすぐに薬が抜けたの?」

「さあ、どうだろうな? 普段から身体を鍛えているからじゃないか?」

 そんなわけないが、そういうことにした。
 媚薬を飲んだぐらいで理性を崩壊させているようでは、愛する彼女の心は絶対に手に入らない。
 何年耐えたと思っている――?
 今更数日位待つぐらい、媚薬位、彼にとっては大した困難ではない。

 再会して以来、離れていた間の分の過剰な愛を彼から注がれていることに、当の彼女本人は今日も気づいていない。

(やっと手に入れたルイーズ……愛している。もう二度とお前を悲しませない。そのためなら……どんな嘘だってつきたくないが、演技ぐらいなら出来る)

 だがしかし、新婚旅行中に、やっぱり媚薬で身体が辛かったことがルイーズにはばれてしまった。
 怒られるかと思いきや、「もう我慢はしないで、私に嘘はつかないで」と言われたギルフォードが、再度彼女に陥落するのは、また別の話である。


 嘘の婚約関係は終わったものの、本当の夫婦になるためのギルフォードの闘いは、これからもずっと続いていくのだった。


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