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すると、二人が首を横に振った。
「俺たちにはな、やらなあかんことがいっぱいあるから、雑魚や小物の相手をしてる時間が惜しいんや。あんたたちの人を下げる行為への対応に時間を割くぐらいなら、もっと前を見て、どうやって現状を打破するか考えて行動し続けた方が、はるかに世の中のためになるからな」
相手を見下ろし続ける朝霧の視線は凍てつく冬のように厳しいものだった。
「どんなに嫌な境遇に置かれても、自分で自分を楽しませて毎日生きてきた桜子は、お前たちとは違う人種といっても差し支えない。言の葉はいつか自分に返ってくるから、これからは気をつけい。ほな、さよなら」
それだけ告げると、朝霧は私を連れてその場を後にしようとする。
こちらをじっと見つめて何か言いたげな継母と圭子に向かって私はこう告げる。
「どうか……誰かの境界を犯したり、害を与えるやり方だったり、身を滅ぼす方法ではなくて――これから先は正々堂々と生きてください」
最期に見た継母と義妹は、がっくしと肩を落としていた。
(残されたお父様のことは心配だわ……)
そのまま濡れ縁に出ると、朝霧が私に向かって声をかけてくる。
「桜子、寒いから、これでも着とき」
朝霧が小袖を脱ぐと私に向かって被せてきた。同時に発光したかと思うと巨大な竜の姿に変化した。
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「さて、俺の屋敷――というか内裏に向かおうか」
そうして――飛翔した白銀竜の背に乗って空を駆けたのだった。
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