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2 ケンダルside※
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「おいおい、本当に良いのかよ、相手は俺だぜ?」
「ええ、貴方で構いません。逆惚れ薬精製のため、私は貴方の特別な体液が欲しいのです」
組み敷かれたケンダルが、ごくりと唾を飲み込んだ。
オデッセイの手には、試験管があった。
「なあ、逆惚れ薬ってのは、そもそも何なんだよ……?」
「私が貴方を嫌いになるための薬です」
ケンダルが顔を歪める。
「は? お前が俺を、嫌いになる? そのための薬だって?」
「ええ」
オデッセイのギラギラした瞳。
どうやら決意は固いようだ。
「……そこまでお前に嫌われてるとはな……」
だが、オデッセイはその問いには答えなかった。
「アーサーはすぐに差し出したそうですわ……さあ、早くなさって」
「アーサーが?」
アーサーはかつてオデッセイの婚約者候補だった過去を持つ。
ケンダルの胸がチリついた。
「ええ、そうです。さあ、早くなさい……」
「そうか……」
ケンダルは、凛々しい眉を顰め、瞼を瞑ると、ゆっくりと瞼を持ち上げる。
碧の瞳には闘志が宿っていた。
そうして、オデッセイの前腕を引き寄せると、耳元で誘惑するように囁いた。
「だったら……」
「……っ」
オデッセイの体がビクンと跳ね上がった。
ドレスを引き下げられると、ふるりと乳房が露わになった。
「特別な体液とやらを、俺がお前に差し出せるように愉しませてくれよ……なあ、我が君……オデッセイ姫」
そうして、ケンダルが荒々しくオデッセイの唇を貪りはじめたのだった。
「ええ、貴方で構いません。逆惚れ薬精製のため、私は貴方の特別な体液が欲しいのです」
組み敷かれたケンダルが、ごくりと唾を飲み込んだ。
オデッセイの手には、試験管があった。
「なあ、逆惚れ薬ってのは、そもそも何なんだよ……?」
「私が貴方を嫌いになるための薬です」
ケンダルが顔を歪める。
「は? お前が俺を、嫌いになる? そのための薬だって?」
「ええ」
オデッセイのギラギラした瞳。
どうやら決意は固いようだ。
「……そこまでお前に嫌われてるとはな……」
だが、オデッセイはその問いには答えなかった。
「アーサーはすぐに差し出したそうですわ……さあ、早くなさって」
「アーサーが?」
アーサーはかつてオデッセイの婚約者候補だった過去を持つ。
ケンダルの胸がチリついた。
「ええ、そうです。さあ、早くなさい……」
「そうか……」
ケンダルは、凛々しい眉を顰め、瞼を瞑ると、ゆっくりと瞼を持ち上げる。
碧の瞳には闘志が宿っていた。
そうして、オデッセイの前腕を引き寄せると、耳元で誘惑するように囁いた。
「だったら……」
「……っ」
オデッセイの体がビクンと跳ね上がった。
ドレスを引き下げられると、ふるりと乳房が露わになった。
「特別な体液とやらを、俺がお前に差し出せるように愉しませてくれよ……なあ、我が君……オデッセイ姫」
そうして、ケンダルが荒々しくオデッセイの唇を貪りはじめたのだった。
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