【R18】無垢な花嫁は、青焔の騎士に囚われる

おうぎまちこ(あきたこまち)

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第4章 結婚後の求婚

第30話 お互いが初恋の人(前編)1※

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 翌朝――。

 デュランダルよりも先に目が覚めたフィオーレは、緩やかな亜麻色の髪を耳にかける。
 そうして、花の形をしたチャームのついた右腕のブレスレットにちゅっと口づけた。
 
 フィオーレの毎朝の儀式だ。

「おはよう、お姉ちゃん。そして――」

「フィオ、先に目を覚ましてたのか?」

 突然かけられた声に、裸のままの彼女はびくりと震えた。

 座る彼女の隣で横になっていた、藍色の短髪に端正な顔立ちの青年――。
 ――フィオーレの夫であるデュランダルが、彼女に愛おしそうに声をかける。
 彼の持つ紫の瞳は、朝の陽の光を宿してきらめいてみえた。

「死んだ姉ちゃんに挨拶してたのか?」

 まだ寝ぼけ眼のデュランダルに、フィオーレは問いかけられる。
 昨晩も愛し合っていたので、二人とも裸のままだ。

「はい、そうなんです」

 彼女がふんわりと笑うと、彼も穏やかに微笑んだ。
 
 フィオーレの胸はどきんと跳ねる。

(最近、とにかくデュランダル様が、私に甘くて優しい……)

 胸の病を患っている疑惑があった彼だが、身体的なものが原因ではないらしい。

(デュランダル様には無理はなさらないようにお願いしないと)

 フィオーレは心の中で、夫に心理的な負担をかけまいと心に誓う。

 身体を起こした彼は、彼女の頬にちゅっと口づけてきた。

「朝のお前も可愛いな」

 そう言うと、彼は彼女の顔にちゅっちゅっと何度も口づけを落とす。

「まだ城に向かうまでに時間があるな……」

 彼女の頬に触れていたデュランダルの唇が、彼女の唇を塞ぐ。
 くちゅくちゅと舌を絡ませ合っていると、彼の指が彼女の花芯に伸びる。

「はあ、もう濡れてんのか――」

 唇が離れた際にそう言われ、フィオーレは恥ずかしくなってしまった。


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