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第5章 家族のかたち
第45話 やり直したい過去10※
しおりを挟む「あっ、あん、あ――デュラン様――っ!」
白いベッドの上で、脚を伸ばして座るデュランダルの上に跨ったフィオーレは、彼の名を呼びながら囀っていた。彼女の身体はがくがくと揺れ動いている。
「はあ……フィオ――もっと俺を見てくれよ――」
デュランダルの首に回した腕の力を、フィオーレはぎゅっと強くする。
黄金の瞳で、熱っぽい彼の紫色の瞳を覗く。
生まれたままの姿で愛し合う二人の肌同士は、汗でしっとりと吸い付きあっていた。
「はふっ……ひあっ、あ、あんっ、デュランさ……激しっ――あっ――あ――!」
腰を抱え込まれた彼女は、彼の腕に揺さぶられながら声をあげ続けた。亜麻色の緩やかな髪と、彼の背側へと投げ出された脚が揺れる。
粘膜を露出された淫核に、彼の恥骨が擦れていった。夫の欲棒が絶え間なく抽送される彼女の膣道に、快感が走っては去っていく。
「はっ、は、は――もぅ――だめ……です――んんぅっ――!」
声をあげようと半開きになったフィオーレの口の中に、デュランダルの舌がぬるりと侵入した。
ぐちゅぐちゅぐちゅ……水音が最高潮に達する――。
唇を塞がれたまま、彼女は絶頂を迎えた。びくんびくんと跳ねる彼女の身体を、彼はぎゅっと抱きしめる。
大量の白濁液が注ぎ込まれた彼女の下腹部が、じんわりと熱くなっていく。
「はあ、俺の愛しいフィオ――お前の中に注ぐ度に、生きてきて良かったと思える――」
汗に濡れた亜麻色の髪を、デュランダルが何度も梳く。
そうしてまた、彼の舌が彼女の唇の中をかきまわした。
「ふぁっ……はふ……」
「はあ……飽きたりねぇ――お前がもっと欲しい――」
ひとしきり、フィオーレはデュランダルに唇を貪られる。
デュランダルの首に回していた腕をほどいたフィオーレは、両手で彼の顔を包み込んだ。
潤んだ金の瞳で彼を見上げながら、彼女は笑む。
「デュランダル様――少し調子が戻ってきましたね――」
「ああ? そうか――」
揺れていた紫色の瞳には、今はもう、いつものデュランダルらしい強い光が宿っていた。
その時、フィオーレの頭が少しだけくらりとする。
(ん……? あれ、今日はいつもより少しだけ調子が……気のせい……?)
彼女が少しだけぼんやりしていると――。
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