【R18】無垢な花嫁は、青焔の騎士に囚われる

おうぎまちこ(あきたこまち)

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第7章 青焔将軍の妻

第57話 夫は妻を食べたい(後編)1※

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 割れた皿で切ってしまったフィオーレの指を咥えた後から、少しだけデュランダルの様子がおかしかった。

「いつもよりも身体が熱い……フィオーレ……お前を喰いたくてしょうがねぇ……」

 いつも以上に熱っぽい紫の瞳を向けられたフィオーレの心臓はドキドキと跳ねる。
 座る夫に引き寄せられながら、またもや口づけられた彼女は小鳥のように囀った。

(なんだろう……いつもよりも、デュランダル様の呼吸が速いような……)

「はあ……フィオ……いつも喰わねぇ菓子でも食ったからか?」

 そう言って、彼女の首筋に顔を埋めた彼は、彼女の白い柔肌を甘噛みする。

「きゃっ……! ひゃうっ……ん……」

 菓子を食べたというよりも、むしろ――。

(媚薬を盛られたみたいな……)

 実際に飲んでしまったからこそ分かるが、身体が熱くなっておかしくなるのだと、フィオーレは理解していた。
 焼き菓子に酒の類を使ったか思い返したが、使用してはいない。
 そもそも、デュランダルは酒に強いので、少量の酒で平常ではなくなるのは想像がつかなかった。

(だけど、酔っ払いの人みたいな様子だわ……)

「きゃんっ……!」

 皿の落ちていない絨毯の上に、フィオーレはデュランダルに組み敷かれてしまう。

 元々はだけていた上半身をぺろぺろとなめるだけにとどまらず、時々甘く噛んできて、フィオーレの身体にうっすらと噛み痕を残していく。

「ぁうっ……はっ……んんっ……」

 花びらをむしり取られるように、デュランダルからドレスをはがされていくフィオーレは、喘ぐことしかできない。

「はあ……お前の血も肉も骨も……全部、俺だけの――」

「デュラン……様……?」

(なんだかいつもとやっぱり様子が……?)

 荒い呼吸のままのデュランダルの持つ昂ぶる淫茎が、心配するフィオーレの花弁に近づく。
 脚を開かれてしまった彼女の、可憐な花が露わになった。

「あ……っう――ああっ――!」

 獰猛な獣のように荒ぶる欲棒が、瑞々しく濡れた双花を散らしていく。
 そのまま潤んだ径を、ぎちぎちと獣のような器官が侵入していった。
 ぎゅうぎゅうと、甘美な粘膜が熱棒に吸い付く。

「はあ……フィオ――お前と一つになりてぇ……」

「あっ……デュラン様……もう……なって――きゃうっ――!」

 いつもなら、フィオーレの許可をとってから動き出すデュランダルが、ずずっと身体を乗り出した。

「ひゃぁっ……あんっ……デュラン様っ……待って……ひうっ、あっ、あ――」

 激しい腰つきに、フィオーレは何も言えなくなる。
 繋がった二人の身体が、ずちゅんずちゅんと音を立てながら、振り子のように何度も前後に揺れ動いた。
 激しい二人の息遣いが、室内を支配していく。

「はあ――フィオ……は……俺の中に、お前を取り込んじまったら――楽になれんのかな……」

「ふえっ……デュラン様っ……あ、あん、あん、あ……もう、あっ、あん、あ――」

 うまく思考がまわらないフィオーレの頭の中は混濁していく。

「は……ひとまず……はあ……お前の中に俺を全部注いでやるよ――」

 ずんずんと絶え間なく、いつも以上の激しい揺れが続く。

 そして――。

「ひあっ……あ……あ…あああっ――!」

 最奥を貫かれ続けたフィオーレの花芯が脈打った。そのまま熱した奔流を受け止め、びくびくと彼女の身体は跳ねる。潤んだ瞳は、夫の姿を映してはおらず、恍惚としていた。

 そんな彼女の頬に張り付いた亜麻色の髪を払いのけながら、熱い吐息と共に、デュランダルが続ける。

「もういっそ――はあ……身体ごと、全部喰ったら――」

 そうして噛みつくように、妻の唇に貪りついた――。

 その時――。

 どくんっ――と激しく、デュランダルの心臓が脈打った。

「はあ……デュラン……様?」

胸をかきむしるようにして苦悶する夫の姿に気づいたフィオーレは、彼の藍色の短い髪に手を伸ばす。
 
 だが――。

「触んじゃねぇ――!」

 彼女は夫から、手を払われてしまった。

「はあ……ダメだ、フィオを……怖がらせたく――」

 ずるりと萎茎を花唇から引き抜いたデュランダルは、フィオーレの身体から飛びのくようにして離れる。

「絶対に来るんじゃねぇぞ――」

 そうして窓辺へと、彼は駆けていく――。


「デュランダル様――!」


 彼を追いかけようと、慌ててフィオーレは身体を起こし、夜風が吹き抜けてくる窓へと黄金の瞳を向ける。

 だが、そこにはもう、夫の姿はなかったのだった――。



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