白き神よ永遠に

大空 ヒロト

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四月の雪②

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 中学、とある教室で静かに座っている女の子が一人。周りは休み時間ということもあり友達と喋る者、勉強をする真面目な者まで多種多様である。しかし女の子は何をするでもなく退屈そうに窓の外をながめている。



 彼女の事を知っている。……………………気がする。よく分からない。けどなんとなく俺も彼女に習って窓の外を見てみた。そこはいつもと変わらないただただ雪が降っているだけだった。

 「なぁ、外に何かあんのか?」

 気がつけば俺は彼女に話しかけていた。だだすぐに返事は返ってこず、数秒の間の後

 「別に」

と返ってきた。これが多分初めての会話だったと思う。










  おぉおぉぉぉぉ!

 入学式の翌日、俺はとあるものを前にして喜びまくっていた。それは勿論食堂である。喜びまくっていたと言ってもさらに俺の印象を悪くするわけにもいかないので心の中でだが。

 それでもやっぱり今までと変わったことがあるとわくわくする。なんだろう、高校生になったと実感できるからだろうか。取り敢えず俺は記念すべき第一回目のメニューをカレーに決め、受け取ると空いている席についた。

 まだ、一緒に食べるようなやつもいないので一人だ。それにみんながみんな食堂を利用しているわけでもない。登校中におにぎりやサンドウィッチを買ってくる者がいればお弁当の人もいる。むしろその方が多いだろう。

 「さっさと食っちまうか」

 スプーンに手をかけ食べようとした時、声をかけられた。

 「前、座って言いかな?」

 見ると手には同じようにカレーを持っていて顔をあげるとかなりのイケメンが立っていた。なんだ、折角気分が上がっていたのに。これが女子であればさらに気分ののったことだろう。だがしかし別に断る理由もないので

 「いいけど」

と、小さく返事をした。改めて座る彼を観察すると背が高くとても明るそうな雰囲気を持っている。きっとさぞモテるんだろう。

 「チッ」

 「えっ?」

 あ、やべ。つい心の中が行動にでてしまった。すぐに否定するように首を横に振ったがそれでもおそらくちゃんと聞こえていたからだろう、ちらちらと見てくる。

 『あぁ! これが女子だったらなぁ!』

と言いたくなったがなんとかこらえやっとカレーを口にいれる。野菜も大きくほどよい辛みもあってとてもおいしかった。

 「カレー好きなの?」

 「え?」

 「いやさ、凄い美味しそうに食べてるから」

 「まぁ、美味しいからな」

 「そっか、じゃあ僕も」

 どうやらこいつも初めてここでカレーを食べるらしく少し多めの量をすくって口にいれた。

 「ゲホッ、ゴホッ」

 「お、おいっ大丈夫か?」

 俺は水をとってわたしてやった。

 「ごめんごめん。でもここのカレー結構辛いね」

 「そうか?」

 そんなに辛かった気はしなかったんだが、確認のためもう一口食べてみる。やっぱりそんなことはなくとても美味しいくらいだ。

 「辛いのは苦手なのか?」

 「そんなことはないと思うんだけど……」

 そう確認するようにまた口に運び同じことを繰り返したのは言うまでもない。




 「ねぇ、名前なんだっけ?」

 あれから特に会話もなく食べ続けていたらそんなことを聞かれた。

 「ゆうと……佑斗だ」

 「佑斗君か……」

 「なんだよ」

 「いや、クラスでみただけだから名前までは分からなくてさ」

 「はぁ? クラスって…………」

 「だから、一緒のクラスだってば。結構、席近かったんだけど気付いてなかったのか」

 なるほど、そう言うことか。だからわざわざ前の席について話しかけてきたわけね。ごめん、ボーッとしてたから全然分かんなかったわ。

 「悪い、特に気にしてなかったから」

 「確かにすげー退屈そうに外をみてたしな」

 「うるさいな、そっちの名前も教えてくれよ。俺は言ったぞ」

 「あ、あぁ、布良めら隆也たかやだ。よろしく佑斗君」

 「別に呼び捨てでいいぞ」

 「そう? じゃあよろしく、佑」

 君をとっていいっつったら名前まで削ってきやがった。新たないじめでしょうか。けどそんなことはなく、

 「この方が短くて呼びやすいから」

だそうだ。

 「まぁ、いいよ。それで」

 そう返事をして時計を見る。すでに休み時間は残り十五分くらいになっていた。次の授業の準備を考えると五分前には戻りたい。

 「時間、あんまないから早く食っちまおうぜ」

 「そうだね」

 「ちょっと隣失礼するわよ!」

 !?!? 

 急に誰かが隣の席に滑り込むようにやってきた。そいつの声にはすごい聞き覚えがあって嫌な予感しかしなかった。

 
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