嫌われていると思っていた婚約者は、私のことを溺愛していた

ゆいまる

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本編

両親



思ったより寝込んでしまった…。


あれから数日、ここ最近のことで疲労もあったのか熱がなかなか下がらず、やっと回復したばかりだ。

今日はお父様がキストの両親に確認をとり、うちに来てくれることになった。
病み上がりの私を両親は心配したが、当事者であるため直接話したいことを伝え了承を得た。

今はキストの両親と私の両親、それに私で婚約について話をするところだ。

キストはこれなかったらしい。
来たくなかったのかもしれないけど。

「それでリーデ嬢、今回の件についてキストは何か話しているかい?」

キストの両親もなぜ婚約破棄したいのかはわからないみたいだ。
キストは両親にはアレルのことを伝えてないの?

「いいえ。キストとは学園では話すことはありません。お手紙のお返事も頂けないほど嫌われてしまっているのです。そんな私とこのまま結婚してもキストは辛いだけでしょう。」

「もしキストが本当に君のことを好いていないと言うのならこちらから婚約破棄を申し出て、慰謝料も用意しよう。君に非はないのだからね。」

「慰謝料はいりません。私にも至らぬところがあったのでしょう。ただ、次はキストが本当に愛している人と婚約を結んであげて下さい。」

「そういう訳にはいかないよ。愚息が君の気持ちを踏みにじってしまって申し訳ない。でも、一度だけチャンスをくれないか?」

「チャンスとは?」

「今度王子殿下が婚約パーティを開くようなんだ。それにキストと一緒に行ってくれないか?もしそこでキストがきちんとエスコートせず、話もしないようなら婚約破棄してくれて構わない。」

「わかりました。では、私はこれで失礼いたします。」


王子殿下が婚約することを初めて知った。
相手は誰なんだろう…。

どちらにせよ、キストが私をエスコートすることはないだろう。



そう考えながら部屋を出た私を両親たちは、

「どこで誤解が生じたんだ…。」

「そうだな。キストはリーデ嬢から婚約破棄を言われたらどんな防御に出るかわかったものじゃない。」

「そうよね。昔からずーっとリーデを男性に近づけさせないように奮闘したりしてたわ。今もでしょうけど。」

「ええ、リーデちゃんだけをずっと追いかけてたんだもの。どこでこんなことになってしまったのかしら。」

「とにかく、あいつも一回痛い目に合えば自分の状況を理解できるだろ。」

こんな会話を繰り広げていた。


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