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本編
王子殿下 キストside
僕が近くにいないことでリーデへの嫌がらせは激減した。
その分男からのアプローチが増えていったのは言うまでもない。
まあ、リーデが知る前に処理してるけど。
ああ、早くリーデとの婚約を公にしたい。
僕がそんなことを思っていると、
「そんなやつれた顔してどうした。」
婚約を公にできない元凶であるテウス王子殿下に話しかけられた。
「誰のせいだと思っているんですか。」
「ごめんごめん。いつも笑顔を崩さないのに今日は表情が豊かだなあと思って。」
「あなたがさっさと婚約者を決めないから僕の可愛いリーデが色んな男からアプローチを受けているんですよ。」
テウス殿下にはまだ婚約者がいない。側近候補の僕は殿下の婚約者が決まるまでリーデとの婚約を公にできないのだ。
「リーデ嬢の純粋無垢な顔は男の庇護欲をかき立てるからな。あの見た目で性格も良く、表向き婚約もしていないとなると求婚で溢れかえる。陛下もお前と婚約していなかったら即私の婚約者にしていただろう。」
「リーデが可愛いのはわかりますが、殿下にも誰にも渡しはしません。それよりもはやくアレル嬢と婚約してください。殿下のせいでアレル嬢と噂になってしまったではないですか。」
「わかっているよ。もうすぐ出来ると思う。私のせいでお前には迷惑かけるな。」
そう。
殿下は今アレル嬢に猛アプローチしているのだ。
まあ、アレル嬢も満更でも無いから早くくっつけと思っている。
表向き殿下がアレル嬢と会ってしまうと婚約もしていないのにあらぬ噂が立ってしまう。そしてアレル嬢は断れず無理矢理婚約することになる。アレル嬢の気持ちを尊重したい殿下は、毎日手紙を僕からアレル嬢に渡してほしいと頼んできた。
僕はリーデがアレル嬢と仲が良いから話しかけても問題はないし、アレル嬢と殿下が婚約発表すれば、僕とリーデの婚約も公にできるため協力した。
リーデが中庭で聞いていたのはアレル嬢と殿下の婚約の話である。
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