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番外編
卒業
「キスト…??」
抱きしめられたままキストの顔が耳元に近づく。
「あんまり可愛いこと言うと、朝から襲ってしまうから」
「っ!!!!!」
「真っ赤。あー、可愛いなあ僕の婚約者は。」
「もぉ!!ばかっ」
キストの胸をぽかぽか叩く。
「あはは、ごめんごめん。でも今の格好わかってないでしょ?本当に襲っちゃう前に着替えて朝食にしよう。今用意させるから待ってて。」
そう言うとキストはベッドからおりて着替えに行ってしまった。それから自分が裸であることに気づく。
「~~~~~~~っっっっっ!!!!
」
そして私もはやく服を着ようとベッドから降りようとすると、腰が抜けてすとん、と落ちてしまった。立ち上がろうにも力が入らない。
「あ、あれ…??」
「ああ、待っててと言ったじゃないか。昨日無理させてしまったから腰がたたないと思うよ。」
「え?ひゃあっ」
軽装に着替えてきたキストがひょいっと私を持ち上げ優しくベッドにおろされる。
そしてワンピースを着せられた。
「あ、ありがとう」
「ん、どういたしまして。朝食も僕が食べさせてあげるからね。今日は一日休みだから、リーデをお世話するね。」
そう言って本当に一日ずっと甘やかされた。
ー半年後ー
「リーデ、改めて卒業おめでとう」
「アレルこそ、卒業おめでとう」
「ありがとう」
今日は学園の卒業式だ。
婚約発表後は常に私の側にはキストやアレルがいて、そのおかげで充実した学園生活を送ることができた。
今は卒業式が終わりパーティーの最中である。
アレルは卒業後すぐ本格的な王妃教育が始まるらしく、ゆっくり会えるのは今日が最後かもしれない。
二人で思い出を話しながら過ごしていた。
殿下やキストには卒業するから最後だけでも、と女生徒たちが集まって告白大会が開催されている。
と言っても婚約発表がされているので思い出づくりの一環で行われているようだ。
「テウス殿下もキストも最後まですごい人気よね。」
「そうね。テウスったら嬉しそうな顔しちゃって。」
「あら、ヤキモチ?テウス殿下が聞いたら喜ぶのではないかしら。」
殿下は嬉しそうというよりも困惑している顔をしている。アレルったら可愛いんだから。
殿下はいつも自分ばかりアレルに嫉妬すると悩んでらしたから聞いたら喜びそう。
「そ、そんなこと!!リーデもキストがあんなにモテてたら心配じゃないの?」
指摘されたのが恥ずかしいのか、アレルが聞き返してきた。
うーん。
「そうね。でもキストは私のこと大好きみたいだから心配しないわ。」
「ふふ、前までは嫌われてると思っていたのにね。」
「も、もぉそれは誤解だったんだからいいでしょっ。」
「リーデはほんとに可愛いんだから。」
「もう、からかわないー」
「あ、あの!リーデ嬢!」
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