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本編
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しおりを挟むコンコンッ
「チュリ、入るよ。」
「はい。」
ガチャ
そう言って部屋に入ってきたルークは、夜会服に着替えていた。
ダークブルーで一式揃え、タイは私の瞳の色のものをつけている。
メイドたちも一瞬見惚れるほどの格好の良さであった。
「チュリ、私が贈ったドレスとても似合っている。」
「っ、ありがとうございます。ルークも、素敵です。」
「ありがとう。」
私はルークの瞳の色でもあるアイスブルーのドレスに、ルークの髪の色であるシルバーの刺繍が施されている。
小物類も揃いの色を使用している。
すべてをルークに包まれているようでとてもどきどきする。
「さて、このままここにいたら脱がしたくなってしまうから行こうか。」
「なっ」
「チュリのことは後で堪能させてね。」
「~~~~~~~~~~っ」
こうもどきどきさせられると心臓がいくらあっても足りない。
そしてどきどきがおさまる頃にはパーティー会場に着いていた。
国王陛下の挨拶から始まり、今日の主役である王子殿下とその婚約者がファーストダンスを披露した。
その後はダンスを踊ったり、談笑したりと、自由であった。
私たちははじめ王子殿下たちのところへ行き、婚約の祝福と、婚約者のアレル嬢とも挨拶をした。
そのあと、ルークが各国の来賓の方々に呼ばれ、どうしても今日でなくてはいけない内容らしく、私に一言謝りながら奥の談話スペースへ行ってしまった。
先程仲良くなったアレル嬢はパーティーの主役だけあり忙しそうで、婦人たちとも一通り談笑し終わったあとだったので、私は一人、立食スペースへ向かった。
今日は各国からの賓客も多いからか、異文化の料理が多く並べられていた。
少しずつとりわけ、食べてみるとどれも素晴らしい出来栄えだった。
そして、給仕から飲み物を頂き、ゆっくりとルークを待とうとしていたとき、
「レディ、私と一曲いかがでしょうか?」
男性から誘われた。
断る理由もなく、断ることで品格を落とすわけにはいかないと思い受けることにした。
その男性は背が高く、民族衣装だろうか、あまり目にしたことがない服だったが着こなしていた。
歳は私より少し上といったところだろうか、褐色の端正な顔立ちをしており、高位な身分の方だと思われる。
ただ、ここには他国の賓客も多くいるし、どこの国の衣装かまではわからなかった。
男性のリードはとても上手で、踊りやすく、会話はなかったが気まずさもなかった。
「とても有意義なお時間でした。」
「光栄です。ありがとうございます。」
「少しだけ、お話しても?」
ダンスの後、呼び止められた。
私が断ることはできないだろう。
少し端により給仕から飲み物をいただきながら話すことになった。
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