王太子から婚約者のフリを頼まれたが、本当は溺愛されてました。

ゆいまる

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本編

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慣れない王宮の中でルークを探すが、テウス殿下の執務室には既にいなく、行き違いになったかもしれないと思い、部屋に戻ったが、まだ帰ってなかった。

少しずつ、不安になっていく。
もし、ううん、そんなはずない。

不安な気持ちを抱えながら、中庭を通るとそこから誰かの話し声が聞こえた。
少し遠いためどんな話をしているかわからない。
少し覗いてみると、女性の姿が見えた。
あの方はアレル様のお茶会でライノット殿下に邪魔されるとき近くにいた令嬢だ。

そんな方がここで何をーーー

令嬢が話している相手をみて、心臓が止まりそうになる。


「ルーク…」


そこには令嬢とにこやかに笑いあっていて、何かについて話すルークの姿。
幸い私は彼らから死角になっており、距離もあることから声は届いてないだろう。

気づかれないようそっとその場から離れる。
何かきっと理由があるんだわ。
絶対にそう、じゃないとあんな優しく微笑まないわ。

頭の中ではわかっていても気持ちが追いつかない。


"他の女と密会しているやつに"


部屋に戻って1人にしてと伝え、ベッドに横になる。
ルーク、早く戻ってきて…。


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