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夢で泣くと、目が覚めても泣いてる事ってあるよね。
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『う~う~…ヒックッ、うぅぅぅ…』
薄い水色の患者着を着た小さな男の子が
無機質な白一色の廊下に設けられた白い長椅子に一人腰を下ろし
両足をプラプラと揺らしながら俯き
両手で次々と溢れ出る涙をグシグシと拭いながら泣きじゃくる…
『まま…グスッ…マぁ~マぁ~っ!』
泣きながら大声で母親の事を呼ぶが返事は無く…
すすり泣く男の子の泣き声だけが、誰も居ない静かな廊下に小さく響くのみで…
それがまた男の子の不安をより一層煽り、男の子は泣き続ける…
『マぁ~マどぉ~こぉ~?うっ、う…、
もお…おちゅうしゃヤだよぉ…うぅ…
おーちに帰りたいよぉ…っ!グスッ…うぇ…ぇっ…』
周りには誰も居なくて…
一人じゃ心細くて…
男の子がしゃくりを上げながら
もう一度母親を呼ぼうと口を開きかけたその時
『…どーしたの?』
『!?』
泣きじゃくる男の子のすぐ傍で、突然誰かの声が聞こえ
男の子は驚いて泣くのを止め
恐る恐るその顔を上げる…
『…だいじょーぶ…?』
するとすぐ目の前で
心配そうに自分の事を覗き込んでいる銀色の大きな瞳と目が合い
男の子がヒュッと息を飲み込むと
あれほど溢れ出ていた涙も驚いたお陰でピタッと止まる
『どーして泣いてるの…?どこかいたいの…?』
銀色の瞳を揺らしながら、目の前で自分の事を覗き込んでいる子が
慰めているつもりなのかポンポンと軽く
まるで相手をはたいているようにしか見えない
ぎこちない動作で男の子の頭を撫でる
『…泣かないで…?おいしゃさま…呼んでこようか…?』
泣いているのは自分のハズなのに…何故か目の前にいる子までが
その大きな銀色の瞳をうるうると涙で滲ませながら男の子に聞いてくる
『いい…グスッ…おいしゃさま…きらい…おちゅうしゃしてくるから…
それよりもボク…お外でたい…ママのところに帰りたい…!』
男の子の顔がみるみるとクシャクシャになっていき
再びその瞳から大粒の涙が零れ落ち始める…
すると目の前の子が「泣いちゃダメっ!」と言いながら
小さな掌でゴシゴシと乱暴に男の子の涙を拭うと
『わかった!ボクがお外までつれてってあげる!だから泣かないで?ね…?』
『!…ぅん…』
その言葉に男の子は頷き、椅子からピョンと飛び降りると
銀色の瞳の子が、自分に向けて差し出している手を握りしめ
2人はその場から手を繋いでトコトコと誰も居ない廊下を歩きだす…
『ねぇ…キミおなまえは?』
『…よういち…』
『よういち…じゃあようちゃんって呼んでいい?』
『うん…いいよ…』
『やったぁ!ボクはね?まどかっていうの。よろしくね!ようちゃん。』
『…よろしく…』
嬉しそうに洋一の方を見ながら微笑む円に
洋一は頬を赤らめながらはにかむ
『ところでようちゃん…』
『…なぁに…?まどかちゃん。』
『ようちゃん…お菓子とか持ってる?』
『…?持ってないよ?』
『ホントに?さっきからようちゃんから
すっごく甘くておいしそうなにおいがするんだけど…』
まどかはそう言うと、急にその場に立ち止まり
洋一の顔や胸の辺りに鼻先をくっつけながらスンスンと匂いを嗅ぎだす
『ちょっとやめてまどかちゃん…!ふふっ、くすぐったいよぉ…っ、』
身を捩って嫌がる洋一にはおかまいなしに
円は洋一の肩を掴んで夢中でその匂いを嗅ぎ始める
『ほら!ココも…ココも…!すっごく甘くていいにおい…』
『やめて…やめてったらまどかちゃんっ!あっ…あっ…』
トサッ…と――
二人はバランスを崩して床の上に倒れ込み
その拍子で円が洋一の着ていた患者着をズルッと肩から引っ張ったせいで
洋一の着ていた患者着は肌蹴、小さな胸が露わになる…
『ぃっ…たぁ~…』
『ようちゃん…』
円が興奮したように押し倒している洋一の事を見おろすと
呼吸を荒げながら洋一の露わになった胸に顔を近づけ
コクン…とその喉を鳴らすと、洋一の小さな乳首に舌を這わせだす…
『ひゃあっ?!まどかちゃんっ!なにしてるのっ!?』
『…あまい…』
円の銀色の瞳が怪しく揺れ始め
洋一のピンと立った小さな乳首を円がペロペロと美味しそうに舐め回す…
『あっ、あっ、あっ、やだ…まどかちゃん…っ!ンンッ、やぁだぁっ…』
洋一は泣きながら足をバタつかせ、上にのっかっている円を必死で押すが
円は嫌がる洋一の肩を子供とは思えない力で強く押えつけると
唾液で口の周りをベタベタに濡らしながら、うっとりとっした表情で呟いた…
『ようちゃんあまい…なんでこんなにあまいの…?』
円の唇が再び、今度は洋一の乳首をチュウッと吸いあげる…
そこへ――
『ッ!?円っ!何をしているっ!!』
『おじーさま…』
異変に気づいた初老の男性が二人の元へと駆け寄ると
洋一の上にのっかり、ぼんやりとした表情の円を初老の男性が慌てて抱きあげる
『おじーさま…ようちゃんあまい…すっごくあまいの…
ボク…ほしい…もっとようちゃんがほしい…っ!』
うわごとの様に円がそう呟くと、初老の男性の腕の中で円が暴れ始め
洋一が怯えた表情を浮かべながらその様子を茫然と眺める
そこに若い女性が駆け寄ってきて――
『洋一っ!』
『ッ!ママっ!!』
母親は洋一の事を強く抱きしめ
洋一も母親の事を泣きながら抱きしめ返す
『もう…っ、探したんだからっ!
駄目じゃないっ!ちゃんと言われた場所にいなきゃ…!』
『だって…うぅぅ…だってぇ~…っ!』
洋一は母親の胸に顔を埋めながら泣き始め
母親はそんな洋一を抱きしめながら頭を撫でる…
そこに初老の男性が暴れる円を抱きながら口を開く
『皆瀬夫人…今日の所は洋一君を連れ帰ってもらっても構いません。』
『今日の所は…?検査はもう済んだハズでは――』
『いいえ、まだです。
ですので後日、コチラから再び洋一君をお迎えに上がります。』
『…分かりました…』
母親はそう言うと泣きじゃくる洋一を抱え上げる
『それでは送りますのでコチラへ――』
――――――――――――――――――――――――
――――――――――――――――
―――――――――――
――――――――
―――――
「…ん…」
洋一がソファーの上で目を覚ます
「あれ…俺――」
―――寝てた…?
命のマーキングの匂いは薄くなったとはいえ三日経っても未だ取れず…
洋一の身を案じた命に言われ、洋一は今日も家で留守番をしていたのだが――
いつの間にかソファーの上で丸まって眠っていたらしい…
洋一はぼんやりとしながらソファーから身を起こす
すると生暖かい涙がツゥー…と頬を伝い――
「え…俺何で泣いて…」
―――何か俺――泣くような夢でも見てた…?
洋一は訳も分からずその涙を拭うと、首を傾げながらソファーから立ちあがり
何事も無かったかのようにコーヒーを淹れにキッチンへと向かった…
薄い水色の患者着を着た小さな男の子が
無機質な白一色の廊下に設けられた白い長椅子に一人腰を下ろし
両足をプラプラと揺らしながら俯き
両手で次々と溢れ出る涙をグシグシと拭いながら泣きじゃくる…
『まま…グスッ…マぁ~マぁ~っ!』
泣きながら大声で母親の事を呼ぶが返事は無く…
すすり泣く男の子の泣き声だけが、誰も居ない静かな廊下に小さく響くのみで…
それがまた男の子の不安をより一層煽り、男の子は泣き続ける…
『マぁ~マどぉ~こぉ~?うっ、う…、
もお…おちゅうしゃヤだよぉ…うぅ…
おーちに帰りたいよぉ…っ!グスッ…うぇ…ぇっ…』
周りには誰も居なくて…
一人じゃ心細くて…
男の子がしゃくりを上げながら
もう一度母親を呼ぼうと口を開きかけたその時
『…どーしたの?』
『!?』
泣きじゃくる男の子のすぐ傍で、突然誰かの声が聞こえ
男の子は驚いて泣くのを止め
恐る恐るその顔を上げる…
『…だいじょーぶ…?』
するとすぐ目の前で
心配そうに自分の事を覗き込んでいる銀色の大きな瞳と目が合い
男の子がヒュッと息を飲み込むと
あれほど溢れ出ていた涙も驚いたお陰でピタッと止まる
『どーして泣いてるの…?どこかいたいの…?』
銀色の瞳を揺らしながら、目の前で自分の事を覗き込んでいる子が
慰めているつもりなのかポンポンと軽く
まるで相手をはたいているようにしか見えない
ぎこちない動作で男の子の頭を撫でる
『…泣かないで…?おいしゃさま…呼んでこようか…?』
泣いているのは自分のハズなのに…何故か目の前にいる子までが
その大きな銀色の瞳をうるうると涙で滲ませながら男の子に聞いてくる
『いい…グスッ…おいしゃさま…きらい…おちゅうしゃしてくるから…
それよりもボク…お外でたい…ママのところに帰りたい…!』
男の子の顔がみるみるとクシャクシャになっていき
再びその瞳から大粒の涙が零れ落ち始める…
すると目の前の子が「泣いちゃダメっ!」と言いながら
小さな掌でゴシゴシと乱暴に男の子の涙を拭うと
『わかった!ボクがお外までつれてってあげる!だから泣かないで?ね…?』
『!…ぅん…』
その言葉に男の子は頷き、椅子からピョンと飛び降りると
銀色の瞳の子が、自分に向けて差し出している手を握りしめ
2人はその場から手を繋いでトコトコと誰も居ない廊下を歩きだす…
『ねぇ…キミおなまえは?』
『…よういち…』
『よういち…じゃあようちゃんって呼んでいい?』
『うん…いいよ…』
『やったぁ!ボクはね?まどかっていうの。よろしくね!ようちゃん。』
『…よろしく…』
嬉しそうに洋一の方を見ながら微笑む円に
洋一は頬を赤らめながらはにかむ
『ところでようちゃん…』
『…なぁに…?まどかちゃん。』
『ようちゃん…お菓子とか持ってる?』
『…?持ってないよ?』
『ホントに?さっきからようちゃんから
すっごく甘くておいしそうなにおいがするんだけど…』
まどかはそう言うと、急にその場に立ち止まり
洋一の顔や胸の辺りに鼻先をくっつけながらスンスンと匂いを嗅ぎだす
『ちょっとやめてまどかちゃん…!ふふっ、くすぐったいよぉ…っ、』
身を捩って嫌がる洋一にはおかまいなしに
円は洋一の肩を掴んで夢中でその匂いを嗅ぎ始める
『ほら!ココも…ココも…!すっごく甘くていいにおい…』
『やめて…やめてったらまどかちゃんっ!あっ…あっ…』
トサッ…と――
二人はバランスを崩して床の上に倒れ込み
その拍子で円が洋一の着ていた患者着をズルッと肩から引っ張ったせいで
洋一の着ていた患者着は肌蹴、小さな胸が露わになる…
『ぃっ…たぁ~…』
『ようちゃん…』
円が興奮したように押し倒している洋一の事を見おろすと
呼吸を荒げながら洋一の露わになった胸に顔を近づけ
コクン…とその喉を鳴らすと、洋一の小さな乳首に舌を這わせだす…
『ひゃあっ?!まどかちゃんっ!なにしてるのっ!?』
『…あまい…』
円の銀色の瞳が怪しく揺れ始め
洋一のピンと立った小さな乳首を円がペロペロと美味しそうに舐め回す…
『あっ、あっ、あっ、やだ…まどかちゃん…っ!ンンッ、やぁだぁっ…』
洋一は泣きながら足をバタつかせ、上にのっかっている円を必死で押すが
円は嫌がる洋一の肩を子供とは思えない力で強く押えつけると
唾液で口の周りをベタベタに濡らしながら、うっとりとっした表情で呟いた…
『ようちゃんあまい…なんでこんなにあまいの…?』
円の唇が再び、今度は洋一の乳首をチュウッと吸いあげる…
そこへ――
『ッ!?円っ!何をしているっ!!』
『おじーさま…』
異変に気づいた初老の男性が二人の元へと駆け寄ると
洋一の上にのっかり、ぼんやりとした表情の円を初老の男性が慌てて抱きあげる
『おじーさま…ようちゃんあまい…すっごくあまいの…
ボク…ほしい…もっとようちゃんがほしい…っ!』
うわごとの様に円がそう呟くと、初老の男性の腕の中で円が暴れ始め
洋一が怯えた表情を浮かべながらその様子を茫然と眺める
そこに若い女性が駆け寄ってきて――
『洋一っ!』
『ッ!ママっ!!』
母親は洋一の事を強く抱きしめ
洋一も母親の事を泣きながら抱きしめ返す
『もう…っ、探したんだからっ!
駄目じゃないっ!ちゃんと言われた場所にいなきゃ…!』
『だって…うぅぅ…だってぇ~…っ!』
洋一は母親の胸に顔を埋めながら泣き始め
母親はそんな洋一を抱きしめながら頭を撫でる…
そこに初老の男性が暴れる円を抱きながら口を開く
『皆瀬夫人…今日の所は洋一君を連れ帰ってもらっても構いません。』
『今日の所は…?検査はもう済んだハズでは――』
『いいえ、まだです。
ですので後日、コチラから再び洋一君をお迎えに上がります。』
『…分かりました…』
母親はそう言うと泣きじゃくる洋一を抱え上げる
『それでは送りますのでコチラへ――』
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「…ん…」
洋一がソファーの上で目を覚ます
「あれ…俺――」
―――寝てた…?
命のマーキングの匂いは薄くなったとはいえ三日経っても未だ取れず…
洋一の身を案じた命に言われ、洋一は今日も家で留守番をしていたのだが――
いつの間にかソファーの上で丸まって眠っていたらしい…
洋一はぼんやりとしながらソファーから身を起こす
すると生暖かい涙がツゥー…と頬を伝い――
「え…俺何で泣いて…」
―――何か俺――泣くような夢でも見てた…?
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