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飼い主達
「ほんっと使えねーなお前。また違う教室行って犯されてるとこ見てもらうか?」
「ぁ、ごめ、なさっ…ごめんなさいっ」
早朝、自分の教室に向かうため廊下を歩いていると、空き教室の中から二人の男の声が聞こえてきた。
おそるおそる扉の隙間から覗く。
そこにいた二人には見覚えがあった。
先日教室内で見た大柄で柄の悪い飼い主と小柄なペットの少年だ。
「それとも1発殴る方がいいか?」
「ひっ…ぁ、…やだ…ごめんなさいっやだぁっ…!」
先日は遠巻きに眺めるだけで何も出来なかったが、今日は少年のあまりに怯えた様子を見ていられなかった。
扉を開けて足早に近寄り、男が少年を殴ろうと振り上げた手を、思わず、掴んでしまった。
「…あ?」
「ッ…やめろよ…」
「…なんだ…テメェ」
苛立ちながらこちらを振り向いた男は俺の顔を見て、少し驚いたように目を丸くした。
そしてすぐ視線は俺の首元へと落ちる。
「……首輪してんな。お前」
「…っ」
「他の飼い主の仕置きの邪魔するなんて、躾がなってねぇなぁ……誰のペットだ?」
「あっ…!?」
いきなり胸倉を掴まれシャツの襟を強引に開かれる。晒された首輪。『ペット』の証。そこには所有者を示すために飼い主の名前が刻まれている。
男は首輪に顔を寄せると、そこに彫られた名前を読み上げた。
「『Nagi』…?……お前、もしかして竜前凪のペットか?」
「っ!?」
マズい…この男は、俺の主人を知っている。
他の飼い主に楯突いたなんてことが主人の耳に入れば、ろくな事にならないに決まってる。
動揺する俺を見て、男は愉快そうに口を歪めて笑った。
「そうだろ?なぁ、答えろよ」
「…っちが、う」
「ハッ…嘘が下手だな」
「…、っ」
「間宮が竜前の新しいペットとヤりてぇヤりてぇうるさくてよぉ、どんな野郎かと思ってたんだが…へぇ……ほんとすげぇなお前……ふぅん…」
爪先から頭のてっぺんまで舐めるような視線を感じる。
下卑たそれには明らかに性的なものが混じっていて、それを察した俺は一旦この場を去ろうと後ずさる。
が、逆に手首を掴まれ強引に引き寄せられてしまった。大柄なだけあって力がかなり強い。振りほどけない。
「っはな、せ…!」
「お前の方から寄ってきたんだろーが。……近くで見ると余計にイイなお前…」
「ッ…」
唇が触れそうな距離まで、顔をグッと近付けられる。
「間宮が吹いてやがったけどそのツラで処女ってマジか?竜前ってインポなのかよ?」
「や、めっ…」
「誰がインポだっつーの。」
聞こえた声にバッとそちらに顔を向ける。
ひどく不機嫌そうな顔をした主人が、教室の入り口に立っていた。
「っ!な、ぎ…」
「…竜前」
「俺のペットに、勝手に触らないでよ」
「ぁ、ごめ、なさっ…ごめんなさいっ」
早朝、自分の教室に向かうため廊下を歩いていると、空き教室の中から二人の男の声が聞こえてきた。
おそるおそる扉の隙間から覗く。
そこにいた二人には見覚えがあった。
先日教室内で見た大柄で柄の悪い飼い主と小柄なペットの少年だ。
「それとも1発殴る方がいいか?」
「ひっ…ぁ、…やだ…ごめんなさいっやだぁっ…!」
先日は遠巻きに眺めるだけで何も出来なかったが、今日は少年のあまりに怯えた様子を見ていられなかった。
扉を開けて足早に近寄り、男が少年を殴ろうと振り上げた手を、思わず、掴んでしまった。
「…あ?」
「ッ…やめろよ…」
「…なんだ…テメェ」
苛立ちながらこちらを振り向いた男は俺の顔を見て、少し驚いたように目を丸くした。
そしてすぐ視線は俺の首元へと落ちる。
「……首輪してんな。お前」
「…っ」
「他の飼い主の仕置きの邪魔するなんて、躾がなってねぇなぁ……誰のペットだ?」
「あっ…!?」
いきなり胸倉を掴まれシャツの襟を強引に開かれる。晒された首輪。『ペット』の証。そこには所有者を示すために飼い主の名前が刻まれている。
男は首輪に顔を寄せると、そこに彫られた名前を読み上げた。
「『Nagi』…?……お前、もしかして竜前凪のペットか?」
「っ!?」
マズい…この男は、俺の主人を知っている。
他の飼い主に楯突いたなんてことが主人の耳に入れば、ろくな事にならないに決まってる。
動揺する俺を見て、男は愉快そうに口を歪めて笑った。
「そうだろ?なぁ、答えろよ」
「…っちが、う」
「ハッ…嘘が下手だな」
「…、っ」
「間宮が竜前の新しいペットとヤりてぇヤりてぇうるさくてよぉ、どんな野郎かと思ってたんだが…へぇ……ほんとすげぇなお前……ふぅん…」
爪先から頭のてっぺんまで舐めるような視線を感じる。
下卑たそれには明らかに性的なものが混じっていて、それを察した俺は一旦この場を去ろうと後ずさる。
が、逆に手首を掴まれ強引に引き寄せられてしまった。大柄なだけあって力がかなり強い。振りほどけない。
「っはな、せ…!」
「お前の方から寄ってきたんだろーが。……近くで見ると余計にイイなお前…」
「ッ…」
唇が触れそうな距離まで、顔をグッと近付けられる。
「間宮が吹いてやがったけどそのツラで処女ってマジか?竜前ってインポなのかよ?」
「や、めっ…」
「誰がインポだっつーの。」
聞こえた声にバッとそちらに顔を向ける。
ひどく不機嫌そうな顔をした主人が、教室の入り口に立っていた。
「っ!な、ぎ…」
「…竜前」
「俺のペットに、勝手に触らないでよ」
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