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独占欲
部屋に着き、中へ入るとベットの端に腰掛けるよう言われた。素直に従い、目の前に立ったままの主人を恐る恐る見上げた。
怒っていることがありありとわかる。こういう時は出来るだけ従順にして命令に従わなければ酷い目に遭うということを、俺は身をもって知っている。
「それで、今日はどういう経緯であいつと一緒にいたわけ?一応聞くけど、君の方から近付いたわけじゃないよね?」
主人の言葉に強く頷く。また誤解されてたまるか。
「…授業が終わった後に、いきなり首輪掴まれて、あの部屋に連れ込まれた…」
「…相変わらずの野蛮人だね…どこか触られた?」
「触られてはない…」
「……」
「ほんとだ…連れ込まれてすぐお前から連絡が来たから…何もされてない」
「……そう………あー……ほんとだとしてもムカつく……なんなんだよあいつ…」
「あ、…」
主人は苛立ったように俺の制服のネクタイを引き抜いた。そしておもむろにシャツを引っ張りボタンを外しだす。
「なぎ、…」
「黙って」
ボタンを全て外され、首から肩口まで露わになるように脱がされる。
ペットは首輪の装着が義務付けられているから、そこには当たり前のように首輪がはめられている。
主人の名が刻まれたそれ。
その存在を確認するように、主人は首輪を撫でた。そしてボソリと何事か呟く。
「…首輪だけじゃ俺のモンって証にならないのかな…」
「え?っ、痛ッ!!」
主人はいきなり俺の肩口に顔を寄せると噛みついてきた。それも容赦の無い強さで。
「~~っ、凪ッ…痛いっ」
ガリッと嫌な音が聞こえた気がした。
痛みに耐えかね思わず主人の髪を掴み引っ張る。
しばらくして口は離されたが、ジクジクと痛み、酷く熱い。跡が確実に残っているだろう。
「…分かってると思うけど、あいつには近付かないで。話もしちゃ駄目。明日からは極力一緒にいるようにするけど、もし俺の居ない間に何かされたらすぐ連絡して。命令。…分かった?」
「…わか、…った……わかった、から…」
涙目で頷く。
すると主人は再び俺の首筋に顔を寄せてきた。また、噛みつく気だろうか。
痛みに備えて体を強張らせる。しかし訪れたのは、強くそこを吸われる感覚と、軽いリップ音だった。
…………は…?
「…っ………なに、…して…」
…チュッ…チュッ…と音を立てながら首に吸い付き、同じ動作を繰り返す。
最後にジュッと強く吸い付かれ主人は唇を離すと、その場所を確認するように指先で何度もなぞった。
「……ぅ、?」
「…………君は、」
「…………な、ぎ…?」
「…………君は俺のペットなんだから、…俺の言うことだけ聞いてればいいんだよ」
小さな声でそれだけ言うと、主人は首筋から手を離し、すぐに俺の部屋から出て行ってしまった。
「……」
パタンと扉が閉まり、静寂に包まれた部屋。未だズキズキと痛む肩口。
しばし呆然とした後、ゆっくりベッドから体を起こし、部屋に置いてある姿見に近寄る。
乱れたシャツを脱ぎ、主人が触れた箇所に手を当て恐る恐る鏡越しに確認する。
「…っ!」
黒い首輪の近くに、はっきり付けられた歯形と、いくつもの鬱血痕があった。
「…っ、…………意味、わかんねぇ……」
俺の体に、こんなにも所有の証を増やして、主人は一体、何がしたいのだろう。
怒っていることがありありとわかる。こういう時は出来るだけ従順にして命令に従わなければ酷い目に遭うということを、俺は身をもって知っている。
「それで、今日はどういう経緯であいつと一緒にいたわけ?一応聞くけど、君の方から近付いたわけじゃないよね?」
主人の言葉に強く頷く。また誤解されてたまるか。
「…授業が終わった後に、いきなり首輪掴まれて、あの部屋に連れ込まれた…」
「…相変わらずの野蛮人だね…どこか触られた?」
「触られてはない…」
「……」
「ほんとだ…連れ込まれてすぐお前から連絡が来たから…何もされてない」
「……そう………あー……ほんとだとしてもムカつく……なんなんだよあいつ…」
「あ、…」
主人は苛立ったように俺の制服のネクタイを引き抜いた。そしておもむろにシャツを引っ張りボタンを外しだす。
「なぎ、…」
「黙って」
ボタンを全て外され、首から肩口まで露わになるように脱がされる。
ペットは首輪の装着が義務付けられているから、そこには当たり前のように首輪がはめられている。
主人の名が刻まれたそれ。
その存在を確認するように、主人は首輪を撫でた。そしてボソリと何事か呟く。
「…首輪だけじゃ俺のモンって証にならないのかな…」
「え?っ、痛ッ!!」
主人はいきなり俺の肩口に顔を寄せると噛みついてきた。それも容赦の無い強さで。
「~~っ、凪ッ…痛いっ」
ガリッと嫌な音が聞こえた気がした。
痛みに耐えかね思わず主人の髪を掴み引っ張る。
しばらくして口は離されたが、ジクジクと痛み、酷く熱い。跡が確実に残っているだろう。
「…分かってると思うけど、あいつには近付かないで。話もしちゃ駄目。明日からは極力一緒にいるようにするけど、もし俺の居ない間に何かされたらすぐ連絡して。命令。…分かった?」
「…わか、…った……わかった、から…」
涙目で頷く。
すると主人は再び俺の首筋に顔を寄せてきた。また、噛みつく気だろうか。
痛みに備えて体を強張らせる。しかし訪れたのは、強くそこを吸われる感覚と、軽いリップ音だった。
…………は…?
「…っ………なに、…して…」
…チュッ…チュッ…と音を立てながら首に吸い付き、同じ動作を繰り返す。
最後にジュッと強く吸い付かれ主人は唇を離すと、その場所を確認するように指先で何度もなぞった。
「……ぅ、?」
「…………君は、」
「…………な、ぎ…?」
「…………君は俺のペットなんだから、…俺の言うことだけ聞いてればいいんだよ」
小さな声でそれだけ言うと、主人は首筋から手を離し、すぐに俺の部屋から出て行ってしまった。
「……」
パタンと扉が閉まり、静寂に包まれた部屋。未だズキズキと痛む肩口。
しばし呆然とした後、ゆっくりベッドから体を起こし、部屋に置いてある姿見に近寄る。
乱れたシャツを脱ぎ、主人が触れた箇所に手を当て恐る恐る鏡越しに確認する。
「…っ!」
黒い首輪の近くに、はっきり付けられた歯形と、いくつもの鬱血痕があった。
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俺の体に、こんなにも所有の証を増やして、主人は一体、何がしたいのだろう。
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