淫魔と俺の性事情

みき

文字の大きさ
上 下
28 / 60

魔界にて 拓海視点

しおりを挟む
目の前が歪んで、体が宙に浮く感覚がしたと思ったらボスンッと背中が柔らかいものに触れた。
な、なに?なに?何が起きた?
辺りを見渡す。
高そうな調度品が置かれた広い部屋だった。

どこだここ。俺の部屋じゃない。
これ…ベッドか?
手に触れる肌触りのいい感触はシーツで、背中にあるのはベッドだった。

俺は見知らぬ部屋の巨大なベッドの上にいるらしい。

…強制的に魔界に転移とか…コウモリが喋ってたけど…
ここ、魔界なのか?

どうなってんだよ…ファンタジーすぎる…
アレクもいないし。


取り敢えずベッドから下りようとした時、キィッと部屋の扉が開いた。
銀の長髪の、とんでもなく綺麗な顔をした男が部屋に入ってきた。

「初めまして。カネザキタクミくん」
「は、」

なんかこう…オーラが、ヤバい。エロい。存在そのものが妖艶だ。声すらも。

「私の名はオーウェン。“淫魔王”とも呼ばれているね」

「っ!?」

こいつが淫魔王?お、王様?

「そんなに緊張しないでいいよ。昨日アレクに君のことを聞いてね。ぜひ一度会ってみたくなったんだ。手荒な招待を許してほしい」

そう言いながらギシリとベッドの上に上がってくる淫魔王。

あっという間に俺の上に跨がられ、顔の横に手をつかれる。
端から見れば押し倒されているような図になってしまった。
グッと近くに顔を寄せられる。
首に男のサラサラした銀髪が触れて、くすぐったい。

「…なるほど…人間の中でも、整った顔の部類だね……匂いも…たしかにアレク好みのものだ。」


ち、近い……なんか…この状況、ヤバくないか?
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

2階の部屋ではいつも喘ぎ声が聴こえる♡

BL / 連載中 24h.ポイント:1,285pt お気に入り:901

妻が遺した三つの手紙

恋愛 / 完結 24h.ポイント:1,192pt お気に入り:45

堅物監察官は、転生聖女に振り回される。

恋愛 / 完結 24h.ポイント:142pt お気に入り:148

お高い魔術師様は、今日も侍女に憎まれ口を叩く。

恋愛 / 完結 24h.ポイント:262pt お気に入り:120

[ R-18 ]息子に女の悦びを教え込まれた母の日常

大衆娯楽 / 連載中 24h.ポイント:1,902pt お気に入り:74

【R18】爆乳ママは息子の友達たちに堕とされる

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:312pt お気に入り:206

片思いの相手に偽装彼女を頼まれまして

恋愛 / 完結 24h.ポイント:3,940pt お気に入り:19

処理中です...