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【2-2】山田伊織。住み込みで風雷館で働くことになる。二人が言ったのよ。「とってもカッコ良かったって」
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──【2-2】──
「まあ。冗談はこっちに置いといて」
と言いながら、フィラさんは手で箱を持っているような格好をしてから、それを右に置く振りをした。
伊織はそれを見た時に『古いな』とは思ったが黙っていた。
しかし、
「フィラさん。よくそれをするけど、昔流行ってたやつ?」
とストレートに風子が訊いた。
「そんなことないわよ! 最新よ! 最新!」
と顔を赤らめながら言う。
フィラさんは仕切り直すようにわざと『コホン』と軽く咳をすると、
「この二階の事務所の奥は私の部屋とトイレとお風呂があるわ」
とそれぞれを見せてくれた。
西園寺・フィラ・梅さんの部屋は、小学校高学年の少女の容姿とは違い、動画や写真で見た昭和っぽい雰囲気の部屋である。
ポットやグラスはネットでしか見たことのない花柄で、二部屋の入口にはジャラジャラした数珠のようなものが、暖簾(のれん)のようにぶら下がっている。
「この珠暖簾(たまのれん)が邪魔なのよね」
と雷さん。
あ。これって珠暖簾っていうのか。
「それにフィラさんだけ、二部屋でトイレもお風呂も近いのがズルい」
と風子さんは頬を膨らませる。
「このビルは私が苦労して買ったのよ。オーナーが同居人よりも質素な生活をしてどうするの」
とフィラさんは正論を言った。
「トイレってここですか?」
と僕。
「そうよ。まあ、お店にもトイレがあるから本当は二箇所なんだけど、夜になったらお店は閉めるから、実質夜はここだけね」
「中を見ていいですか?」
「どうぞ」
開けてみると、床はタイル張りでここも昭和っぽく、男の小便器が二つあり、個室は二つあった。
敷居に囲まれた個室のトイレの扉に手をかけて、
「見ていいですか?」
と聞くと、
「とうぞ」
とフィラさんが答える。
開けてみると、最新の洋式シャワートイレだった。
「ここは最新なんてすね」
「そうなのよ。二人がうるさくってね。最近、付けたのよ」
「だって今まで洋式シャワートイレって、一階のお店のトイレだけだったのよ。女子としてはかなり辛いじゃない。夜は使えないし」
と風子さん。
「今まで和式だったしね。頑張って付けてくれて、フィラさん、本当に感謝しています」
と雷さん。
少しの間、僕はこのトイレを見ていたが、
「もしかして、ここは男女共用ですか?」
と訊(たず)ねた。
「そうだけど今まで私達、女しか使っていなかったわ。だから男性の伊織君を住まわせるのには、抵抗があった訳よ」
とフィラさんは言った。
「トイレが理由ですか……」
と眉をひそめたが、僕はあることにも気がついた。
「もしかして、お風呂もですか?」
「まあ、そうなるわね」
と言うと、
「伊織さんのエッチ!」
と風子さんと雷さんの声が合う。
「いやいや。そんな。覗いたりしませんよ」
「当たり前です!」
とまた雷さんと風子さん。
「今までは石鹸(せっけん)とタオルは共用でしたけど、これからは分けて下さいよ」
としっかり者っぽい雷さんが言った。
「何だか、僕はバイ菌扱いですね」
と大きくため息をつくと、
「バイ菌扱いというか、私と雷と風子の入った風呂の湯を、飲んだりしないで欲しいわ」
とフィラさんが言うと、
「伊織さんの変態(へんたい)!」
とまた声が合った。
「やっ! やらないですよ!」
と焦って否定したが、それがまた怪しく感じたのか、二人の女子高生は僕を睨んている。
すると、
「まあ。私は伊織君の入った湯船で、インスタントラーメンを作るけどね」
とフィラさんが言うと、
「フィラさんの変態!」
とまた二人の声が合った。
「ちょっと。フィラさん、そんなことはやめて下さいよ」
と慌てて言うと、
「冗談よ」
と真顔で言った。
そして、
「あ。そうそう。トイレもお風呂も掃除は当番制だからね」
とフィラさんは付け加えた。
僕が住むようになってからのルールは、これから決めるとのことで、今日は一時間後にお風呂を用意するということになり、
「じゃあ。二人共、よろしく」
「は~あ~い」
と返事をした。
フィラさんは、
「じゃあ。取り敢えずいつも通り、雷はお風呂の掃除を真っ先にお願いね、で風子は階段入口のシャッターを閉めて、鍵をお願い。その後は」
「雷と一緒に風呂掃除とお風呂の用意よね」
と風子。
「そう。で今日は伊織君の初日だから」
と言って、
「疲れたでしょう。一番風呂に入りなさい。石鹸もシャンプーもリンスも好きなの使っていいから」
と言った。
「あ。ワタシのリンスはダメ」
と風子。
「だ、そうなので。ピンクの入れ物のリンスは使わないでね」
「分かりました。というより、リンスはしないんで」
とつけ加える。
「伊織さん。リンスをしないと禿(はげ)るわよ」
と雷さん。
「ええ。そうかな?」
と少し焦る。
「タオルは持ってる? 貸すわよ」
とフィラさん。
「タオルはあります。ナイロンタオルやバスタオルも」
「へえ~。準備、いいわね」
と感心してくれたが、こっちは数日ネットカフェで寝泊まりしていたからあるだけだった。
「と言うことで、伊織君。上に行きましょう」
とフィラさんの部屋の横にある階段を上る。
風子さんは風雷館の事務所を出て、階段を下りて行ったが、雷さんは僕達に付いてきた。
「あれ? 雷ちゃん、お風呂の掃除は?」
雷さんは少しむくれて、
「制服のままでお風呂の掃除をさせないでよ、フィラさん」
「あ。そっか、ごめん」
と言って、三人で三階へ上がった。
三階には三部屋があり、一階のお店の入口側の南向きには稲妻雷さんの部屋みたいで、
「ちょっと着替えてくる」
と『RAI』とコルク材が貼られた扉の部屋に入って行った。
階段を上る音が聞こえると、
「私も着替えよ」
と気流風子さんが北側の部屋に入って行く。風子さんの部屋の扉には習字で『風』と書かれた紙が貼られていた。
「でここが伊織君の部屋よ」
とフィラさんは、真ん中にある扉を親指で指さした。
「さあ、入って」
と案内されると、今まで誰も使っていなかったようで、部屋の畳には何も置かれていなかったが、正直埃っぽい。
「時々、掃除はしていたんだけとね。人が住まないと細かい埃が溜まるのよね」
とフィラさん。
「そんな。今日から安心して眠れるところがあるだけでも、本当に嬉しいです! フィラさん、ありがとうございます」
と深々と頭を下げた。
「ちょっと、やめてよ。そこまで感謝されるほどのことじゃないわよ。もし、感謝するんだったら、雷と風子に言うといいわ」
僕は顔を上げて、
「それはどういう意味ですか?」
と訊くと、
「私は女三人が住むビルに、男を入れるのは反対だったのよ。だって何があるか分からないじゃない」
と言っているフィラさんを見る。
男にはもうウンザリしているという表情が浮かんでいた。恐らくこの幼い容姿のせいで、今まで不愉快な思いを多くしてきたのは、想像できることだった。
「でもね。雷と風子は、あなたがここに住むことに賛成だったのよ」
「え。それはどういう理由からでしょうか?」
するとフィラさんは僕に近づき、見上げるように見つめて、
「あの凶悪犯が私に絡んできた時に、あなたは私を守ろうとしてくれたでしょう。私はあなたが見た通り、そう簡単には死なないから平気だから気づかなかったけど」
と微笑み、
「凶悪犯の前に震えながらでも、私を庇(かば)おうとした姿を見てさ。あの二人が言ったのよ」
「はい」
「とってもカッコ良かったって。そう言われるとね。私も何だか伊織君と一緒に仕事をしたくなっちゃってさ」
とくるりと身体を回転させて、背を向ける。
「それに私の秘密や、雷や風子の能力を警察に一言も言わなかったでしょう」
「それはそうですが……。でもそれは少し違います。警察に言ってもどうせ、信じてもらえないからで……」
「そうかもしれないけど、君は言わなかった……」
「まあ。はい……」
「つまり、私達三人はあなたのことをとても気に入ったってことよ。山田伊織君!」
「あ。ありがとうございます」
と気を付けから深々と頭を下げた。
「じゃあね。まずは簡単にこの部屋の掃除をしようか。この三階廊下に小さな物置があるから、そこから掃除機を持ってきてもらうわ」
「はい。分かりました」
「掃除機をかけたら、二階の私の部屋に来てくれる。予備の布団を渡すから、この部屋に運んでちょうだい」
「はい。ありがとうございます」
するとフィラさんは僕に近づき、僕のお尻をパチンと叩き、
「もう。固いわね。これから一緒に仕事をして、一緒に住むのだから、もっとリラックスしなさい」
と笑顔で言った。
「はい! よろしくお願いします!」
と深々と礼をすると、
「だから、固いって~」
とまたフィラさんは笑った。
2023年12月25日
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「まあ。冗談はこっちに置いといて」
と言いながら、フィラさんは手で箱を持っているような格好をしてから、それを右に置く振りをした。
伊織はそれを見た時に『古いな』とは思ったが黙っていた。
しかし、
「フィラさん。よくそれをするけど、昔流行ってたやつ?」
とストレートに風子が訊いた。
「そんなことないわよ! 最新よ! 最新!」
と顔を赤らめながら言う。
フィラさんは仕切り直すようにわざと『コホン』と軽く咳をすると、
「この二階の事務所の奥は私の部屋とトイレとお風呂があるわ」
とそれぞれを見せてくれた。
西園寺・フィラ・梅さんの部屋は、小学校高学年の少女の容姿とは違い、動画や写真で見た昭和っぽい雰囲気の部屋である。
ポットやグラスはネットでしか見たことのない花柄で、二部屋の入口にはジャラジャラした数珠のようなものが、暖簾(のれん)のようにぶら下がっている。
「この珠暖簾(たまのれん)が邪魔なのよね」
と雷さん。
あ。これって珠暖簾っていうのか。
「それにフィラさんだけ、二部屋でトイレもお風呂も近いのがズルい」
と風子さんは頬を膨らませる。
「このビルは私が苦労して買ったのよ。オーナーが同居人よりも質素な生活をしてどうするの」
とフィラさんは正論を言った。
「トイレってここですか?」
と僕。
「そうよ。まあ、お店にもトイレがあるから本当は二箇所なんだけど、夜になったらお店は閉めるから、実質夜はここだけね」
「中を見ていいですか?」
「どうぞ」
開けてみると、床はタイル張りでここも昭和っぽく、男の小便器が二つあり、個室は二つあった。
敷居に囲まれた個室のトイレの扉に手をかけて、
「見ていいですか?」
と聞くと、
「とうぞ」
とフィラさんが答える。
開けてみると、最新の洋式シャワートイレだった。
「ここは最新なんてすね」
「そうなのよ。二人がうるさくってね。最近、付けたのよ」
「だって今まで洋式シャワートイレって、一階のお店のトイレだけだったのよ。女子としてはかなり辛いじゃない。夜は使えないし」
と風子さん。
「今まで和式だったしね。頑張って付けてくれて、フィラさん、本当に感謝しています」
と雷さん。
少しの間、僕はこのトイレを見ていたが、
「もしかして、ここは男女共用ですか?」
と訊(たず)ねた。
「そうだけど今まで私達、女しか使っていなかったわ。だから男性の伊織君を住まわせるのには、抵抗があった訳よ」
とフィラさんは言った。
「トイレが理由ですか……」
と眉をひそめたが、僕はあることにも気がついた。
「もしかして、お風呂もですか?」
「まあ、そうなるわね」
と言うと、
「伊織さんのエッチ!」
と風子さんと雷さんの声が合う。
「いやいや。そんな。覗いたりしませんよ」
「当たり前です!」
とまた雷さんと風子さん。
「今までは石鹸(せっけん)とタオルは共用でしたけど、これからは分けて下さいよ」
としっかり者っぽい雷さんが言った。
「何だか、僕はバイ菌扱いですね」
と大きくため息をつくと、
「バイ菌扱いというか、私と雷と風子の入った風呂の湯を、飲んだりしないで欲しいわ」
とフィラさんが言うと、
「伊織さんの変態(へんたい)!」
とまた声が合った。
「やっ! やらないですよ!」
と焦って否定したが、それがまた怪しく感じたのか、二人の女子高生は僕を睨んている。
すると、
「まあ。私は伊織君の入った湯船で、インスタントラーメンを作るけどね」
とフィラさんが言うと、
「フィラさんの変態!」
とまた二人の声が合った。
「ちょっと。フィラさん、そんなことはやめて下さいよ」
と慌てて言うと、
「冗談よ」
と真顔で言った。
そして、
「あ。そうそう。トイレもお風呂も掃除は当番制だからね」
とフィラさんは付け加えた。
僕が住むようになってからのルールは、これから決めるとのことで、今日は一時間後にお風呂を用意するということになり、
「じゃあ。二人共、よろしく」
「は~あ~い」
と返事をした。
フィラさんは、
「じゃあ。取り敢えずいつも通り、雷はお風呂の掃除を真っ先にお願いね、で風子は階段入口のシャッターを閉めて、鍵をお願い。その後は」
「雷と一緒に風呂掃除とお風呂の用意よね」
と風子。
「そう。で今日は伊織君の初日だから」
と言って、
「疲れたでしょう。一番風呂に入りなさい。石鹸もシャンプーもリンスも好きなの使っていいから」
と言った。
「あ。ワタシのリンスはダメ」
と風子。
「だ、そうなので。ピンクの入れ物のリンスは使わないでね」
「分かりました。というより、リンスはしないんで」
とつけ加える。
「伊織さん。リンスをしないと禿(はげ)るわよ」
と雷さん。
「ええ。そうかな?」
と少し焦る。
「タオルは持ってる? 貸すわよ」
とフィラさん。
「タオルはあります。ナイロンタオルやバスタオルも」
「へえ~。準備、いいわね」
と感心してくれたが、こっちは数日ネットカフェで寝泊まりしていたからあるだけだった。
「と言うことで、伊織君。上に行きましょう」
とフィラさんの部屋の横にある階段を上る。
風子さんは風雷館の事務所を出て、階段を下りて行ったが、雷さんは僕達に付いてきた。
「あれ? 雷ちゃん、お風呂の掃除は?」
雷さんは少しむくれて、
「制服のままでお風呂の掃除をさせないでよ、フィラさん」
「あ。そっか、ごめん」
と言って、三人で三階へ上がった。
三階には三部屋があり、一階のお店の入口側の南向きには稲妻雷さんの部屋みたいで、
「ちょっと着替えてくる」
と『RAI』とコルク材が貼られた扉の部屋に入って行った。
階段を上る音が聞こえると、
「私も着替えよ」
と気流風子さんが北側の部屋に入って行く。風子さんの部屋の扉には習字で『風』と書かれた紙が貼られていた。
「でここが伊織君の部屋よ」
とフィラさんは、真ん中にある扉を親指で指さした。
「さあ、入って」
と案内されると、今まで誰も使っていなかったようで、部屋の畳には何も置かれていなかったが、正直埃っぽい。
「時々、掃除はしていたんだけとね。人が住まないと細かい埃が溜まるのよね」
とフィラさん。
「そんな。今日から安心して眠れるところがあるだけでも、本当に嬉しいです! フィラさん、ありがとうございます」
と深々と頭を下げた。
「ちょっと、やめてよ。そこまで感謝されるほどのことじゃないわよ。もし、感謝するんだったら、雷と風子に言うといいわ」
僕は顔を上げて、
「それはどういう意味ですか?」
と訊くと、
「私は女三人が住むビルに、男を入れるのは反対だったのよ。だって何があるか分からないじゃない」
と言っているフィラさんを見る。
男にはもうウンザリしているという表情が浮かんでいた。恐らくこの幼い容姿のせいで、今まで不愉快な思いを多くしてきたのは、想像できることだった。
「でもね。雷と風子は、あなたがここに住むことに賛成だったのよ」
「え。それはどういう理由からでしょうか?」
するとフィラさんは僕に近づき、見上げるように見つめて、
「あの凶悪犯が私に絡んできた時に、あなたは私を守ろうとしてくれたでしょう。私はあなたが見た通り、そう簡単には死なないから平気だから気づかなかったけど」
と微笑み、
「凶悪犯の前に震えながらでも、私を庇(かば)おうとした姿を見てさ。あの二人が言ったのよ」
「はい」
「とってもカッコ良かったって。そう言われるとね。私も何だか伊織君と一緒に仕事をしたくなっちゃってさ」
とくるりと身体を回転させて、背を向ける。
「それに私の秘密や、雷や風子の能力を警察に一言も言わなかったでしょう」
「それはそうですが……。でもそれは少し違います。警察に言ってもどうせ、信じてもらえないからで……」
「そうかもしれないけど、君は言わなかった……」
「まあ。はい……」
「つまり、私達三人はあなたのことをとても気に入ったってことよ。山田伊織君!」
「あ。ありがとうございます」
と気を付けから深々と頭を下げた。
「じゃあね。まずは簡単にこの部屋の掃除をしようか。この三階廊下に小さな物置があるから、そこから掃除機を持ってきてもらうわ」
「はい。分かりました」
「掃除機をかけたら、二階の私の部屋に来てくれる。予備の布団を渡すから、この部屋に運んでちょうだい」
「はい。ありがとうございます」
するとフィラさんは僕に近づき、僕のお尻をパチンと叩き、
「もう。固いわね。これから一緒に仕事をして、一緒に住むのだから、もっとリラックスしなさい」
と笑顔で言った。
「はい! よろしくお願いします!」
と深々と礼をすると、
「だから、固いって~」
とまたフィラさんは笑った。
2023年12月25日
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