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【5-1】雷。「フィラさん、つまりそこのオーナーさんの言うことは必ず聞いてもらうわよ」
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──【5-1】──
「えっ?」
と雷は気の抜けた声を出した。
理由は対峙している山姥(やまんば)が予想以上に美しくそして可愛かったからである。
「私はここしか居場所がないの。悪いけど容赦はしないわよ」
と美貌の山姥は雷を指差して言った。
だが雷は、
「やだ。思っていた百倍、可愛い~」
と両手を頬に当てて言った。
「な!」
と言うと、色白の山姥(やまんば)の頬が見る見る赤くなっていった。
「なっ! 何よ! あなた戦う気があるの!」
と威勢よく怒鳴るが、
「ちょっと~。あなたやけに可愛いじゃないの~。ねえ、そんな意地を張るのはやめて別のところに移りなさいな」
と言ったが、
「うるさい! うるさい! うるさ~い! 一体どこに行けっていうのよ! 私の行くところ何てどこにもないのよ!」
と声を震わせながら悲しそうに叫んだ。
「そうかしら? 私はそんなことはないと思うけど」
と雷が返すと、
「あなたが何者なのかは私は知らない。だけど人間として生きてきたことだけは分かる。子供の頃からきちんと学校に通って、勉強もさせてもらっていることも分かるわ」
「そうよ。でもそれは当たり前のことじゃないの?」
と雷が言うと、
「当たり前なんかじゃないわ! そりゃ、妖怪や物の怪の中には、うまく人間界に馴染んでいる者達もいるわ。でも私はそれが出来なかった」
「それは誰のせいなの? 山姥の掟(おきて)なの? それともあなたのせい?」
「掟のせいでもあるし、私のせいでもあるわ」
雷は不思議そうな表情になり、
「それはどういうことなの?」
と訊いた。
「山姥は基本的に二種類しかいない。醜い外見の者ほど山姥の能力がある。かたや美しく生まれた者には山姥の能力はほとんどない。つまり美しく生まれた山姥は、街に出て人間の男の相手をするために生きていくのが当たり前なのよ。それが普通のはずだった……」
「普通のはずだった、って……。あなた、凄い美人じゃない。山姥としての能力が弱いのかしら?」
と訊くと、
「逆よ! 私は数百年に一人生まれるという『異端』と呼ばれる存在だったのよ」
「『異端』の山姥?」
「私は自分が『異端』の山姥だとは分からなかった。死んだお母さんからは」
と言うと、目に涙を溜めて、
「絶対に村人の前で能力を使ってはいけないと止められていた。でも私はお母さんが山崩れに巻き込まれた時に、村人の前で自分の力を使ってしまった……」
雷は黙って聞いている。車内の伊織も聞き入っていた。
「人の男を惑わせる見た目をしていながら、山姥としての力も強い。私は能力を持つ山姥達から『異端』だと言う理由だけで、袋叩きにあったわ……。そして自分の身を守るために仲間を大怪我させてしまった……」
と俯いた。
「つまりあなたはその村の中でも、かなり強い力を持った山姥だったってことかしら?」
「そうよ。でも私は今でも分からない……。どうして私が村人からあんなに嫌われなきゃいけないのかが……」
と言うと、
「そんなの簡単よ。あなたは恐れられていたのよ。あなたはいざとなれば、その村を支配できるだけの力を持っていたのよ。だから強過ぎる力を、全村人で消しにかかったんだわ。だから亡くなったあなたのお母さんは、それを心配して村人の前では、その力を使わないように言ったのだと思うわ」
と雷は諭すように語った。
「村のみんなが私を恐がっていた……。そんな……。私はただ、普通は一つの能力しかないのに、たまたま二つ持っていただけなのに……」
と言うと、
「そうなの? それって普通は美人だと持たない能力を、あなたは二つも持っていたってことよね。私、前にフィラさんから聞いたことがあるわ。山姥には主に五種類の特殊能力があるって」
と雷は一歩後ろに下がった。警戒しているようだった。
「山姥の特殊能力。それは『怪力』『炎』『水』『胃袋』『韋駄天(いだてん)』のどれか?」
と雷は呟きながら、間を保ち警戒する。
「私は負ける訳にはいかない。悪いけどあなたを倒すわ!」
と近くにあった大木を手刀で一撃で倒して、それを軽々と持ち上げた。
「なるほど。一つは『怪力』ね」
と別荘の離れで広くなっている場所に駆け出した。
「逃さない!」
と丸太を持って山姥の娘は雷を追いかけた。
雷は走っていく広場に向かってポーチの中に持っていた五寸釘を無造作に投げた。
「電光(ライトニング)!」
と右手を上げると、投げられた五寸釘に向かって稲妻が向かっていき、広場は街中のように明るくなった。
「何、その力? あなた、何者なの? そんな能力、見たことないわ。あなたは何という物の怪なの?」
と丸太を担いだ山姥の娘が訊いた。
「私は物の怪じゃないわ」
「なら何なの?」
と改めて訊くと、
「神よ」
と言って微笑むと、
「ふざけないで!」
と丸太を雷に投げつけた。
「危ない!」
と伊織は思わず叫んでしまったが、
「雷網(サンダーネット)!」
と叫んで、前方に右手をかざすと、網状になった稲妻が現れ、一瞬で丸太を黒焦げにして、二人の真ん中に力なく落ちた。
「な!」
と焦る山姥娘。
「まだやる? それとも降伏(こうふく)?」
と雷が言うと、
「幸福(こうふく)? 私はあなたに勝って幸せになるわ!」
と広げた右手のひらを前方に出した。
「それっ!」
と叫ぶと、山姥娘の手のひらから、勢いよく水が発射された。
「あなた、本当に学校へ行っていないのね」
と雷は言うと、
「雷落(サンダーブレイク)!」
と言いながら前方に右手を突き出すと、筒状の水に雷が勢いよく伝わって行き、響き渡るほどの山姥娘の悲鳴が聞こえて、倒れ込んだ。
「伊織さん。車からロープを持ってきて下さいな」
と雷が言うと、
「わっ、分かったっ!」
と伊織は素早く車から降りて、ロープを持ってきた。
「私が縛るから、伊織さんはこの子を支えていてくれますか?」
と雷は言うと、手慣れた感じで山姥を縛り上げた。
「まあ、縛っても『怪力』の能力があるからロープだけじゃ無駄なんだけどね」
とため息をした後、
「この子、本当に学校に通っていないみたいね。『降伏(こうふく)』を『幸福(こうふく)』と間違えたり、水が電気を通しやすいことも知らなかったみたいね」
と雷。
伊織は、
「この子、どうします? この別荘から離れたとしても、どうせまた空き家を見つけては勝手に住んでしまうかもしれないよね」
「……そうね。その通りだわ」
と雷は顎に手を当てて考えていたが、
「ちょっとフィラさんに電話するわ。私が戻るまでこの子を見張っていて下さいな」
と言い残して、車に置いていた自分のスマートフォンを取りにいった。
長電話だった。その間に山姥娘は気がついた。伊織は慌ててしまった。
「えっ! あっ!」
と電話中の雷と、山姥娘を交互に見た。
「ちょっとあなた……」
と山姥娘は伊織に声をかけた。
「はっ……。はい……」
とゆっくりと目を合わせた。
「これ、どうなっているの? 身体が動かないんだけど?」
と話しかけてくる。
「いや、その。僕に言われても……」
と言いながら、見張るように言われているので目線は外さない。
「それに……。少し喋りにくいわ。痺れている……」
と言う。
すると、
「お待たせ」
と雷がスマートフォンを守ったまま、こっちに歩いてきた。
「私の負けだわ……」
と雷の方を向きながら山姥娘は強がって言う。
「そうね」
と雷は素っ気ない。
「ところでさ……。何か身体が痺れて……。喋りにくいし……。何をしたの、あなた……?」
と睨みつけながら聞いた。
「簡単なことよ。電気を流して身体がまともに動けないようにしたのよ」
「……私、動けるようになるの?」
と心配げに言う。
「なるわよ。まあ、暴れるようなら、また電気で麻痺させるけどね」
と言うと、
「ところで山姥さん」
「なに?」
「あなた、行くところってあるの?」
と雷は訊いた。
「……ある訳ないじゃない……。そんなの……」
と言うと、
「うう……」
と悲しいのか? 悔しいのか? 涙を流し始めた。
すると、
「行くところがないなら、私達と一緒に来る? とりあえず衣食住には困らないわ」
と微笑んだ。
「えっ。じゃあ、フィラさんがOKって?」
「ええ。許可は取ったわ」
「そうなんだ。よかった」
と伊織は山姥娘を可哀想に思っていただけに、自分のことのように嬉しそうだった。
「いしょくじゅう、に困らないってどういうこと?」
と聞いてきた。
「この別荘よりも住みやすいところに連れて行ってあげるってことよ」
と微笑みながら言うと、
「えっ! 本当に!」
とパッと表情が一気に明るくなった。
「ただし!」
「ただし? なに?」
「フィラさん、つまりそこのオーナーさんの言うことは必ず聞いてもらうわよ」
と念を押すように言った。
2024年1月31日
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また、まとめサイト等への引用をする場合は無断ではなく、こちらへお知らせ下さい。許可するかを判断致します。
「えっ?」
と雷は気の抜けた声を出した。
理由は対峙している山姥(やまんば)が予想以上に美しくそして可愛かったからである。
「私はここしか居場所がないの。悪いけど容赦はしないわよ」
と美貌の山姥は雷を指差して言った。
だが雷は、
「やだ。思っていた百倍、可愛い~」
と両手を頬に当てて言った。
「な!」
と言うと、色白の山姥(やまんば)の頬が見る見る赤くなっていった。
「なっ! 何よ! あなた戦う気があるの!」
と威勢よく怒鳴るが、
「ちょっと~。あなたやけに可愛いじゃないの~。ねえ、そんな意地を張るのはやめて別のところに移りなさいな」
と言ったが、
「うるさい! うるさい! うるさ~い! 一体どこに行けっていうのよ! 私の行くところ何てどこにもないのよ!」
と声を震わせながら悲しそうに叫んだ。
「そうかしら? 私はそんなことはないと思うけど」
と雷が返すと、
「あなたが何者なのかは私は知らない。だけど人間として生きてきたことだけは分かる。子供の頃からきちんと学校に通って、勉強もさせてもらっていることも分かるわ」
「そうよ。でもそれは当たり前のことじゃないの?」
と雷が言うと、
「当たり前なんかじゃないわ! そりゃ、妖怪や物の怪の中には、うまく人間界に馴染んでいる者達もいるわ。でも私はそれが出来なかった」
「それは誰のせいなの? 山姥の掟(おきて)なの? それともあなたのせい?」
「掟のせいでもあるし、私のせいでもあるわ」
雷は不思議そうな表情になり、
「それはどういうことなの?」
と訊いた。
「山姥は基本的に二種類しかいない。醜い外見の者ほど山姥の能力がある。かたや美しく生まれた者には山姥の能力はほとんどない。つまり美しく生まれた山姥は、街に出て人間の男の相手をするために生きていくのが当たり前なのよ。それが普通のはずだった……」
「普通のはずだった、って……。あなた、凄い美人じゃない。山姥としての能力が弱いのかしら?」
と訊くと、
「逆よ! 私は数百年に一人生まれるという『異端』と呼ばれる存在だったのよ」
「『異端』の山姥?」
「私は自分が『異端』の山姥だとは分からなかった。死んだお母さんからは」
と言うと、目に涙を溜めて、
「絶対に村人の前で能力を使ってはいけないと止められていた。でも私はお母さんが山崩れに巻き込まれた時に、村人の前で自分の力を使ってしまった……」
雷は黙って聞いている。車内の伊織も聞き入っていた。
「人の男を惑わせる見た目をしていながら、山姥としての力も強い。私は能力を持つ山姥達から『異端』だと言う理由だけで、袋叩きにあったわ……。そして自分の身を守るために仲間を大怪我させてしまった……」
と俯いた。
「つまりあなたはその村の中でも、かなり強い力を持った山姥だったってことかしら?」
「そうよ。でも私は今でも分からない……。どうして私が村人からあんなに嫌われなきゃいけないのかが……」
と言うと、
「そんなの簡単よ。あなたは恐れられていたのよ。あなたはいざとなれば、その村を支配できるだけの力を持っていたのよ。だから強過ぎる力を、全村人で消しにかかったんだわ。だから亡くなったあなたのお母さんは、それを心配して村人の前では、その力を使わないように言ったのだと思うわ」
と雷は諭すように語った。
「村のみんなが私を恐がっていた……。そんな……。私はただ、普通は一つの能力しかないのに、たまたま二つ持っていただけなのに……」
と言うと、
「そうなの? それって普通は美人だと持たない能力を、あなたは二つも持っていたってことよね。私、前にフィラさんから聞いたことがあるわ。山姥には主に五種類の特殊能力があるって」
と雷は一歩後ろに下がった。警戒しているようだった。
「山姥の特殊能力。それは『怪力』『炎』『水』『胃袋』『韋駄天(いだてん)』のどれか?」
と雷は呟きながら、間を保ち警戒する。
「私は負ける訳にはいかない。悪いけどあなたを倒すわ!」
と近くにあった大木を手刀で一撃で倒して、それを軽々と持ち上げた。
「なるほど。一つは『怪力』ね」
と別荘の離れで広くなっている場所に駆け出した。
「逃さない!」
と丸太を持って山姥の娘は雷を追いかけた。
雷は走っていく広場に向かってポーチの中に持っていた五寸釘を無造作に投げた。
「電光(ライトニング)!」
と右手を上げると、投げられた五寸釘に向かって稲妻が向かっていき、広場は街中のように明るくなった。
「何、その力? あなた、何者なの? そんな能力、見たことないわ。あなたは何という物の怪なの?」
と丸太を担いだ山姥の娘が訊いた。
「私は物の怪じゃないわ」
「なら何なの?」
と改めて訊くと、
「神よ」
と言って微笑むと、
「ふざけないで!」
と丸太を雷に投げつけた。
「危ない!」
と伊織は思わず叫んでしまったが、
「雷網(サンダーネット)!」
と叫んで、前方に右手をかざすと、網状になった稲妻が現れ、一瞬で丸太を黒焦げにして、二人の真ん中に力なく落ちた。
「な!」
と焦る山姥娘。
「まだやる? それとも降伏(こうふく)?」
と雷が言うと、
「幸福(こうふく)? 私はあなたに勝って幸せになるわ!」
と広げた右手のひらを前方に出した。
「それっ!」
と叫ぶと、山姥娘の手のひらから、勢いよく水が発射された。
「あなた、本当に学校へ行っていないのね」
と雷は言うと、
「雷落(サンダーブレイク)!」
と言いながら前方に右手を突き出すと、筒状の水に雷が勢いよく伝わって行き、響き渡るほどの山姥娘の悲鳴が聞こえて、倒れ込んだ。
「伊織さん。車からロープを持ってきて下さいな」
と雷が言うと、
「わっ、分かったっ!」
と伊織は素早く車から降りて、ロープを持ってきた。
「私が縛るから、伊織さんはこの子を支えていてくれますか?」
と雷は言うと、手慣れた感じで山姥を縛り上げた。
「まあ、縛っても『怪力』の能力があるからロープだけじゃ無駄なんだけどね」
とため息をした後、
「この子、本当に学校に通っていないみたいね。『降伏(こうふく)』を『幸福(こうふく)』と間違えたり、水が電気を通しやすいことも知らなかったみたいね」
と雷。
伊織は、
「この子、どうします? この別荘から離れたとしても、どうせまた空き家を見つけては勝手に住んでしまうかもしれないよね」
「……そうね。その通りだわ」
と雷は顎に手を当てて考えていたが、
「ちょっとフィラさんに電話するわ。私が戻るまでこの子を見張っていて下さいな」
と言い残して、車に置いていた自分のスマートフォンを取りにいった。
長電話だった。その間に山姥娘は気がついた。伊織は慌ててしまった。
「えっ! あっ!」
と電話中の雷と、山姥娘を交互に見た。
「ちょっとあなた……」
と山姥娘は伊織に声をかけた。
「はっ……。はい……」
とゆっくりと目を合わせた。
「これ、どうなっているの? 身体が動かないんだけど?」
と話しかけてくる。
「いや、その。僕に言われても……」
と言いながら、見張るように言われているので目線は外さない。
「それに……。少し喋りにくいわ。痺れている……」
と言う。
すると、
「お待たせ」
と雷がスマートフォンを守ったまま、こっちに歩いてきた。
「私の負けだわ……」
と雷の方を向きながら山姥娘は強がって言う。
「そうね」
と雷は素っ気ない。
「ところでさ……。何か身体が痺れて……。喋りにくいし……。何をしたの、あなた……?」
と睨みつけながら聞いた。
「簡単なことよ。電気を流して身体がまともに動けないようにしたのよ」
「……私、動けるようになるの?」
と心配げに言う。
「なるわよ。まあ、暴れるようなら、また電気で麻痺させるけどね」
と言うと、
「ところで山姥さん」
「なに?」
「あなた、行くところってあるの?」
と雷は訊いた。
「……ある訳ないじゃない……。そんなの……」
と言うと、
「うう……」
と悲しいのか? 悔しいのか? 涙を流し始めた。
すると、
「行くところがないなら、私達と一緒に来る? とりあえず衣食住には困らないわ」
と微笑んだ。
「えっ。じゃあ、フィラさんがOKって?」
「ええ。許可は取ったわ」
「そうなんだ。よかった」
と伊織は山姥娘を可哀想に思っていただけに、自分のことのように嬉しそうだった。
「いしょくじゅう、に困らないってどういうこと?」
と聞いてきた。
「この別荘よりも住みやすいところに連れて行ってあげるってことよ」
と微笑みながら言うと、
「えっ! 本当に!」
とパッと表情が一気に明るくなった。
「ただし!」
「ただし? なに?」
「フィラさん、つまりそこのオーナーさんの言うことは必ず聞いてもらうわよ」
と念を押すように言った。
2024年1月31日
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