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恐怖(1)
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それから、夏尋に犯される生活が始まった。
親のいない平日の昼間、夏尋が真雪を襲ってくる。真雪の了承を得ずに夏尋は真雪の部屋に入ってきて、真雪に迫る。
「真雪、起きたね」
「う……」
昼間に真雪が目覚めたら、枕元に夏尋がいた。夏尋は寝ぼけている真雪の服を剥ぎ取っていく。
「やめろ……」
「たくさんセックスしたほうが、痛くなくなるよ?」
夏尋は真雪の肌に吸い付いてくる。
寝起きで考えがまとまらないのに、夏尋は真雪を貪る。嫌だ、と思ったときには、真雪は脚を抱え上げられていた。
「慣らすね」
「うっ……」
夏尋の指が後孔に入ってくる。真雪はうめいた。この痛みにはまだ慣れない。
「何回もすれば、気持ちよくなれるからね……」
夏尋は優しげな声音で言う。真雪は横を向いて、夏尋とは目を合わせなかった。
「く、はっ……」
指を増やされて、真雪の顔がゆがむ。狭いところを無理やりこじ開けられている。数本入れられた指が中で開いていって、真雪はより苦しくなる。
「こんなことして、僕がお前の秘密をばらすと思わないのか……!」
「いいよ。俺には真雪とセックスできるほうが大事だから」
「な……」
夏尋がなんでもないことのように言うので、真雪は驚く。
夏尋は微笑んだ。
「俺、ばらされたくなかったから真雪の言うこと聞いてたんじゃないんだ。真雪に貢ぎたかっただけ」
「……!」
真雪は呆然とする。真雪が夏尋をコントロールできていると思ってたのに、そうではなかった。
「あ、もう入りそう。挿れるね……」
夏尋が昂りを突き立ててきた。真雪はぎゅっと瞳を閉じる。
「ぅ、あっ——」
突き抜けるような痛みが走る。夏尋はずぶずぶと真雪の中を進んでくる。奥まで到達すると、夏尋が一旦止まった。
「入ったよ、真雪……」
艶然と笑いながら、夏尋は真雪の足をなでてくる。真雪はなでられたところから、ぞわぞわとしたものを感じた。
「やだぁ……」
「泣きそうな真雪、かわいい」
嫌がる真雪を気にせず、夏尋は律動を開始する。ぐちゅぐちゅと性器どうしが擦れる音がして、真雪は耳を塞ぎたくなる。
「あっ、あ、んっ……」
声が出てしまうのも、真雪は嫌だった。感じているわけではなく、体が押されて勝手に出るだけだ。なのに、声を聞いた夏尋は満足そうな顔をする。
「真雪の気持ちいいところ、知りたいな……」
真雪は、この行為に気持ちよさを感じていない。悔しさと苦痛しかなかった。
夏尋は心地よさそうな表情で腰をぶつけてくる。ベッドごと、真雪の体が揺れた。
「あっ、あっ、あ……」
「ふっ、イく……」
夏尋が射精した。やっと終わった、と真雪は体の力を抜く。もぞもぞと夏尋の下から抜け出した。
「真雪……」
迫ってくる夏尋を無視して、真雪は服を着た。
夏尋は、真雪の前に立って、じっとこちらを見てくる。
「真雪、ちゅーしよ」
「しない」
真雪は夏尋の体をぐいぐい押して、部屋の外に出した。大きな音を立てて扉を閉める。
扉には鍵がないので夏尋はいつでも入ってこられるのだが、とりあえず一回させてやったし、ある程度は満足しただろう。少しして、夏尋が自分の部屋に戻っていく気配がした。
真雪は扉の前でへたり込んだ。どうしてこの家の部屋には鍵がついていないんだろうと思った。自室は真雪の安全地帯だったのに、夏尋が自由に入ってくるようになってしまった。真雪はスマートフォンでSNSを開いて、「最悪だ」と投稿した。数分後にリノからいいねがつく。真雪の味わっている感覚は、「最悪だ」の一言で言い表せるものではないが、詳細に書くわけにもいかない。こんなこと、誰にも言えない。
親のいない平日の昼間、夏尋が真雪を襲ってくる。真雪の了承を得ずに夏尋は真雪の部屋に入ってきて、真雪に迫る。
「真雪、起きたね」
「う……」
昼間に真雪が目覚めたら、枕元に夏尋がいた。夏尋は寝ぼけている真雪の服を剥ぎ取っていく。
「やめろ……」
「たくさんセックスしたほうが、痛くなくなるよ?」
夏尋は真雪の肌に吸い付いてくる。
寝起きで考えがまとまらないのに、夏尋は真雪を貪る。嫌だ、と思ったときには、真雪は脚を抱え上げられていた。
「慣らすね」
「うっ……」
夏尋の指が後孔に入ってくる。真雪はうめいた。この痛みにはまだ慣れない。
「何回もすれば、気持ちよくなれるからね……」
夏尋は優しげな声音で言う。真雪は横を向いて、夏尋とは目を合わせなかった。
「く、はっ……」
指を増やされて、真雪の顔がゆがむ。狭いところを無理やりこじ開けられている。数本入れられた指が中で開いていって、真雪はより苦しくなる。
「こんなことして、僕がお前の秘密をばらすと思わないのか……!」
「いいよ。俺には真雪とセックスできるほうが大事だから」
「な……」
夏尋がなんでもないことのように言うので、真雪は驚く。
夏尋は微笑んだ。
「俺、ばらされたくなかったから真雪の言うこと聞いてたんじゃないんだ。真雪に貢ぎたかっただけ」
「……!」
真雪は呆然とする。真雪が夏尋をコントロールできていると思ってたのに、そうではなかった。
「あ、もう入りそう。挿れるね……」
夏尋が昂りを突き立ててきた。真雪はぎゅっと瞳を閉じる。
「ぅ、あっ——」
突き抜けるような痛みが走る。夏尋はずぶずぶと真雪の中を進んでくる。奥まで到達すると、夏尋が一旦止まった。
「入ったよ、真雪……」
艶然と笑いながら、夏尋は真雪の足をなでてくる。真雪はなでられたところから、ぞわぞわとしたものを感じた。
「やだぁ……」
「泣きそうな真雪、かわいい」
嫌がる真雪を気にせず、夏尋は律動を開始する。ぐちゅぐちゅと性器どうしが擦れる音がして、真雪は耳を塞ぎたくなる。
「あっ、あ、んっ……」
声が出てしまうのも、真雪は嫌だった。感じているわけではなく、体が押されて勝手に出るだけだ。なのに、声を聞いた夏尋は満足そうな顔をする。
「真雪の気持ちいいところ、知りたいな……」
真雪は、この行為に気持ちよさを感じていない。悔しさと苦痛しかなかった。
夏尋は心地よさそうな表情で腰をぶつけてくる。ベッドごと、真雪の体が揺れた。
「あっ、あっ、あ……」
「ふっ、イく……」
夏尋が射精した。やっと終わった、と真雪は体の力を抜く。もぞもぞと夏尋の下から抜け出した。
「真雪……」
迫ってくる夏尋を無視して、真雪は服を着た。
夏尋は、真雪の前に立って、じっとこちらを見てくる。
「真雪、ちゅーしよ」
「しない」
真雪は夏尋の体をぐいぐい押して、部屋の外に出した。大きな音を立てて扉を閉める。
扉には鍵がないので夏尋はいつでも入ってこられるのだが、とりあえず一回させてやったし、ある程度は満足しただろう。少しして、夏尋が自分の部屋に戻っていく気配がした。
真雪は扉の前でへたり込んだ。どうしてこの家の部屋には鍵がついていないんだろうと思った。自室は真雪の安全地帯だったのに、夏尋が自由に入ってくるようになってしまった。真雪はスマートフォンでSNSを開いて、「最悪だ」と投稿した。数分後にリノからいいねがつく。真雪の味わっている感覚は、「最悪だ」の一言で言い表せるものではないが、詳細に書くわけにもいかない。こんなこと、誰にも言えない。
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