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M子

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明星

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「ちょっと~有紀飲み過ぎたんじゃない?」

明日香は有紀の手をつなぎよたよたと歩いた

有紀の家は明日香の家からはそう遠くはなく
晴美の家から歩いても15分はかからなかった

「まっさか明日香が帰ってくるなんてね~思ってなかったから…嬉しくて」

「…え…そう?そんな感じしてた?」

明日香はドキっとしながら有紀を見た

「大学であっちに行く時…もう帰って来てはくれないんじゃないかと…ずっと思ってたから」

真面目な顔で
明日香を見つめる有紀

「…有紀…酔ってるフリしてるんでしょ~」

「あ、バレた?あははは…」

有紀はポリポリと頭をかきむしり
繋いだ手を離した

「でも…本当に嬉しい、会いたかったよ」

昔から嘘はつかない子だと信じてたから
そう言われて明日香も嬉しかった

「有紀もさあ…ホントはココから出たいんでしょ?」

「ん…まあね…でも両親健在だし…隣町で働いてるからいちを出てる感じにはなってるじゃない?」

有紀は空を見ながら
切なそういに言った

有紀の家は祖父母は農家
父は普通のサラリーマンで専業主婦の母を持つ二人姉妹の長女
妹はとっくに結婚していて田舎を出ていた

「結婚の予定もないしこのまま祖父母両親の介護生活かな…」

田舎の空は明るい
大きな月とたくさんの星…

これだけは都会で見れない
唯一嫌いになれない事

「あっそうそう、勢いで言っちゃった今日お邪魔していいって件、ホントに平気?」

「うん、お昼頃って奴でしょ?」

「よかった~、実は晴美の子供の事で相談があるのよ…」

有紀は急に看護師の顔になった感じがした

「大翔くんの事?何か心配があるの?」

「うん、あのままじゃ二人ともダメになっちゃいそうで…」

「え?どういう事?」

「ポード…見た?晴美の持つ『あいうえおボード』…」

「ええ…あれで私に挨拶してたわよ?とても上手に指差して…」

有紀はカクント首を落す

「あんまり言いたくないんだけど…あれ…晴美が動かしてるんだと思う…」

「えっ!」

「晴美が都合よく動かしてるのよ…」

「嘘…菜摘と一緒に見たけど…菜摘もすごいのよって称賛してたわよ!」

「菜摘は単純だから…」

有紀はそう言って私の前を歩き始めた

「晴美の気持ちもわかるのよ…不注意で怪我させちゃったし、側に置いておきたいって事も
でも今若いうちからどんどんリハビリさせた方が大翔くんの為にもなるのに…」

「…有紀」

「なかなか上手くいかないね…人生」

満天の星空の下
少し泣いているかのような声でそう言った有紀

「…そうだね」

明日香はやっと言えた台詞はそれだけだった












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