指先

M子

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久々の仲間の話は盛り上がる
時間はあっという間に過ぎ
時計は零時を回っていた

けど
殆どが誰かの嫌味か噂話し

○○ちゃんは○○くんと結婚した
××先輩は離婚した
△△さんの家の会社が潰れた

しかしたまに良い話も出る
そんな時は自然と笑顔がもれる

そんなものはどこの世界に行っても同じだなと

酔った明日香は
ボンヤリそう考えながら話を合わせた

「ねぇ明日香、後何日くらいこっちに居るの?」

頬を赤らめた有紀が聞いてきた

「引っ越し荷物の用意の関係があるから土曜の夜には帰るのよ、後3日居るかな…?」
 
明日香はついペロッと言ってしまった

「え?引っ越すの?」

すぐ言葉に拾いつく菜摘

「あー…海外に移動になっちゃったのよ…で、でも、ま、まだ先なんだけどね?」

しまった~
内緒にしたかった事なのに
お酒はやっぱりダメだな

失敗が多い…

「えーっ!久々に会えたと思ったら転勤なの?寂しいじゃん!寂しいじゃん!」

珍しく有紀は子供のように駄々をこねた

「それでこっちに帰って来たんだね」

お酒を飲まない晴美は
コクコクと首を揺らした

「家の夫もそうだけど仕事なら仕方ないわよねー」

晴美の実家は代々古くからの地主で
祖父は村長などしていて地元ではかなりの
お嬢様扱いだった

こういう時は冷たいとは言わないが
諦めた様な感じで納得が早い

最初の方の話の
工場の一人息子に気に入られたアレだって
本当は決まっていた話なんだろう
お見合い何て堅苦しい事などにしなく

地主の孫と国家公務員の息子
断る要因なんてないもの

別に恋人がいないなら

「ねぇ!明日…今日か?お昼頃、明日香の家行ってもいい?」

お酒が入ると有紀は大胆になるんだなぁ

「い、いいけど、何もないよ?」

「わかってるって!明日香の分のお昼持って行くよ!私休みなんだ~!」

すると又すかさず

「えー、私、子供会の夏祭りの用事があるから行けなーい」

と菜摘

勿論晴美は反応はなかった

「な…それでもいいなら待ってるよ、有紀」

明日香は
「菜摘がいないならと... 」
つい言う所だった

アブナイ
アブナイ

「さて、宴もたけなわですがそろそろ終わりにしますか?」

晴美はパチンと手を叩くと
スッと立ち上がった

「そうね、いつまでも騒いでたら大翔くんも煩わしいもんね」

嫌味なのか気を使っているのか
相変わらずわからない菜摘

「有紀、いつも通り車、乗せて行ってあげようか?」

菜摘はスマホを取り出し
電話をかけはじめた

「今日はいいよ旦那さんに悪いし、歩いて帰れる~」

有紀はふらつきながらそう言った

こんな遅くになっても菜摘の旦那様は迎にまで来てくれるのね?ご立派な事


「私も歩いて帰るから、有紀が田んぼに落ちないようによく見てあげるよ~」

「え、かなり酔ってない有紀?大丈夫?」

「平気平気、酔っぱらいにはなれてるから!」

明日香は有紀の体を支えながら
寄り添った

「やだー明日香ったら!ひどい!」

怒る有紀

そんな姿を
ゲラゲラとみんなで笑う

とりあえず〆にはいい感じの笑顔

明日香と有紀は
手を降りながら晴美の家を
出ていった













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