氷の国の王子と宝石の国の姫

ぽんた

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2人の秘密

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普段は冷酷で残酷なことをなさっていますが、お二人には愛してやまないものがありました。
王子は姫様を、姫様は王子を・・・・。
そう。お二人は恋に落ちていたのです。
2つの国は隣に位置しておりました。
度々夜にこっそりとお城を抜けだして、
国境の近くでお会いに鳴るのがお二人の楽しみでした。
誰にも気付かれない所に小さな家を建て、
そこで一晩過ごし、夜が明ける前にお城へ戻るということをなさっていました。
「カール様!!」
姫様は王子の名を呼び、彼の胸に飛び込みました。
「お会いしたかったです・・・!!。」
「うん、僕も。」
王子は姫様を優しく抱きしめました。
「君に会えなくて、すごく辛かった。」
「カール様・・・。」
「エミリー、顔を上げて。」
王子は姫様の唇にゆっくりと口づけをしました。
唇が離れ、りんごのような顔になって微笑むお二人の表情は、普段の行いからは全く想像ができないものでした。

氷の国では、王子の政治に怒り、暗殺を計画している者の間で
『王子は時々夜中に城を抜けだして、隣国のものと密会していらっしゃる』
と言う噂が流れていました。
暗殺の計画者として、4人の青年が集まりました。
「隣国の者とは一体どのような方なのだ。」
「姿ははっきりと見えませんでしたが、
女です。着ているものからすると、相当身分がお高い方だとお身請けします。」
「それは王子の恋人なのか?」
「恐らくその通りだと。
ですから王子を暗殺するには最も気の抜けておられる。その時が良いかと。」
「でも、王子とその女性が次にいつ逢うのかが分からなければ、暗殺の計画は難しいんじゃないか?。」
「そう。それが問題なのです。最近いつ会われたのかも分かりませんし・・・。
いつもお二人が逢われている国境で待ち伏せをするしか有りません。」
すると、銀髪の赤い目をした青年が立ち上がりました。
「じゃあ、その暗殺役は俺がやる。」
隣に居た青年が言いました。
「しかし、一人で大丈夫なのか?」
「ああ、大丈夫だ。こういうのは得意中の得意だからなぁ。」
青年は自信あり気に、にっと笑いました。
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