惨めな2人

知人さん

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ある街の警察署に、黒短髪でスーツ姿の男性が
走ってきた。階段を駆け上がり、3階の部屋に
入ると刑事や警察官が大勢いた。男性は
「すいません!、遅れました!」
大声で言うと背が高い警察服を着た男性が
近寄って来て
「2分程度だから気にするな」
そう言い、黒短髪の男性が
「ありがとうございます、本郷刑事」
そう言うと男性は
「よく俺の名前が分かったな」
そう言い、黒短髪の男性が
「はい。頭にたたき込んできました」
そう言うと男性は
「お前は...」
そう言い、黒短髪の男性は
「牧野 司(まきのつかさ)です」
名乗ると男性は
「よろしくな、牧野。あと、もう1人来るはず
なんだが」
そう言い、司が
「もう1人?」
そう言うと男性は
「お前と同じ場所に配属される奴だ」
そう言い、司が
「どんな人なんですか?」
そう聞くと
「本郷さーん」
名を呼ぶ声が聞こえて、男性は
「悪い、少し待っててくれ」
そう言い、どこかへ行くと司は椅子に座った。

1時間後、署内放送が流れた。
『西町1丁目で轢き逃げ事件発生』
警察たちは一斉に動いて、司も
「轢き逃げ?」
そう呟き、警察たちについて行ったが、
全員、自家用車や警察車両に乗り、司は
(俺まだ乗車許可が出てない)
悔しがる表情で思うと
「おい!」
そう聞こえて、声の方向を見ると白バイに乗って
ヘルメットを被った男性がいた。司は近寄り、
「はい」
そう言うと男性は
「後ろ乗れよ」
そう言い、司は
「ありがとうございます!」
礼を言って後ろに乗り、2人で現場に向かった。
現場に着くと人が大勢集まっていて、小学2年生
くらいの少年と母親らしき女性が救急車に
乗せられていた。司は
「酷い」
そう呟くとヘルメットの男性は
「これ見てどう思う」
そう聞き、司は
「こんな事して逃げる奴、絶対許さない」
怒りの表情で言うとヘルメットの男性は
「奇遇だな。俺も」
そう言い、トップスピードで犯人が逃げた方向に
向かった。司が後ろから
「どこに逃げたか分かるんですか?」
そう聞くと男性は
「サイレンだ」
そう言い、司が
「サイレン?」
そう言うと男性は
「サイレンの音を追う」
そう言い、司が
(サイレンなんか聞こえないし、聞こえたと
しても別の犯人を追ってる方かもしれないのに)
そう思うとサイレン音が聞こえてきて、
十字路を右に曲がるとパトカーに追われてる車が
向かって来ていて、司が
「ちょっと!、ぶつかりますよ!」
そう言うとヘルメットの男性は
「合図したら後ろに飛べ」
そう言い、司が
「え?」
拍子抜けた声で言うとヘルメットの男性は
白バイを加速させて
「3、2、1....飛べ!」
大声で叫び、2人は後ろに飛んで司は背中から
落ちて、ヘルメットの男性は受け身を取りながら
転がって、白バイを見ると
急いで左に軌道を変えた車に吹っ飛ばされて
ガードレールに激突して、車は電柱に激突した。
パトカーや警察車両は停車して、車から降りて
車に近寄ると男性が出て来て、現行犯逮捕した。
ヘルメットの男性は
「っしゃぁ!、犯人確保!!」
そう叫ぶと司は
「無茶苦茶すぎる」
そう言い、刑事たちが
「おい!、お前何してる!、よくも白バイを」
そう言うとヘルメットの男性は
「まあまあ、結果オーライじゃないですかぁ」
そう言い、司が立ち上がって近寄り、
「すみませんでした」
謝ると本郷刑事がいて
「牧野!?、お前何してる」
そう聞き、司は
「こちらの刑事に誘われて」
そう言うと刑事たちが
「まず、お前誰だ。ヘルメットを取れ!」
そう言い、ヘルメットの男性はヘルメットを
取った。本郷刑事が
「お前!!?」
驚いた表情で言うと男性は
「初めまして、相場 蒼(あいばそう)です」
名乗った。本郷刑事が
「お前、自分が何したか分かってるのか!」
怒鳴ると蒼は
「でも、俺たちが来なかったら逃げられて
ましたよね」
そう言い、刑事たちが
「ふざれるな!」「刑事でもない奴が」「なんて
舐めた警官だ」
そう言うと司が
「あの、この人って」
そう聞き、本郷刑事は
「こいつが今日から、お前のバディになる
警察官だ」
そう言った。司が
「この人が?」
そう言うと蒼は
「よろしくね~」
笑顔で言い、司は
(マジか)
そう思った。
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