9 / 11
〜謎解き③〜
しおりを挟む
翌日、事務所に1人の男性が来た。東が
「依頼の内容をお聞きします」
そう言い、季楽羅が部屋から出て来て
「東さ~ん、昼食は何が食べたいですか?」
そう聞くと男性が
「え?、季楽羅先輩!?」
そう言った。季楽羅は男性を見て
「あれ?、孝太君!?、久しぶり!」
そう言うと男性は
「お久しぶりです。ここで何してるんですか?」
そう言い、季楽羅が
「今この探偵事務所で助手をしてるの。孝太君は
まだ陸上続けてる?」
そう言うと男性は
「はい。今は桜坂(さくらざか)高校で陸上部に
入ってます」
そう言い、季楽羅は
「やっぱり陸上続けてるんだね!。快斗君も
陸上してるんだよね、テレビで見るよ」
そう言うと男性が
「実は、その事でここに来たんです」
そう言って、東が
「季楽羅、彼と知り合い?」
そう聞くと季楽羅は
「中学校時代の後輩の
河村 孝太(かわむらこうた)君です」
紹介した。東が
「2人の会話を聞いて、だいたい把握
しましたけど濱崎 快斗(はまさきかいと)君の事
聞かせてもらえますか」
そう言うと孝太が
「快斗は今、高校の陸上でトップスピードの
持ち主で大会にも出た事があって、100mで
11秒32という記録を叩き出して優勝して
テレビから取材も来ました」
そう話し、東が
「テレビで彼を見た時は驚きました。高校生で
この速さはスゴいと思いました」
そう言うと孝太が
「だけど実は、快斗はドーピングをしてたんです」
そう言い、季楽羅が
「えぇ?、ドーピング?」
疑いの表情で言うと東が
「どうやって、ドーピングをしてると
判断したんですか?」
そう聞いた。孝太は
「俺、見ちゃったんです。快斗が校長室に入って
白い粉とお金を受け取ってるところを」
そう言うと東が
「使ったところは見たんですか」
そう聞き、孝太が
「はい、あいつ練習前や大会前に炭酸水を
飲むんですけど、その中に粉状の薬を
入れてるのを見ました」
そう言うと東は
「分かりました。この依頼お受けします」
そう言い、孝太は
「よろしくお願いします!」
そう言って、事務所を出た。その後、東が
「季楽羅、明日は」
そう言いかけると季楽羅が
「潜入調査ですね!」
そう言い、東が
「よく分かったね」
そう言うと季楽羅は
「孝太君と快斗君は私の大事な後輩です。絶対に
解決しましょう!」
そう言い、東は
「ああ。そうだね」
そう言って、自分の部屋に入り、
桜坂高校について調べた。
翌日、2人で潜入調査に行き、東が
「季楽羅は陸上部に話を聞いて来て。僕は
先生方に話を聞いてくる」
そう言い、二手に分かれて調査を始めた。東は
職員室に行き、陸上部の顧問教師に
「田中先生、快斗君について聞いてもいいですか」
そう言うと教師は
「見ない顔ですが、あなたは?」
そう聞き、東は
「1週間ほど前から赴任しました。仲谷です」
嘘を言うと教師は
「じゃぁ、快斗の何を聞きたいんですか?」
そう聞いた。東は
「快斗君、ドーピングをしてますよね」
そう言うと教師は
「何を言ってるんですか!、快斗は実力で
速くなったんです!」
強い口調で言って、東は
(嘘はついていない。顧問は関係してないか)
そう思い、
「実は、快斗君の友人や陸上部の生徒に
聞いたんですが」
そう言うと教師は
「快斗は日々頑張ってあの結果を出しました」
そう言い、東は
「そうですよね、すみません」
そう言って、職員室を出て校長室に行き、
「失礼します」
そう言い、中に入って校長が
「どなたですか?」
尋ねると東は
「1週間ほど前から赴任した仲谷です」
嘘を言い、校長が
「そうでしたか、すみません。それで
どうしてここへ?」
そう聞くと東が
「この高校は素晴らしい成績を出してる生徒が
多いですよね。野球、バスケ、サッカーや陸上など」
そう言い、校長が
「そうですね」
そう言うと東が
「ですが、全員世界に行けてもリタイアしたり、
諦めた生徒ばかりです」
そう言い、校長が
「世界は厳しいですから」
そう言うと東は
「どんな気持ちですか?、自分が育てて推薦した
生徒たちが悔やんで夢を捨てて、命を落とした
方もいるんです」
そう言い、校長は
「所詮、実力不足だったんですよ」
そう言った。東は
「あなたが全て仕組んだ事なのに、
よくもそんな事が言えますね」
そう言うと校長は
「何の事ですか」
そう言い、東は
「嘘つきましたね」
小声で呟いて
「すみません、冗談です」
笑顔で言い、校長室を出ようとした時、
立ち止まって振り返り、
「あと、マーブルってご存知ですか」
そう聞くと校長は
「....いえ。知りません」
そう言い、東は
「そうですか」
そう言って、校長室を出た。東は季楽羅と合流
して事務所に帰り、お互いの聞いた事を話した。
翌日、東と季楽羅は高校に向かい、季楽羅は
陸上部の練習場所に行って東は校長室に行き、
「失礼します」
そう言い、中に入ると校長が
「仲谷先生、今日はどうしました?」
そう聞き、東は
「あなたを捕まえに来ました」
そう言った。校長は
「何を言ってるんですか?」
そう聞くと東は
「僕に嘘は通じません。あなたは陸上部の
快斗君にドーピングをさせましたね」
そう言い、校長が
「私がそんな事をする訳ないでしょ!、私は
教師ですよ」
そう言うと東は
「では、あなたのスマホとパソコンを見せて
ください。やましい事がなければ
見せられますよね」
そう言い、校長は
「それは無理です、個人情報なので」
そう言うと東が
「では、僕が今から快斗君と走ります。僕が
勝てば全部白状してもらいます」
そう言い、校長が余裕の表情で
「はい、いいですよ。その代わり、
快斗君が勝てば、私に謝罪をしてこの高校に
2度と来ないでください」
そう要求して2人で陸上部の所に行き、校長が
「濱崎君、今からこの仲谷先生と
勝負してくれるかい?」
そう言い、快斗が
「勝負ですか?、別にいいですけど」
そう言うと孝太が東に近寄って小声で
「本気ですか!?、快斗は超速いんですよ!」
そう言い、東が
「心配いりません、孝太君はこれを持って
校長の隣で見ててください」
そう言って、スマホより一回り小さい物を渡して
上着を脱いで腕まくりをして
快斗とスタートラインに立ち、陸上部員が
「よーい」
そう言い、スタートピストルを鳴らすと2人は
一斉に走り出した。勝者は東だった。
孝太が驚いて
「嘘だろ!、タイム9秒78!?」
そう言うと校長は
「何だと!、あり得ない。濱崎君!、
薬を使わなかったのか!」
焦りながら言い、東が
「今のばっちり聞こえましたよ」
そう言うと校長が
「いや、今のは違う!、それに聞こえたとしても
証拠が無いだろ!」
そう言い、東は
「何のために、あなたの隣に孝太君を立たせたと思ってるんですか」
そう言うと孝太が
「東さん!」
名を呼び、何かを投げて東はキャッチして
「見事に録音させてもらいました」
そう言い、キャッチした物を見せると校長が
「まさかそれは」
そう言うと東が
「録音機です」
そう言い、校長は
「クソがぁーー!!」
悔しがるように叫び、東が
「あなたの負けです。あとで、スマホと
パソコンのデータも受け取ります」
そう言って、校長室に向かい、パソコンの
データをコピーして他にも桜坂高校の
過去の出来事も見ていった。そしてパソコンの
履歴にマーブルのメッセージがあった。東は
「やはりマーブルがここ周辺の学校とは
全て手を組んでいる、急いで捕まえないと世界が
犯罪で染まってしまう」
そう言い、校長の元へ行き、
「校長、マーブルから薬を貰って生徒に
渡していましたね」
そう言うと校長は
「そうだ。あの方たちからあり得ない量の金を
貰う代わりに生徒に薬を渡す事が
契約条件だった」
白状して、東が
「一緒に警察に行って罪を償いましょう」
そう言うと校長は
「もうお終いだ。警察に行ったところで私は
マーブルに消される、だから」
そう言い、東が咄嗟の判断で瞬時に未来視を使うと校長が粒錠の薬を飲んで大量吐血する光景が見えて実際に校長が粒錠の薬を取り出して飲もうとしたが、東が手を叩き払って止めた。東が薬を拾って
(この薬どんな成分が)
そう思い、高校に警察を呼んだ。
数時間後、警察が来て校長をパトカーに乗せて東は蔵人に薬を見せて
「蔵人さん、これ校長がマーブルから
貰った物なんですが、どんな成分なのか
調べてもらえますか」
頼むと蔵人は
「分かりました。東君の頼みなら」
そう言い、薬を受け取って警察署に向かった。
季楽羅が
「事件解決ですね東さん!」
笑顔で言い、東が
「ああ。」
そう言うと快斗が近寄り、
「あの、俺は」
不安気に言い、東が
「大丈夫です。君は逮捕はされません。ですが、
選抜メンバーや優勝候補の選手としては、
走れないかもしれませんが、これからたくさん
練習して未来で立派な選手になってください。
孝太君と一緒に。」
そう言うと快斗は
「はい!、ありがとうございます!」
そう言い、孝太が
「それより東さん、あの記録何ですか!?、
どうやったらあんなに速く走れるんすか!」
興味津々に言うと快斗も
「俺もビックリしました!、ピストルが鳴った
瞬間から差がついてて追いつこうとしたけど、
全く追いつけなかったです」
驚いて言い、東が
「君たちも練習を頑張れば、きっと速く
走れるようになれますよ」
そう言うと孝太が
「じゃぁ、俺たちの練習に付き合ってください」
頼み、東が
「構いませんよ」
そう言って、3人でスタートラインに立ち、
季楽羅が
「よーい!」
そう言い、スタートピストルが鳴り響き、一斉に
走った。勝者は東だった。その後、何度も3人で
走ったが、孝太と快斗は東には勝てなかった。
孝太と快斗が
「東さん速すぎますよ!」「何者ですか!?」
そう言うと東は
「2人もかなり速い方なので練習を重ねて
いつか僕を超えられる選手になってください。
期待しています。快斗君、孝太君」
そう伝えて、季楽羅と事務所に帰った。
事務所に帰り着いて、季楽羅が
「やっぱり東さん、速いですね~」
褒めて、東が
「でも久しぶりにあんなに楽しんで走れたよ」
そう言うと季楽羅が微笑んで
「2人と走ってる時の東さん、とっても
楽しそうでしたね」
そう言い、東が
「まあね」
嬉しそうに言うと季楽羅が
「あんなに走ってお腹空きましたよね、
ご飯食べましょ!」
そう言い、2人で夕飯を食べた。
翌日、東は警察署に行って蔵人に会い、
「蔵人さん、昨日の薬の結果どうでしたか」
そう聞き、蔵人が
「あの薬には、身体の免疫などを壊す物質に
変えたり、細胞を破壊する成分が入ってました」
そう言うと東が
「そんな物をどうやって」
呟き、蔵人が
「校長に、この薬の名前も聞けましたよ~」
そう言うと東が
「本当ですか!?」
驚くように聞き、
(今までマーブルと契約してきた方は
誰も答えてくれなかったはず)
そう思うと蔵人は
「マーブルは、これをダイスと呼んでる
らしいです」
そう言い、東が
「死という意味の薬ですか」
そう言うと蔵人は
「とてもこの薬にピッタリな名前ですよね~」
そう言い、東は
「マーブルの奴らは死を遊びだと思っている
ようですね」
そう言った。その後も蔵人と話をして
事務所に帰った。
「依頼の内容をお聞きします」
そう言い、季楽羅が部屋から出て来て
「東さ~ん、昼食は何が食べたいですか?」
そう聞くと男性が
「え?、季楽羅先輩!?」
そう言った。季楽羅は男性を見て
「あれ?、孝太君!?、久しぶり!」
そう言うと男性は
「お久しぶりです。ここで何してるんですか?」
そう言い、季楽羅が
「今この探偵事務所で助手をしてるの。孝太君は
まだ陸上続けてる?」
そう言うと男性は
「はい。今は桜坂(さくらざか)高校で陸上部に
入ってます」
そう言い、季楽羅は
「やっぱり陸上続けてるんだね!。快斗君も
陸上してるんだよね、テレビで見るよ」
そう言うと男性が
「実は、その事でここに来たんです」
そう言って、東が
「季楽羅、彼と知り合い?」
そう聞くと季楽羅は
「中学校時代の後輩の
河村 孝太(かわむらこうた)君です」
紹介した。東が
「2人の会話を聞いて、だいたい把握
しましたけど濱崎 快斗(はまさきかいと)君の事
聞かせてもらえますか」
そう言うと孝太が
「快斗は今、高校の陸上でトップスピードの
持ち主で大会にも出た事があって、100mで
11秒32という記録を叩き出して優勝して
テレビから取材も来ました」
そう話し、東が
「テレビで彼を見た時は驚きました。高校生で
この速さはスゴいと思いました」
そう言うと孝太が
「だけど実は、快斗はドーピングをしてたんです」
そう言い、季楽羅が
「えぇ?、ドーピング?」
疑いの表情で言うと東が
「どうやって、ドーピングをしてると
判断したんですか?」
そう聞いた。孝太は
「俺、見ちゃったんです。快斗が校長室に入って
白い粉とお金を受け取ってるところを」
そう言うと東が
「使ったところは見たんですか」
そう聞き、孝太が
「はい、あいつ練習前や大会前に炭酸水を
飲むんですけど、その中に粉状の薬を
入れてるのを見ました」
そう言うと東は
「分かりました。この依頼お受けします」
そう言い、孝太は
「よろしくお願いします!」
そう言って、事務所を出た。その後、東が
「季楽羅、明日は」
そう言いかけると季楽羅が
「潜入調査ですね!」
そう言い、東が
「よく分かったね」
そう言うと季楽羅は
「孝太君と快斗君は私の大事な後輩です。絶対に
解決しましょう!」
そう言い、東は
「ああ。そうだね」
そう言って、自分の部屋に入り、
桜坂高校について調べた。
翌日、2人で潜入調査に行き、東が
「季楽羅は陸上部に話を聞いて来て。僕は
先生方に話を聞いてくる」
そう言い、二手に分かれて調査を始めた。東は
職員室に行き、陸上部の顧問教師に
「田中先生、快斗君について聞いてもいいですか」
そう言うと教師は
「見ない顔ですが、あなたは?」
そう聞き、東は
「1週間ほど前から赴任しました。仲谷です」
嘘を言うと教師は
「じゃぁ、快斗の何を聞きたいんですか?」
そう聞いた。東は
「快斗君、ドーピングをしてますよね」
そう言うと教師は
「何を言ってるんですか!、快斗は実力で
速くなったんです!」
強い口調で言って、東は
(嘘はついていない。顧問は関係してないか)
そう思い、
「実は、快斗君の友人や陸上部の生徒に
聞いたんですが」
そう言うと教師は
「快斗は日々頑張ってあの結果を出しました」
そう言い、東は
「そうですよね、すみません」
そう言って、職員室を出て校長室に行き、
「失礼します」
そう言い、中に入って校長が
「どなたですか?」
尋ねると東は
「1週間ほど前から赴任した仲谷です」
嘘を言い、校長が
「そうでしたか、すみません。それで
どうしてここへ?」
そう聞くと東が
「この高校は素晴らしい成績を出してる生徒が
多いですよね。野球、バスケ、サッカーや陸上など」
そう言い、校長が
「そうですね」
そう言うと東が
「ですが、全員世界に行けてもリタイアしたり、
諦めた生徒ばかりです」
そう言い、校長が
「世界は厳しいですから」
そう言うと東は
「どんな気持ちですか?、自分が育てて推薦した
生徒たちが悔やんで夢を捨てて、命を落とした
方もいるんです」
そう言い、校長は
「所詮、実力不足だったんですよ」
そう言った。東は
「あなたが全て仕組んだ事なのに、
よくもそんな事が言えますね」
そう言うと校長は
「何の事ですか」
そう言い、東は
「嘘つきましたね」
小声で呟いて
「すみません、冗談です」
笑顔で言い、校長室を出ようとした時、
立ち止まって振り返り、
「あと、マーブルってご存知ですか」
そう聞くと校長は
「....いえ。知りません」
そう言い、東は
「そうですか」
そう言って、校長室を出た。東は季楽羅と合流
して事務所に帰り、お互いの聞いた事を話した。
翌日、東と季楽羅は高校に向かい、季楽羅は
陸上部の練習場所に行って東は校長室に行き、
「失礼します」
そう言い、中に入ると校長が
「仲谷先生、今日はどうしました?」
そう聞き、東は
「あなたを捕まえに来ました」
そう言った。校長は
「何を言ってるんですか?」
そう聞くと東は
「僕に嘘は通じません。あなたは陸上部の
快斗君にドーピングをさせましたね」
そう言い、校長が
「私がそんな事をする訳ないでしょ!、私は
教師ですよ」
そう言うと東は
「では、あなたのスマホとパソコンを見せて
ください。やましい事がなければ
見せられますよね」
そう言い、校長は
「それは無理です、個人情報なので」
そう言うと東が
「では、僕が今から快斗君と走ります。僕が
勝てば全部白状してもらいます」
そう言い、校長が余裕の表情で
「はい、いいですよ。その代わり、
快斗君が勝てば、私に謝罪をしてこの高校に
2度と来ないでください」
そう要求して2人で陸上部の所に行き、校長が
「濱崎君、今からこの仲谷先生と
勝負してくれるかい?」
そう言い、快斗が
「勝負ですか?、別にいいですけど」
そう言うと孝太が東に近寄って小声で
「本気ですか!?、快斗は超速いんですよ!」
そう言い、東が
「心配いりません、孝太君はこれを持って
校長の隣で見ててください」
そう言って、スマホより一回り小さい物を渡して
上着を脱いで腕まくりをして
快斗とスタートラインに立ち、陸上部員が
「よーい」
そう言い、スタートピストルを鳴らすと2人は
一斉に走り出した。勝者は東だった。
孝太が驚いて
「嘘だろ!、タイム9秒78!?」
そう言うと校長は
「何だと!、あり得ない。濱崎君!、
薬を使わなかったのか!」
焦りながら言い、東が
「今のばっちり聞こえましたよ」
そう言うと校長が
「いや、今のは違う!、それに聞こえたとしても
証拠が無いだろ!」
そう言い、東は
「何のために、あなたの隣に孝太君を立たせたと思ってるんですか」
そう言うと孝太が
「東さん!」
名を呼び、何かを投げて東はキャッチして
「見事に録音させてもらいました」
そう言い、キャッチした物を見せると校長が
「まさかそれは」
そう言うと東が
「録音機です」
そう言い、校長は
「クソがぁーー!!」
悔しがるように叫び、東が
「あなたの負けです。あとで、スマホと
パソコンのデータも受け取ります」
そう言って、校長室に向かい、パソコンの
データをコピーして他にも桜坂高校の
過去の出来事も見ていった。そしてパソコンの
履歴にマーブルのメッセージがあった。東は
「やはりマーブルがここ周辺の学校とは
全て手を組んでいる、急いで捕まえないと世界が
犯罪で染まってしまう」
そう言い、校長の元へ行き、
「校長、マーブルから薬を貰って生徒に
渡していましたね」
そう言うと校長は
「そうだ。あの方たちからあり得ない量の金を
貰う代わりに生徒に薬を渡す事が
契約条件だった」
白状して、東が
「一緒に警察に行って罪を償いましょう」
そう言うと校長は
「もうお終いだ。警察に行ったところで私は
マーブルに消される、だから」
そう言い、東が咄嗟の判断で瞬時に未来視を使うと校長が粒錠の薬を飲んで大量吐血する光景が見えて実際に校長が粒錠の薬を取り出して飲もうとしたが、東が手を叩き払って止めた。東が薬を拾って
(この薬どんな成分が)
そう思い、高校に警察を呼んだ。
数時間後、警察が来て校長をパトカーに乗せて東は蔵人に薬を見せて
「蔵人さん、これ校長がマーブルから
貰った物なんですが、どんな成分なのか
調べてもらえますか」
頼むと蔵人は
「分かりました。東君の頼みなら」
そう言い、薬を受け取って警察署に向かった。
季楽羅が
「事件解決ですね東さん!」
笑顔で言い、東が
「ああ。」
そう言うと快斗が近寄り、
「あの、俺は」
不安気に言い、東が
「大丈夫です。君は逮捕はされません。ですが、
選抜メンバーや優勝候補の選手としては、
走れないかもしれませんが、これからたくさん
練習して未来で立派な選手になってください。
孝太君と一緒に。」
そう言うと快斗は
「はい!、ありがとうございます!」
そう言い、孝太が
「それより東さん、あの記録何ですか!?、
どうやったらあんなに速く走れるんすか!」
興味津々に言うと快斗も
「俺もビックリしました!、ピストルが鳴った
瞬間から差がついてて追いつこうとしたけど、
全く追いつけなかったです」
驚いて言い、東が
「君たちも練習を頑張れば、きっと速く
走れるようになれますよ」
そう言うと孝太が
「じゃぁ、俺たちの練習に付き合ってください」
頼み、東が
「構いませんよ」
そう言って、3人でスタートラインに立ち、
季楽羅が
「よーい!」
そう言い、スタートピストルが鳴り響き、一斉に
走った。勝者は東だった。その後、何度も3人で
走ったが、孝太と快斗は東には勝てなかった。
孝太と快斗が
「東さん速すぎますよ!」「何者ですか!?」
そう言うと東は
「2人もかなり速い方なので練習を重ねて
いつか僕を超えられる選手になってください。
期待しています。快斗君、孝太君」
そう伝えて、季楽羅と事務所に帰った。
事務所に帰り着いて、季楽羅が
「やっぱり東さん、速いですね~」
褒めて、東が
「でも久しぶりにあんなに楽しんで走れたよ」
そう言うと季楽羅が微笑んで
「2人と走ってる時の東さん、とっても
楽しそうでしたね」
そう言い、東が
「まあね」
嬉しそうに言うと季楽羅が
「あんなに走ってお腹空きましたよね、
ご飯食べましょ!」
そう言い、2人で夕飯を食べた。
翌日、東は警察署に行って蔵人に会い、
「蔵人さん、昨日の薬の結果どうでしたか」
そう聞き、蔵人が
「あの薬には、身体の免疫などを壊す物質に
変えたり、細胞を破壊する成分が入ってました」
そう言うと東が
「そんな物をどうやって」
呟き、蔵人が
「校長に、この薬の名前も聞けましたよ~」
そう言うと東が
「本当ですか!?」
驚くように聞き、
(今までマーブルと契約してきた方は
誰も答えてくれなかったはず)
そう思うと蔵人は
「マーブルは、これをダイスと呼んでる
らしいです」
そう言い、東が
「死という意味の薬ですか」
そう言うと蔵人は
「とてもこの薬にピッタリな名前ですよね~」
そう言い、東は
「マーブルの奴らは死を遊びだと思っている
ようですね」
そう言った。その後も蔵人と話をして
事務所に帰った。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる