転移したら勇者の敵国だった話

駐車場のネコ

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異世界生活

第2話〜会〜

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教えられた場所へ着いた。

辺りを見回すと動物の鳴き声はするものの、魔物のような存在は確認できなかった。

たくさん草が生えていて、見分けるポイントを教えてもらっていなければ確実に採集出来なかった程に多種多様な草が生えていた。

コツコツと取り進め、30分くらい経ったであろうか、採集カゴが一杯になったので元来た道を戻ることにした。

帰ろうとした時遠くから声が聞こえた。

???「にげてぇええええええーー」

見ると自分とそう変わらない年齢程の女の冒険者がモンスター3匹を連れて走っていた。

逃げながら振り返るとよくアニメや漫画で見るようなゴブリン一匹とスライムが2匹がその冒険者を追いかけていた。

自分としては簡単に逃げきれそうな感じではあったが、その子を見捨てては行けず、横に転がってる木の棒を取って迎え撃つことにした。

魔物が目の前に迫った時、一心不乱に棒を振り回した。

棒が魔物へ触れるなり弾け飛んで小さな宝石のようなものがそれぞれ1つずつ落ちた。

ピロン、音がなった

「レベルアップを確認。解放条件達成により潜在スキル“ガイド“を解放しました。」

何だこれ?急に音が聞こえて来た。

びっくりしているうちにその子が近寄って来て話しかけた。

レイラ「助けてくれてありがと!
結構危ないとこだったよ。
私の名前はレイラ。Gランクの新米冒険者だよ!」

なるほど、俺と同じでGランクだったなら確かに魔物は厳しいかもしれないな。

自分「俺の名前はタクミ オオシマだ
俺も今日登録したばっかりのGランクの新米冒険者だ。」

一応異世界から来たということは伏せておく。

レイラ「君もGランクだったんだね!
でもそれにしては強すぎない??」

どうやらゴブリンやスライムはGランクが簡単に瞬殺できる相手ではないようだ。

自分「たまたま急所に当たったのだろう。次にもう一度やれと言われても出来ないかもな。
そもそもなんで追いかけられていたんだ?
Gランクなら討伐クエストはまだないはずなんだが?」

レイラ「もちろん討伐をしようとしたわけじゃなく、薬草の採集に来たんだよ。
夢中になっているうちに魔物の出る森の近くまで来ちゃって、襲われていたんだ。」

ならばしょうがないといえばしょうがないのだろうがマップを見ながら行けばそれ程迷うところでもないはずなのだが、恐らく始めたてで浮かれていたのだろう。

自分「それは災難だったな。
さて、俺はもう採集も終わったし帰ろうとおもうが、レイラはどうするんだ?」

レイラ「私も大体採集できたしそろそろ帰ろうかな。」

そういう訳でギルドまで一緒に帰ることにした。

ギルドに着き、入っていくともう夕方だったので、かなりの冒険者が飲み食いをしていた。

そこで少し気になる話が聞こえた。

冒険者A「なあなあ、人間の王国はまた勇者召喚をしたらしいぜ。」

冒険者B「マジかよ!うちの魔王様は稀代の天才魔法使いとはいえ、勢力を一向に高めようとしないから、また襲われたらどうなるかわかんないぞ。」

いくつか気になるワードが聞こえた。

魔王、勇者、魔法

この世界には異世界のテンプレは大体存在するようだ。

そういえば俺のステータスに魔導というワードがあったが魔法とは何か違うのだろうか?

そんな話を聞きながら俺たちは受付へと向かった。

今日は薬草を50本集めて来た。薬草は一本100Gなので合計は5000Gとなった。

このお金で今日は飲み食いをしたり、寝床につこうと思う。

レイラは30本集めて来たようで3000Gを受け取っていた。

時間もちょうど良かったので二人でそのまま酒場で夕食をとることにした。

夕食は900Gのオークステーキセットというものを食べた。

冒険者が集まる場所だけあって、かなりリーズナブルでボリューム満点だった。

味も地球のポークステーキの様な感じでとても美味しかった。

ちなみにレイラはジャイアントマッシュのグラタンを頼んでいた。そちらも安くボリューミーであった。

食べながら先程冒険者が話していたことを聞く。

自分「人間の王国は勇者召喚とやらをしたと聞いたがどーいうものなんだ?」

レイラ「ああ、それはね、隣国のパルム王国という人族だけの国が定期的に異世界から勇者を召喚して、私達がいるターリン魔王国連邦に仕掛ける戦争の戦力の増強をしているんだ。
どうやら異世界人はこの世界へ渡るときに同時に強力なスキルを取得するらしいんだ。」

自分「そうだったのか。最近田舎から出てこの辺に来たから、あまり情勢を知らなくてな。教えてくれてありがとな。」

なんとか誤魔化す。

レイラ「いえいえ、このくらいならなんてこと無いよ!

そういえば一つ最近話題になってるのが、そのパルム王国がかなり強い勇者の召喚に成功したらしいんだ。

その勇者を筆頭に今いる勇者たちがかなり力をつけているらしいよ。」

自分「そうなのか、戦争にならないか心配だな。」

この世界に来て仕組みもわかってない状態で戦争に放り込まれるのは御免なのでこれから自分を鍛えようと決意した。

夕食を済ませ、宿を探そうとすると、レイラが言った。

レイラ「うちに来ない?
うちは安らぎの羽根という名前で宿屋をやっているんだ。助けてくれたし、安くするよ??」

探す手間も省け、安くしてくれるなんて願ったり叶ったりなので有り難くお願いをし、安らぎの羽根へと向かった。



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