転移したら勇者の敵国だった話

駐車場のネコ

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異世界生活

第6話〜言〜

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レイラとともに、道具市場へ来た。

ここでは素晴らしい品のオークションから、安い掘り出し物市などありとあらゆるものが様々な方法で売られていた。

流石にオークションに出るような品はもちろん手が届かない為、掘り出し物を多く売る店を中心に見ることにした。

いくつか店を見たが、やはり悪いものは安く、良いものは買えなくはないが、今後の生活が厳しくなりそうな金額であった。

Dランク以上になると割合報酬のいい仕事が増える為、余裕ができるそうだが、まだFランクの俺には厳しい。

武器防具は今のままでポーション類の物や道具を手入れする品を買うことにした。

駆け出し冒険者の人気クエストに薬草取りがあるだけあって回復薬や、毒消し、痺れ直しなどの必須ポーションは安く沢山買うことが出来た。

まあ、上級ポーションは効果が凄くそれなりの値段はするみたいだが、今の俺には初級で十分だろう。

あらかた買い物の用事が済んだ俺はレイラの買い物について行くも、手持ち無沙汰であった。

地球でもそうだったが女性は何故こんなにも買い物に時間がかかるのだろうか。

何となくだがこの世界でも答えを出すことは難しいかもしれない。

ようやく買い物が済んだと思ったらレイラは用事があるのを忘れていたといい、足早に帰ってしまった。

せっかく市場に来たのでぶらぶら歩いていると、占術屋と書いてある不気味な店に目が止まった。

気になったので入ってみると、得体の知れない不思議な道具が所狭しと並べられており、香りも独特で言いようのない怖さを感じた。

奥まで進むとばあさんが座っていてこちらに話しかけてきた。

占術師「やあ、見ない顔だねえ。
もしかして最近この街に来たのかい?」

自分「そうだ、つい最近この街に入って来たばっかりだ。」

占術師「やはりそうじゃったか。
何となくだがお主からはこの世ならざる者の雰囲気が漂っておるのう。
初めてじゃから特別サービスでタダで占ってやるわい。
こっちへ来なされ。」

!?、もしかして転移した事がバレている?

そんな訳はないと思い直し、ばあさんの座る席の前に座った。

自分「せっかくなら占ってもらおうか。
ちなみにここでは何を占うんだ?」

占術師「そうじゃのう、具体的にはいえぬが、やっておくと良い事、してはいけない事を伝えようかのう。」

成る程、今後の参考程度に軽く聞いておくとするか。

そういうとばあさんは水晶のようなものと紙とペンを取り出し、何かを唱え始めた。

その間俺はぼーっとしていた。

5分ほどたち、少し眠くなってしまったところでばあさんは静かになり、紙とペンを走らせた。

書き終わると話し始めた。

占術師「ほう、お主は面白い星の元に生まれたものじゃのう。

普通の人が体験しないようなことばかりを体験して来たようじゃ。

そしてかなりの魔導の才能があるのう。

魔導を鍛錬していけば軍の重役にまで上り詰める事ができるかも知れぬな。

お主がすべきことは魔導の鍛錬じゃ。

しかしお主には今全くと言っていいほど魔導の知識がないのう。

これでは宝の持ち腐れじゃ。

一人知り合いに心当たりのある者がいるから其奴に魔導を習うと良い。

其奴は現在Aランクで将来的にはSランクにもなるのではないかという逸材じゃ。

必ずやお主を良い方向へ導いてくれるじゃろう。

話を通しておくからまた二、三日したらこの店に来て欲しいのう。

アドバイスはこのくらいにしておくが次は気をつけて欲しいことじゃな。

非常に悪い流れが見えるのう。

何ヶ月後か何年後かは分からぬが非常に難しい選択を迫られることになるじゃろう。

その時に周りに流されることなく自分できちんと判断することじゃな。

わしから言えるのはそのくらいじゃ。」

いくつか興味深いことを言われたが、まあ忘れずに心に留めておく程度にしておくか。

自分「成る程、とりあえず魔導の師匠を紹介してもらえるのなら俺としては非常に助かるな。
それでは約束通り三日後にまたここへ来るとしよう。
どうもありがとな。」

そう言って俺は店を出た。



占術師「まさかあれほどの者がこんなとこでフラフラしているとは、驚きじゃな。きちんと国が軍に迎え入れる事ができ、訓練すれば少しは戦争で勝機が見えるかも知れぬな。」

人知れず呟く占術師であった。

占術屋を出た俺は宿へと戻った。

ちなみに今日の夕食で川魚の丸焼きが出てきてつい食べ過ぎて気持ち悪くなってしまい、朝起きるのが遅くなってしまったのは秘密である。


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