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異世界生活
第21話〜逸〜
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朝飯を済ませた俺は探求者ギルドで資格証明書を受け取りに行った。
ギルドは相変わらずガラガラであったが、昨日と同じ受付嬢が立っていた。
「こちらがダンジョンの資格証明書です。
再発行には3000Gかかりますので、なるべく失くさないようにしてください。」
資格証明書を受け取った俺は早速ダンジョンへと向かった。
まだ朝だったので開いていない出店もいくつかあったが、昨日の鳥人のお兄さんの店は開いていたので、いくつか保存用に日本食を作ってもらった。
サービスで回復ドリンクというものももらった。
これはお手軽で飲みやすいタイプの回復薬なんだそうだ。
当然美味しさを重視しているために、苦く飲み辛い回復薬と比べると効能はイマイチであるが。
ダンジョンは相当に広いらしく、入場口は非常に空いていた。
階段から地下一階層に降りると、非常に明るい荒野が出てきた。
この風景は俺がこの世界で目を覚ました洞窟を出た時の景色に似ている。
辺りが広すぎてどこに次の階への階段があるのか見当もつかないな。
暫くまっすぐ歩くと看板が立てられているのを発見した。
[コノサキタカラモノ、マッスグハシレ。]
なんだろう。この感じは。
こんな荒野にポツンと看板があるなんて違和感の塊でしかない。
ゆっくりと歩いて行くと、草が横向きに倒れている円状の場所が見えてきた。
他は膝ほどまである草がそこだけなぜが横に倒れている。
足元にあった大きめの石をそこへ投げる。
すると石は草とともに穴の中へと消えていった。
落とし穴が作動したからなのか、鬼の様なゴツい何かが3、4体ほど近づいてくるのが見えた。
俺はまだ草むらに隠れているので、奴らに気づかれてはいない。
奴らは何かを話し合っていて、落とし穴を確認している。。
俺は鑑定を使い、詳細を調べた。
どうやらコイツらはオーガという魔物らしい。
それなりに知能があり、力も強いので、駆け出し冒険者は見つけ次第即時退散をするのが鉄則らしい。
しかし魔導は使えないので、石や槍などの飛び道具がない限り、まず退散に失敗することはないそうだ。
特に何かを持っている様子はないので、魔導を使って討伐を試みる。
まず光魔導で目くらましをする。
動きが鈍くなったところで、練習も兼ねて水魔導を飛ばす。
プカプカと円形で飛ばされた水はオーガ達の顔へと向かっていった。
そのまま、鼻と口を覆う。
しばらくして、酸素が足りず窒息してしまった様で、あっさりと戦闘は終了した。
オーガの様にある程度鈍い魔物であれば窒息させるのはかなり有効であるようだ。
オーガはツノが討伐の証明になるのできちんと採取していく。
落とし穴を見てみると特に何も仕掛けている様子はなく、ただ掘っただけの様だ。
オーガ達は興味がないのか、今までに落ちた探求者達の装備品やアクセサリーがいくつか落ちていた。
もちろん俺はそれも拾っていく。
基本的に、ダンジョンに落ちている装備品やアクセサリー、ポーションなどの類は所有権が誰にもないことになっている。
なので、拾った人がダンジョンを出ると所有権を主張することができる様になるらしい。
この仕事を専門に行なって生計を立てる特殊な探求者もいると鳥人のお兄さんから聞いた。
ちなみに拾った人が所有権を主張した後に、元の持ち主が現れた場合は元の持ち主がお金を支払って買い戻すことが可能だ。
しかしながら、拒否することも可能なので、本当に買い戻す時はかなり色を付けて提示しないといけない。
そう行った理由で落としても買い戻さない人がほとんどなんだそう。
鑑定で見たところ、どれも2、3万Gはするそうで、この時期にはいい臨時収入である。
結局罠にははまらなかったものの、ここまで来てしまったので、どこに今自分がいるのかわからなくなってしまった。
先程小動物がいるのを見つけたり、川が流れているのも発見できたので、野垂れ死ぬことはなさそうだが、いつまでも彷徨っていては時間を浪費してしまうので、マップと睨めっこしながら階段を探し続けた。
階段を見つけ、次の階層に降りると資格証明書にデータが上書きされる。
上書きされた後は階段に戻って資格証明書の機能を使って行った階層へテレポートができる様になっている。
つまり、既に攻略した階層は、何処かの階段に戻ることで地上へと帰還ができる様になるという訳だ。
逆もまた然りで地上から攻略済最下層までテレポートもできる。
もうかなり時間が経っただろうか。
基本的にダンジョンは一日中明るいために感覚が麻痺しそうになるが、体感では夜くらいに感じる。
相当眠たくなってきて、頭が働かなくなってきた。
近くに大きな木があったのでその木の下へ歩いた。
幸いなことに、木は中が洞穴の様になっていて、暗闇ができていた。
木の穴から漏れてくる光をを塞ぎつつテントを張った。
そして眠気に耐えきれずにそのまま寝てしまった。
風や魔物の影響を全く受けずに何不自由なく快適に寝ることができた。
朝起きてテントをたたみ、収納にしまった。
ご飯を食べようと足元の葉っぱや枝、土などを払って平すとマンホールの様なものが埋もれているのに気がついた。
恐る恐る開けてみると、はしご状になっていて下に降りられる様になっているのが分かった。
気になった俺は降りていくことにした。
15mほど降りただろうか。
どうやら下についた様だ。
学校の教室ほどの空間が広がっている。
ピロン。
「裏ルートの発見に成功。
ダンジョンのルートを裏ルートに変更します。」
頭から声が聞こえた。
どうやらもう普通の探査は出来なくなってしまったようだ。
しかし、ここは普通ルートの階段の様な場所にあるそうで、テレポートができる様になっていた。
取り敢えず情報を聞きに地上へと一旦戻ることにした。
ギルドは相変わらずガラガラであったが、昨日と同じ受付嬢が立っていた。
「こちらがダンジョンの資格証明書です。
再発行には3000Gかかりますので、なるべく失くさないようにしてください。」
資格証明書を受け取った俺は早速ダンジョンへと向かった。
まだ朝だったので開いていない出店もいくつかあったが、昨日の鳥人のお兄さんの店は開いていたので、いくつか保存用に日本食を作ってもらった。
サービスで回復ドリンクというものももらった。
これはお手軽で飲みやすいタイプの回復薬なんだそうだ。
当然美味しさを重視しているために、苦く飲み辛い回復薬と比べると効能はイマイチであるが。
ダンジョンは相当に広いらしく、入場口は非常に空いていた。
階段から地下一階層に降りると、非常に明るい荒野が出てきた。
この風景は俺がこの世界で目を覚ました洞窟を出た時の景色に似ている。
辺りが広すぎてどこに次の階への階段があるのか見当もつかないな。
暫くまっすぐ歩くと看板が立てられているのを発見した。
[コノサキタカラモノ、マッスグハシレ。]
なんだろう。この感じは。
こんな荒野にポツンと看板があるなんて違和感の塊でしかない。
ゆっくりと歩いて行くと、草が横向きに倒れている円状の場所が見えてきた。
他は膝ほどまである草がそこだけなぜが横に倒れている。
足元にあった大きめの石をそこへ投げる。
すると石は草とともに穴の中へと消えていった。
落とし穴が作動したからなのか、鬼の様なゴツい何かが3、4体ほど近づいてくるのが見えた。
俺はまだ草むらに隠れているので、奴らに気づかれてはいない。
奴らは何かを話し合っていて、落とし穴を確認している。。
俺は鑑定を使い、詳細を調べた。
どうやらコイツらはオーガという魔物らしい。
それなりに知能があり、力も強いので、駆け出し冒険者は見つけ次第即時退散をするのが鉄則らしい。
しかし魔導は使えないので、石や槍などの飛び道具がない限り、まず退散に失敗することはないそうだ。
特に何かを持っている様子はないので、魔導を使って討伐を試みる。
まず光魔導で目くらましをする。
動きが鈍くなったところで、練習も兼ねて水魔導を飛ばす。
プカプカと円形で飛ばされた水はオーガ達の顔へと向かっていった。
そのまま、鼻と口を覆う。
しばらくして、酸素が足りず窒息してしまった様で、あっさりと戦闘は終了した。
オーガの様にある程度鈍い魔物であれば窒息させるのはかなり有効であるようだ。
オーガはツノが討伐の証明になるのできちんと採取していく。
落とし穴を見てみると特に何も仕掛けている様子はなく、ただ掘っただけの様だ。
オーガ達は興味がないのか、今までに落ちた探求者達の装備品やアクセサリーがいくつか落ちていた。
もちろん俺はそれも拾っていく。
基本的に、ダンジョンに落ちている装備品やアクセサリー、ポーションなどの類は所有権が誰にもないことになっている。
なので、拾った人がダンジョンを出ると所有権を主張することができる様になるらしい。
この仕事を専門に行なって生計を立てる特殊な探求者もいると鳥人のお兄さんから聞いた。
ちなみに拾った人が所有権を主張した後に、元の持ち主が現れた場合は元の持ち主がお金を支払って買い戻すことが可能だ。
しかしながら、拒否することも可能なので、本当に買い戻す時はかなり色を付けて提示しないといけない。
そう行った理由で落としても買い戻さない人がほとんどなんだそう。
鑑定で見たところ、どれも2、3万Gはするそうで、この時期にはいい臨時収入である。
結局罠にははまらなかったものの、ここまで来てしまったので、どこに今自分がいるのかわからなくなってしまった。
先程小動物がいるのを見つけたり、川が流れているのも発見できたので、野垂れ死ぬことはなさそうだが、いつまでも彷徨っていては時間を浪費してしまうので、マップと睨めっこしながら階段を探し続けた。
階段を見つけ、次の階層に降りると資格証明書にデータが上書きされる。
上書きされた後は階段に戻って資格証明書の機能を使って行った階層へテレポートができる様になっている。
つまり、既に攻略した階層は、何処かの階段に戻ることで地上へと帰還ができる様になるという訳だ。
逆もまた然りで地上から攻略済最下層までテレポートもできる。
もうかなり時間が経っただろうか。
基本的にダンジョンは一日中明るいために感覚が麻痺しそうになるが、体感では夜くらいに感じる。
相当眠たくなってきて、頭が働かなくなってきた。
近くに大きな木があったのでその木の下へ歩いた。
幸いなことに、木は中が洞穴の様になっていて、暗闇ができていた。
木の穴から漏れてくる光をを塞ぎつつテントを張った。
そして眠気に耐えきれずにそのまま寝てしまった。
風や魔物の影響を全く受けずに何不自由なく快適に寝ることができた。
朝起きてテントをたたみ、収納にしまった。
ご飯を食べようと足元の葉っぱや枝、土などを払って平すとマンホールの様なものが埋もれているのに気がついた。
恐る恐る開けてみると、はしご状になっていて下に降りられる様になっているのが分かった。
気になった俺は降りていくことにした。
15mほど降りただろうか。
どうやら下についた様だ。
学校の教室ほどの空間が広がっている。
ピロン。
「裏ルートの発見に成功。
ダンジョンのルートを裏ルートに変更します。」
頭から声が聞こえた。
どうやらもう普通の探査は出来なくなってしまったようだ。
しかし、ここは普通ルートの階段の様な場所にあるそうで、テレポートができる様になっていた。
取り敢えず情報を聞きに地上へと一旦戻ることにした。
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