転移したら勇者の敵国だった話

駐車場のネコ

文字の大きさ
26 / 32
異世界生活

第23話〜脳〜

しおりを挟む
裏ルートがどういうものかを知れたし、自分がどれほど幸運であったかもわかったので、ダンジョン探索が非常に楽しみだ。

今日は遠足の前の日のような感じであまり眠ることができなかった。

しかし、裏ルートは未到達の場所と確定しているので、急がなくともほかに乗りおくれる事はない。

ゆっくりと準備をしてダンジョンへと向かった。

ダンジョンの入り口についた後、テレポートを使用し、昨日発見した部屋へと転移する。

その部屋には自分が降りてきた梯子の他にはドアが一つしか無かった。

迷う事なく俺はドアを開ける。

ドアを開けるといきなり階段が出てきた。

トラップなどに気をつけながらゆっくりと下っていく。

すると先ほどと同じくらいの広さの部屋が出てきた。

奥の方を見るとにドアが一つある。

部屋の中心には半透明な大きめのパネルが置いてある。

近づくとご丁寧にon/offボタンと書いてあるボタンがあった。

ポチッと押すとパネルが起動した。

~クイズ迷宮一階層~

問題 I

この中で仲間はずれはどれか。

①天才

②腕白坊主

③弟

④通勤者

問題 II

昔の日本とかけまして壊れた時計と解きます。

その心は?

この二問がパネルに表示された。

ぱっと見簡単そうなのはやはり一問目だと思うが、何があるかわからないので間違えるのは避けたい。

仲間はずれ、か。

どれもが人の名称を表す言葉であるが、それ以外に共通性を見つけ出すことができない。

こういう類の問題は英語に直したら出来る物が多いのでその方面で検討していく。

天才はgenius

腕白坊主は、、、わからない、、、。

弟はbrother

通勤者、、、passengerではないだろうしこれも思いつかないな。

この考え方は何だか筋違いのような気もするな。

うーーむ。




30分が経過した。

天才、天才、天才。

腕白坊主、腕白坊主、腕白坊主。

弟、弟、弟。

通勤者、通勤者、通勤者。

天才、天才、腕白坊主、腕白坊主。

ん?

テンサイ、ワンパクボウズ、ツウキンシャ

あ!

英語の数字が入っている!

「テン」サイ、「ワン」パクボウズ、「ツウ」キンシャ

弟は特に数字は入っていない。

恐らく答えは③の弟だろう。

パネルで答えを回答すると、どこからか音が聞こえた。

ピンポンピンポン!

「鍵が一つ開きました。残りは一問です。」

俺は謎かけは好きだが、別段得意でもない。

先ほどのひらめき問題以上に苦戦を強いられそうだ。


昔の日本と壊れた時計か

うーむ。

1時間があっという間に過ぎた。

まずいな。

他の階層、もしくは標準ルートだったらこれほど時間は要しないだろう。

昔の日本と言ったら何だろうか。

30分後

分かったぞ!

昔は男尊女卑社会であったから性格差があった。

壊れた時計は正しい時刻をささず正確さがない。

答えはせいかくさが問題であるだ!

ピンポンピンポンピンポン!

「クイズ迷宮一回層の攻略を達成しました。

それに伴いドアが開きましたので、中にある報酬を獲得してから下へとお降りください。」

ふう、やっと次に降りることができるな。
 
まさか冒険でなくクイズをやらされるとは夢にも思わなかったな。

これでは一生懸命に探索の準備をしていた俺が馬鹿みたいじゃないか。

ブーブー文句を言いながらもドアを開けて部屋を出る。

両サイドには宝箱が一つずつ置いてあった。

左を開けると鉄砲のようなものが入っている。

宝箱に説明が入っている。

「この銃は無限に水を出すことのできる道具です。

最高級の味わいの水を出し続ける事はもちろん、高圧にしてウォーターピストルとしても使用できます。」

なるほど、冒険者には非常に有用なものであるようだ。

次に右側の宝箱を開ける。

右側には丸い石のようなものが入っていた。

同封されていた説明文を読む。

「こちらは召喚石と言って、異世界にいる魔物を自分の使い魔として召喚することが出来ます。

この世界へ渡ってくる時点で、魔物がこちらにいることを望んでいることになるので、必ず使い魔になってくれます。

召喚したい場所へ召喚石を投げることによって呼び出すことが出来ます。

注意:狭い場所で召喚を行う場合、そこに召喚することができる最大サイズが固定されてしまいます。

使い魔の大きさに希望がある場合は、うまく活用して下さい。」

ふむ。説明を聞いているだけで面白そうだ。

巨人が出てきたら色々と困るのでここで召喚してしまおうと思う。

この部屋は高さが5m、縦横が8m程あるので、中型くらいの魔物が最大サイズになる筈だ。

召喚石を手に取り、部屋の真ん中へと投げつける。

投げた瞬間になにかが発動し、地面に模様が刻まれた。

その模様は光を発しながら少しずつ濃くなっていく。

目も開けていられない程の光で部屋がいっぱいになると、トンと降り立つ音が聞こえた。

それが聞こえるや否や模様が消え去り、光もおさまった。

光の輝きからやっと目が慣れると、目の前には真っ白で羽の生えた馬が此方を見ていた。

まさかこんなに綺麗な魔物が召喚されるとは!

地球では空想上の動物の代表格であったペガサスが目の前にいる。

我を忘れてペガサスに話しかけてしまう。

「お前が俺の使い魔になってくれるのか?」

普段なら動物が人の言葉を理解する事が出来ないとわかる俺だが、驚きすぎてつい話しかけてしまった。

するとペガサスがヒヒン!と吠えた。

俺はびっくりするもたまたまだと思い、我に帰った。

「すまんな、お前が俺の言葉をわかる筈ないよな。」

ペガサスは首を横に振った。

?!

「まさかわかるのか?」

ペガサスはヒヒンと鳴き、首を縦に振った。

それ程までに高い知能を持っているとは驚きだ。

「これから俺の相棒として一緒に旅をしてくれるか?」

ヒヒヒーーン!

一番大きな声で鳴きながら俺に教えてくれた。

今までは基本的に俺一人の冒険が多かったが、頼もしい相棒となってくれそうだ。

先ほどの説明書に補足があり、召喚した使い魔は今後呼び出すことも元の世界で待機してもらうことも出来るそうだが、せっかくなら一緒にこの世界を冒険したいし、待機させないことに決めた。

そう考えた俺はそのまま一緒に次の階層へと降りていった。

名前もどうするか早めに決めなければ。



しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

断罪後のモブ令息、誰にも気づかれずに出奔する

まる
ファンタジー
断罪後のモブ令息が誰にも気づかれないよう出奔して幸せを探す話

三十年後に届いた白い手紙

RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。 彼は最後まで、何も語らなかった。 その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。 戴冠舞踏会の夜。 公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。 それは復讐でも、告発でもない。 三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、 「渡されなかった約束」のための手紙だった。 沈黙のまま命を捨てた男と、 三十年、ただ待ち続けた女。 そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。 これは、 遅れて届いた手紙が、 人生と運命を静かに書き換えていく物語。

断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜

深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。 処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。 なぜなら彼女は―― 前世で“トップインフルエンサー”だったから。 処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。 空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。 タイトルは―― 『断罪なう』。 王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。 すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、 国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。 そして宣言される、前代未聞のルール。 支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。 処刑台は舞台へ。 断罪はエンタメへ。 悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。 これは、 処刑されるはずだった悪役令嬢が、 “ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。 支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、 それとも――自由か。

幽閉王女と指輪の精霊~嫁いだら幽閉された!餓死する前に脱出したい!~

二階堂吉乃
恋愛
 同盟国へ嫁いだヴァイオレット姫。夫である王太子は初夜に現れなかった。たった1人幽閉される姫。やがて貧しい食事すら届かなくなる。長い幽閉の末、死にかけた彼女を救ったのは、家宝の指輪だった。  1年後。同盟国を訪れたヴァイオレットの従兄が彼女を発見する。忘れられた牢獄には姫のミイラがあった。激怒した従兄は同盟を破棄してしまう。  一方、下町に代書業で身を立てる美少女がいた。ヴィーと名を偽ったヴァイオレットは指輪の精霊と助けあいながら暮らしていた。そこへ元夫?である王太子が視察に来る。彼は下町を案内してくれたヴィーに恋をしてしまう…。

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

転生後はゆっくりと

衣更月
ファンタジー
貧しい集落で生まれたリリは、生まれた瞬間から前世の記憶があった。 日本人特有の”配慮”に徹した赤ん坊を演じていたことで、両親から距離を置かれた挙句、村人からも「不気味な子」として敬遠されることに…。 そして、5才の誕生日に遠くの町に捨てられた。 でも、リリは悲観しない。 前世の知識チートは出来ないけど、大人メンタルで堅実に。 目指すは憧れのスローライフが出来るほど、ほどほどの守銭奴としてリリは異世界人として順応していく。 全25話(予定)

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

処理中です...