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しおりを挟む朝目が覚めると、陸が私を見ていた。
「梨紗かわいい…。」
前に私が陸を“かっこいい”と言った時から、陸はしょっちゅう私を“かわいい”と言うようになった。
嬉しいけど…やっぱり恥ずかしかった。
「そんなに…言わなくてもいいよ。」
「…言いたい…。」
「前までそんなに言わなかったじゃん…。」
「心の中では…ずっと思ってた。」
また胸がトクンと跳ねた。
「だから…言ってもいいでしょ?」
「…なんか…照れるよ。」
「…それが見たくて…余計言いたくなる…。」
…。
「陸もかっこいいよ。」
「…梨紗に…そう思ってもらえて嬉しい…」
もう何これ…
陸甘すぎるよ…
かっこよくて…甘くて…優しくて…
「昨日の梨紗も…かわいかった…」
「…。」
「…いきなり…俺に…」
「言わないでっ」
「…かわいい…」
もう…
最近、前よりも陸と仲良くなったのに、
私に…出張が入ってしまった…。
3日間だけだけど…
店舗の改装があって、それで行くことになった。
改装自体は1日で終わらせるけど、その後の調整やなんやらで3泊4日の出張だ。
陸と…離れたくないよ…
「…出張って…誰と行くの?」
「先輩の杉崎さん。」
「…男?」
「そうだよ。」
「…かっこいい?」
陸…心配してるのかな…。
「奥さんも子どももいるよ。」
「かっこいい?」
「ふつうだよ。」
「…好きになったらだめだからね。」
ならないよ…陸がいるのに…。
私は思ったことをそのまま伝えた。
「…でも急じゃない?」
「先輩が私に言うのを忘れてたんだって。ひどいよね。」
「本当?」
「本当だよ?毎日電話するから。」
「ビデオ通話がいい…。」
「わかった。」
陸は心配そうにしていた。
大丈夫なのに…。
出張の前日、陸は私にたくさんの印をつけていた。
それに…私を気遣って、優しく抱いてくれた。
出張から帰ると、陸はすぐに抱きしめてくれた。
「お疲れ様。」
「陸もお疲れ様。」
「…疲れてるよね…?」
「うん…疲れちゃった…」
「ゆっくりして…」
「ありがとう。」
陸、我慢してないかな…。
でも、私は本当に疲れていた。
明日でもいいかな…。
そんなことを考えていたけど、シャワーやご飯を済ませるとすぐに眠くなり、ベッドに潜り込んだ。
明日は休みだから…
だから…
明日…
いっぱい…
しようね…
陸は次の日もゆっくりと私を寝かせてくれていた。
目を覚ましたら午前10時になろうとしていた。
しまった…寝過ぎた…
私は起きると、陸はソファーでくつろいでいた。
「おはよ。」
「おはよ…よく眠ってたね。疲れは取れた?」
体は少し怠かった。
まだ疲れが残ってるようだった。
でも陸に心配させたくなくて嘘をついた。
「大丈夫だよ。」
私は洗面所に向かうと色々と済ませ、陸の隣に座った。
「お腹は?すいてる?」
「大丈夫。お昼に食べる。」
「わかった。」
陸はそう言うと私を抱き寄せた。
「…触ってもいい…?」
やっぱり陸は我慢してたんだ…。
「いいよ。」
私はそう言った。
陸は服の上から胸の先を触り始めた。
直接触られてないのに、すぐに気持ちよくなった。
「はぁ…あ…」
陸はそんな私をずっと見ていた。
しばらくそれが続けられると、下着の中に手が入ってきて、なぞられる。
すると陸の手が止まった。
それからゆっくりと指が入ってきた。でもまた止まった。
「梨紗…体調悪いんじゃない…?」
「…。」
「梨紗。」
「…なんで?」
「いつもより…濡れてないし…中が少し熱い…」
「…。」
「熱測って。」
陸に言われ熱を測ると37.5℃だった。
「少し熱あるね。」
「こんなの微熱だよ。大丈夫。」
「だめ。寝てて。」
「…やだ…したい…。」
我慢してたから…やめないで欲しかった。
「だめだよ。寝て。」
「…したい…お願い…」
「…梨紗。」
「…しよ?…」
「熱が下がったら…いっぱいしよ?」
私は仕方なく寝ることにした。
「お昼に起こすから…食欲はある?」
「…あんまり…」
「…ほら…やっぱり具合悪いんだよ…」
「…。」
「食べやすいもの用意しておくね。」
「…ありがとう…。」
私はまた眠りについた。
陸…優しい…
お昼過ぎに起こされると、私は陸が作ってくれた雑炊を食べた。
「…美味しい…。」
「…よかった。」
「ありがとう。」
「食べ終わったら、また熱測ってね。」
陸に言われた通り、また熱を測ってみた。
少しだけ下がっていた。
「薬は飲まなくても大丈夫そうだね…ほら…またゆっくり寝てて…。」
「眠くない…。」
「だめ。まだ微熱あるから。」
陸はそう言うと、私の手を引きベッドに連れて行った。
私を横にさせると、陸は後ろから私を抱きしめてくれた。
陸…心地いい…
私はすぐに眠りについた。
次に目を覚ましたのは夕方だった。
怠さはなくなり、スッキリとしていた。
風邪じゃなくてよかった…。
たぶん疲れが出ただけだ。
熱を測ってみると、すっかりと下がっていた。
私はそれを確認すると、ソファーに座っていた陸に抱きついた。
「熱下がったよっ。」
「…本当?…大丈夫…?」
「疲れてただけみたい。」
「…確認する…。」
陸はまたさっきと同じように服の上から胸の先を触りはじめた。
「ん…」
気持ちいい…
早く…陸が欲しい…
しばらくそれが続けられると、陸は確認するかのように下に手を伸ばした。
「…いつも通り…濡れてるね…。」
陸は少し嬉しそうにそう言っていた。
「…もう…お願い…我慢してたから…」
「…うん…俺も…指で慣らさなくていいの…?」
「大丈夫だから。もう…陸が欲しい…」
「っ…。欲しいの…?俺が…?」
「うん。お願い…。」
「…かわいい…」
陸はすぐに私の中にきてくれた。
気持ちいい…
陸…
陸はまた私に気遣ってゆっくりとしてくれていた。
やっぱり優しいな…陸は…
でも…今日はもう…ぐちゃぐちゃにされたかった…
「りくっ…いつもみたいに、奥…」
「…でも…」
「お願い…」
「…こう?」
陸は奥を押し込むようにした。
「あんっ…もっとっ…」
「…グリグリする…?」
「うんっ…」
気持ちいい…
気持ちいい…
「あっ…りくっ…きもちぃっ…」
「かわいい…」
目を開けて見ると、陸はいつもよりも口角を上げ、笑っている…。
いつもは優しく、それでいて少しだけ微笑んでいるように見えていたけど、今日は笑っていた。
陸の笑顔は知ってるけど、こんなふうに笑うのは初めてだ。
初めて見るそんな表情に、今まで以上にゾクゾクとした。
するといつものようにまたグッと奥を押し込んできた。
たぶん…もうすぐ…あと少し…
イキたい…
「…イキそう…?」
「イキそうっ…イキたいっ…」
「いいよ。イこうね。」
陸はまた数回グッと押し込んだ。
「あんっっっ…」
私は深くイッた。
いつものように陸は抱きしめてくれた。
「りくっ…動いてっ…」
「…でも…今梨紗イッてるでしょ?」
「りくも…イッて…」
陸は動きはじめた。
もうわけがわからなかった。
気持ちいい…
「りくっ…きもちぃっ…」
「…っ…俺もっ…」
「あっ…んっ…すきっ…」
「もっと…言ってっ…」
「だいすきぃっ…」
「っ…イクッ…」
陸は私に倒れ込むとそのまま抱きしめてくれた。
なにこれ…
気持ちいい…
頭…変になる…
気持ちいい…
少し落ち着くと、陸は私の横に寝転んだ。
「梨紗…すごくかわいかったよ…どうしちゃったの…あんなに…」
「…好き…」
「…俺も好きだよ。」
「大好き。」
「…愛してる?」
「愛してる。」
「…俺も…。」
その後もまたもう1回したけど、私はさっきの余韻でまたすぐにイッてしまった。
「昨日は私に合わせてくれてありがとう。」
「また…昨日みたいなの…したい…。」
「…陸は気持ち良かった?」
「すごい…気持ち良かった…またしたい…また見たい…また…聞きたい…」
聞きたい…?
「梨紗…すごくかわいかった…」
「…なんか…恥ずかしい…」
「かわいかった。」
「…もういいよ。」
「かわいかった。」
「…。」
「…もっと…昨日みたいな…梨紗が見たい…」
…。
陸がそう言ってくれるなら…
陸がこんな私を嫌いにならないなら…
陸の望むようにしたい…
私もまた…昨日の陸の顔が見たい。
あの顔はきっと…
陸は私が乱れてるのを見て喜んでるんだ…
やっとわかった…
前から“梨紗が気持ちよくなってる姿が見たい”とか、“梨紗がイクところを見たい”とか、そんなことを言っていた。
それを見て陸も気持ちよくなると…
最初は私を気遣ってそう言ってるんだと思ってた。
でも…それが本当なら…
もう…気にせずイッちゃってもいいのかな…
「今日もゆっくりするよ…?梨紗の体調が心配だから…。」
優しいな…陸…
「念のため熱測ってみて?」
そう言って体温計を差し出された。
「平熱だったよ。」
「…よかった…。」
「…今日もしよ?」
「…いいの?」
「したい。だめ?」
「俺もしたい。」
そんな感じで日曜日もずっと、陸を求めて、陸に抱かれて、私はずっと気持ちがよかった。
「…なんか最近、お前一段と女っぽくなったな。」
会社に着くと芦屋くんにそう言われた。
ドキッとした。
ここ最近は陸と毎日のようにしてたから…。
それが関係してるのかなって…。
「…そう…?」
「幸せなんだな。」
「うん…。」
体が熱くなるのがわかった。
陸に抱かれている時のことを思い出してしまっていた。
「…今…陸くんのこと思い出してただろ。」
いじわるそうな笑顔で芦屋くんはそう言った。
「…なんでわかったの?」
「わかるよ。仲良くやってんだな。」
「うん…好きすぎて困るくらいだよ…。」
「…陸くんが羨ましいよ。」
「芦屋くんはどうなの?」
「んーまぁ…ぼちぼち。」
芦屋くんはそう言うと、自分のデスクに戻って行った。
仕事が終わり、芦屋くんと会社をでると、陸が待っていた。
「陸?」
「…今日は直帰だったから…」
「連絡してよ。残業になることもあるんだから。前にも言ったでしょ?」
「…ごめん…。」
「いいよ。帰ろう?」
すると芦屋くんが陸の耳元で何か言っていた。
陸の目が見開いた。
なに…言ってるの…?
芦屋くんはそのあと
「陸くんにずっと会いたかったから、ちょうどよかったよ。」
そう陸に言っていた。
それから芦屋くんは「おつかれー」と言いながら帰って行った。
「何言われたの?」
「……“梨紗と幸せにね“って…」
「それだけ?もっと何か言ってたでしょ?」
「要約するとそんな感じ。」
「変なこと言われてない?もしそうだったら明日怒るから。」
「言われてないよ。」
陸の表情からもそんな感じはしなかった。
電車に乗っていると、陸が話しかけてきた。
「…今日は…?…する…?したい…?」
私は体が熱くなったのがわかった。
「陸は?」
「…したい…。」
「うん…。」
「ゆっくり?それとも…」
陸はそこまで言うと、言葉を詰まらせていた。
「…“それとも”…の方…」
私はそう言った。
陸の顔がパッと明るくなった。
…陸は…そっちの方が好きなのかな…
「…俺は…どっちも好きだからね…ただ…今の気分が…」
「うん…一緒だね。」
「うん…。」
よかった…
私もどっちも好き…
今の気分も陸と一緒…
嬉しいな…
家に帰ると必要なことを済ませて、すぐにベッドへと向かった。
「梨紗…かわいい…」
「…恥ずかしいってば…」
「かわいい。」
「…ありがとう。」
「本当にかわいいよ?」
「わかったってば…」
「…かわいい…。」
陸はそう言うと、少し焦らすように私の全身に舌を這わせた。
気持ちいい…
私もしたい…
「陸…私もしたい…仰向けになって…」
「…だめ…まだ俺がする…」
陸は続けていた。
私の濡れているところも舐めていた…
もう…だめ…
欲しい…
「りく…」
「…欲しくなった?俺が欲しくなった…?」
「…うん…」
「…ちゃんと言って…」
「陸が…欲しい…。」
私がそう言うと、陸はまた前の顔になった。
満足そうに…
笑っていた…
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