2人とも堕ちていく…

優月ジュン(ゆづき じゅん)

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最近…より一層体がおかしい…。

陸のことを考えるだけで、濡れてしまう…。
触って確認しなくてもちゃんとわかる。
濡れてる…。
今も…。

考えないようにしなくちゃ…。

でも…気がつけば陸のことを考えてしまって、その度にお腹の奥がきゅっとなる。

陸に抱かれていることを思い出し、また濡らす。

これ…落ち着いてくれないかな…。
昨日もしたのに、また今日も抱かれたい。
今日は私から誘うのはやめておこう。

恥ずかしいから…。
やっぱり今になっても、性欲が強いやつだって思われるのは、恥ずかしい。

…今日は陸から誘ってくれないかな…。


家に帰ると私はご飯の支度をした。
今日は陸のが帰りが遅い。
早く…帰ってこないかな…。

陸からメッセージが届いた。
あと1時間はかかるらしい。
早く…会いたいな。


陸は帰ってきて私の顔を見るなり、優しく笑ってくれた。

「おかえり。お疲れ様。」
「ただいま。梨紗もお疲れ様。」

陸はシャワーを浴びに行った。
その後2人でご飯を食べ、ソファーでくつろぐ。
いつものことだ。
隣に座る陸を見る。
それに気がついた陸が口を開く。

「…なに?」
「ううん。なんでもない。」
「本当?」
「うん…。」

今日はしないのかな…。
したいな…。

「何か…我慢してるでしょ。」
「…。」
「どうしたの?」
「…なんでもないよ。」
「…。」

言えない。
恥ずかしくて言えない。

すると陸はいきなり、私の下着の中に手を入れてきた。

「……濡れてる…。」

恥ずかしかった。
なんでわかったの…。

「えっちしたいの?」
「…うん…。」

私がそう答えると、陸は嬉しそうな顔になり、すぐにキスをしてくれた…ーー



陸…
陸…

頭の中が陸でいっぱいになる。
昨日の陸は優しくゆっくりと抱いてくれた。

そんなことを考えていたら、またお腹の奥がきゅっとなった。

今日は陸が先に帰ってる。
私が家に着くなり、陸は私を後ろから抱きしめると、すぐに下着の中を確認した。

「…濡れてるよ…どうしちゃったの…?」

私は恥ずかしくて体を半回転させると陸に抱きついた。
なんでわかったんだろう…。
なんでバレちゃったんだろう。

恥ずかしい…
恥ずかしいよ…

「おいで…。」

陸は私の手を引くと、ベッドに向かい、また優しく抱いてくれた。

「…シャワー浴びて…ご飯食べたらまたしよう?」
「…うん…。」


それから陸は、毎日のように私の下着の中を確認するようになった。
私は…毎回濡らしていた…。
確認されるって思うと、余計に濡らしてしまった…。

「…日に日に…すごくなってるよ…。
どうしちゃったの…?」
「…わかんない…。」
「明日は休みだから…いっぱいしようね…。」
「…うん…。」

それから本当にいっぱいした。
休憩をしてはまた体を重ね合わせ…少し寝てはまた求め合い…次の日もずっとそうやって過ごしていた。

私は呼吸を整えていた。
陸はまだ余裕そうだった。

「梨紗…明日ドライブでもしようか…。」
私は陸に抱きついた。
「うん。」
「どうしたの?」
「何が?」
「急にくっついてきたから。」
「…いいでしょ?」
「…いいよ。」

陸はそう言うと、私に腕を回してくれた。



次の日…
ドライブに行くと気分転換ができ、少し頭がスッキリとした。
ずっと疼いていた体が落ち着いてきた。

なんだったんだろう…あれは…。
ずっとあのままだったら嫌だったから、少し安心した。

「…梨紗…元に戻っちゃった…?」
「え?」
「なんかここ最近…ちょっと変だったから…。」
「あ…うん…。たぶん…。」
「…かわいかったのに…。」
「え?」
「今までの梨紗もかわいいけど…昨日までのえっちな梨紗もかわいかった…。」

私はまた体が熱くなった。

「もう…」
「今日も抱かせてね…。」
「…うん…。」



私は結局、思い出せば濡らしてしまうけど、頭の中がそればかりになることには、ならなくなっていた。
やっぱり健全なデートも必要だ。




また店舗のレイアウト変更があった。
この前とは別の店舗だ。
また私は金子くんを連れて車を運転していた。

店舗に着き、色々と作業をする。
もう少しで終わるぞって時に金子くんが割れ物を落としそうになったので、それを阻止しようと駆け寄ると足首を捻って転んでしまった。

「痛っ。」

私の手にはしっかりと落ちてしまったものがあり、割れることはなかった。

「雨宮さんっ!すみませんっ。大丈夫ですか?」
「んー大丈夫だけど、捻ったみたい…。」
「すみません。僕のせいで…。」
「大丈夫大丈夫。気にしないで。」

金子くんが手を差し出し、起き上がらせようとしてくれたけど…
痛くて立ち上がれなかった。
それでも何とか立ち上がると、金子くんが本社に連絡をしていた。

「雨宮さん、病院行きましょう。今本社には事情を説明しましたので。僕が運転しますから。」

そう言ってくれた。
捻挫くらいで…と思ったけど、やっぱり歩くのは難しそうだったので、金子くんの言う通りにした。

病院に着いて診てもらうと、処置をしてもらいサポーターを付けられた。
重度の捻挫ではなかったため、足を少し引きずるような感じでなら歩けた。

会社に戻ると、金子くんはまた上司に何かを相談し、それから私のところへきた。

「今日は本当にすみません。僕のせいで…。
さっき許可を取ったので、今日は社用車で雨宮さんを家まで送ります。」
「いーよいーよ。歩けないわけじゃないし。」
「雨宮、甘えておけ。」
芦屋くんが口を挟んできた。
「でも…私がいけないんだし…。」
「無理して余計に酷くなったらどうすんだ?」
「…わかった。それじゃ金子くん、よろしくね。」
「任せてくださいっ。」

金子くんはそう言うと、申し訳なさそうに笑っていた。

帰る時間になり車に乗り込む。
私は陸に事情を説明するためにメッセージを送った。

家の前に着き、降りると金子くんも降りた。
私が足を引きずっていると、金子くんが私の前にしゃがんだ。

「背中に乗ってください。家の前まで運びます。」
「大丈夫だから。」
「雨宮さんなら僕、軽々おんぶできますよ?こう見えて力あるんです。」
「いや、大丈夫だから。もうすぐそこだし。」
「いいから。僕の気がすまないので。」

金子くんはそう言うと、私の手を掴み無理矢理私を背負った。

「ちゃんと肩に捕まっててくださいね。」
「恥ずかしいから降ろして?」
「だめです。」

それからマンションに入り、エレベーターが来るのを待っていた。

エレベーターが開くと、髪の濡れた陸がいた。

「…梨紗…」
「陸…もう帰ってたんだね。メッセージ見た?」

陸は何も言わず、私を金子くんから引き離すと、横向きに抱きかかえた。

「あ、彼氏さんですか?」
金子くんは私に聞いてきた。
「うん。そう。」
「いつも雨宮さんにはお世話になってますっ。後輩の金子です。僕の不注意で雨宮さんを捻挫させてしまったので送ってきました。すみませんでしたっ。」

金子くんはそう言うと、陸に頭を下げていた。

「金子くんのせいじゃないから気にしないで。私が勝手に転んだの。」
「送ってくれてありがとう、金子くん。気をつけて帰ってね。」

陸はそれだけを言うと、エレベーターに乗り込んだ。

「はいっ。お疲れ様でしたっ。」
金子くんはそう言うと帰って行った。

「陸?」
「足…大丈夫?」
「引きずって歩く感じ。」
「…痛いね…。」
「シャワー浴びてたの?」
「うん…メッセージに気付かないでシャワー浴びてて…それで出てからスマホ確認して、時間的にもう家に着くかもって思って、急いで降りてきた。」
「そっか。ありがとね。早く髪乾かさなきゃ風邪ひいちゃう。」
「なんで…」
「…。」
「なんで…おんぶされてたの?肩借りるだけじゃだめだったの…?」

…。

怒ってる…。

「どうしてもって…腕引っ張られたの。」
「…くっついた?」
「え?」
「くっついた?」

どういうこと?

そんな話をしていると家についた。
陸は私を降ろすと靴を脱がしてくれた。
それから私の目の前でしゃがんだ。

「なに?」
「おんぶする。」

陸が怒ってるようだったから、私は素直に陸の肩に手を置き背中に乗った。
陸が立ち上がる。

「腕…前に回して…。」

私は陸を抱きしめるようにして、腕を前に回した。

「こう?」
「…。」
「…。」
「今みたいにおんぶされてたの?」
「…え?」
「金子くんて子に、今みたいにしたの?」
「してないよ?こうだよ?陸も見てたでしょ?」

私は上体を起こすと、陸の肩に手を置いた。

…“くっついた”ってそういうことか。

「本当?」
「本当だよ。」
「…。」
「なんで?」
「…最初にしたのだと…梨紗の胸が背中に当たるから…。」
「…。」
「でもこれもやっぱやだ。」
「…ごめん。」
「……俺もごめん…。梨紗足痛いのに…。」

陸はそう言うと、私をソファーに座らせた。

「一緒に…シャワーしよ?」
「1人で大丈夫だよ?」
「滑って転んだら大変。」
「わかった。」

大丈夫なのに…。
そう思いながらも、陸に甘えることにした。



次の日。
ゆっくりでしか歩けないから、早めに家を出た。
陸もそれに合わせて早く出た。
玄関を出るとすぐに、陸は口を開いた。

「駅までおんぶする。」

だから今日はリュックなんだ…。
陸は前にリュックをかけていた。

「いいよ…恥ずかしいし、そこまでしなくても…。」
「する。」
「いいってば…。」
「早く。」

私は仕方なく陸の背中に乗った。

「くっついて。」
「…。」
「ちゃんと腕回してくっついて。」

また私は陸の言う通りにした。

陸は歩きだした。
しばらく話しながら歩いていると、陸が突然黙った。
…と思ったら、口を開いた。

「…勃った。」
「え?」
「梨紗がくっつくから勃った。」
「…陸がそうしてって言うから。」
「うん。」

私は少し離れた。

「だめ。離れないで。」
「だって…。」
「いいから。」

私はまたくっついた。

「早く帰れたら迎えに行くから。」
「そこまでしなくていいよ。」
「…早く帰れたらだから…。」
「わかった。ありがとう。」


そんな感じで、数日間は陸におぶってもらいながら駅まで向かった。


「もう足…大丈夫?」
「大丈夫だよ。」
「…抱いてもいい…?」
「うん…。我慢させちゃってごめんね?」
「ううん。梨紗が足痛いのにできないよ。」
「ありがとね。」
「早くベッドいこ…。」

陸は私の手を引いた…。

陸は私を気遣ってか、優しく抱いていた。
でも…陸の顔に余裕がなかった。
たぶん…ずっと我慢してたから…。

「陸…私はもう大丈夫だから、陸の好きなようにしていいよ。」
「…だめだよ。梨紗を大事にしたい…。」
「我慢しないで。」
「…。」
「陸…。」
「…わかった…。後悔しないでね。」

陸はそう言うと、動きを早めた。
私がイッても、動きが止まることなく私はまたそれに耐えられず上り詰める。

脚がガクガクする…。
陸はイッてもすぐ私の中に戻ってくる。
体勢を変えては激しく動く。
少し休憩をしてはまた戻ってくる。
こんどはゆっくりと奥を攻める。
私が深くイッても陸は動き続ける。気がつけば陸はまた、目を細め口角を上げながら私を抱いていた。

私は意識が遠くなるのを感じながら、陸のそんな顔を見ていた…。


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