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第一章
ノネット村
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村に着くと、一人の少女が笑顔で小走りに近づいて来た。
「おかえりなさい、兄さま」
「今戻った、変りはなかったか?」
「はい、兄さま、ところで、そちらの方は兄さまのお友達ですか?私はお目にかかった事がありませんが」
「あぁ、この上の河原に落ちてたから拾ってきた、何かに使えると思ってな」
「ダメですよ、何でも拾ってきちゃ、兄さまの悪い癖です」
「そうだったな、面倒だが戻してくるか」
「ちょっと待てぇ~い、黙って聞いてりゃさっきから、人を物扱いしやがって」
「冗談だ」
「冗談よ」
(うっ、ハモりやがった、初対面の割に気を許し過ぎじゃねえの、しかしこの子美人だなぁ、芸能人でもそうはいないんじゃないか?)
「まぁ、兄さまが連れてきたのだから大丈夫なのでしょ?」
「その辺は大丈夫だろう」
「私は『アシリア=マイア』ヨロシクね」
「あ、あぁ、オレはイツキ=オトハだ、よろしく」
ヴィレムに対してアシリアは色白だった、目は碧眼、髪の色は白銀、その髪は腰くらいまで届く長さだ、誰が見ても美人さんと答えるだろう。
「なぁ、ヴィレムを兄さまと呼ぶからには兄妹って事?」
「ああ」
「おいおい兄妹ってのは悪い冗談だろ?確かにあんたの顔も美形だが、オレには似てる所が全く見つからないんですけど」
「お前の言いたい事はよく分かる、当の本人がそう思ってるからな」
気が付くと何人かの村人が遠巻きに物珍しそうにオレを見ていた。
「なにはともあれ、まずは村長の所に連れていく」
「そうね、それがいいわ」
ヴィレムに連れられ、村長の所に行く途中、少しこの村について聞いた。
ヴィレムは二十歳、アシリアは十六歳、村長はこの兄妹の母親で名は『リーナ=マイア』、この村最強の戦士なのだそうだ、元々は父親が村長だったが数年前に病気で亡くなったらしい。
それと村長に対し絶対に失礼が無いように何度も言われた。
オレとヴィレムは、村で一番大きな家に入り、一番奥の扉の前で止まった。
ヴィレムがノックをすると中から。
「誰だい?」
「オレだヴィレムだ、一人よそ者を連れてきた、中に入っていいか?」
「少しお待ち」と返事がきて、数秒後。
「いいよ、入んな」と声がしたので、扉を開けて中に入った。
しかし女で一番強いってにわかには信じられないよなって思っていたオレは一目見て考えを改めた。
(メッチャ傾奇者やないか~い、女版前田慶次っすか?しかもその持ってるキセルを叩くと、何かのフラグが立っちゃったり?)
村長は、大きな椅子に腰かけ、足を組みキセルをふかしていた。
確かに、その碧眼、その白銀の髪、顔もアシリアの親なのだろう想像がつく、しかし明らかに目が違う、獲物を狙い定めてるような吊り上がった切れ長の目だ。
(美人だけど、本当は角でも生えてるんじゃないの?)
オレは直立不動で嫌な汗をかきまくっていた。
「なんだいヴィレム、私に可愛いペットを連れてきてくれたんかい?」(へっ?)
「そうなんだ、なかなか上物だと思うぞ」(はっ?)
「そうねぇ、鎖に繋いでちゃんと躾けないといけないねぇ、絶対服従するように」(げっ!)
「チョ、チョ、チョ、チョ、ちょっと待って下さい」
と言いながら、少し後ずさるオレ。
「冗談よ」
「冗談だ」
「ですよねぇ~」
(デジャブだ、またハモってるし、あ~あなた達は親子だし兄妹ですよ、本当に)
ヴィレムが今までのいきさつを事細かに説明してくれた。
すると村長が
「私はこの村の村長をやってる『リーナ=マイア』まぁよろしくな」
「あっ、オレはイツキ=オトハといいます、よろしくお願いします」
「ふ~ん、そんで記憶喪失ねぇ、そんじゃ行く当ても無いって事だよねぇ?」
「おっしゃる通りです」
すると次の瞬間、村長から僅かな威圧が感じられた、いや殺気だ。
オレは気が付かないふりをして、やり過ごす。
村長はニヤリと不敵な笑みを浮かべていた。
「そうだねぇ、とりあえずこの家の客間を貸してやるとしようか、二・三日ゆっくり体を休めて、それから身の振り方を考えればいいさね」
「ありがとうございます、そうさせて頂けると助かります」
「本当に私のペットになってもいいのよぉ、三食昼寝付き、夜は寝かさないけどねっ」
(ウインクしちゃってるよ、その微笑みが怖いんですけどっ)
「丁重にお断りいたします」
「う~ん残念、気が変わったらいつでも言ってちょうだい、それじゃぁヴィレム、お前とアシリアで面倒を見てやんな」
「分かった」
オレとヴィレムは部屋を出た。
村長に言われた通り、ある部屋に通された、ここが客間だろう。
「今着替えを持ってくるから、腰かけて待っててくれ」
「分かった、ありがとう、しかしあんたの母ちゃん変わってるよな、いつもあんな調子なのか?」
「いや、さっきは機嫌がよかったな、こんな小さな村だから、よそ者には警戒するし疑ってかかるもんだ、まして記憶喪失だなんて言われても、にわかには信じられん、もしかしたらお前気にいられたのかもな」
「えっ、何で?」
「さぁな、オレにも分からん」
「それとさっき、あの僅かな殺気を分かってて受け流してたよな、気付かない振りをして、今更疑っちゃいないが本当はお前何者なんだ?」
「ん?何の事だ?」
「まぁいい、ちょっと待ってろ」
ヴィレムが部屋を出て行ったので椅子に腰かけ、部屋を見渡して外を見た。
(もう暗くなり始めてる、色んな事がありすぎて頭がついていかないっすわ、これからどうしたらいいんだろうな、それと本当にペットにされたらどうしよう)
考え事をしていたら、ドアがノックされたので自分で開けると、そこにはアシリアがいた。
「兄さまに頼まれて、着替えを持って来たわ、はい、これ」
「あっ、ありがとう、てっきりヴィレムが来ると思ってたよ」
「兄さまのお下がりだから、ちょっと大きいかもだけど、我慢してね」
「あぁ、本当に感謝してる、見も知らずのオレを受け入れてくれて、ありがとう」
「それは村長である母が決めた事よ」
「ねぇ、中に入ってもいい?ちょっと聞きたい事があるのだけれど」
アシリアは後ろに手を組んで、少し前かがみになって微笑みながら上目づかいで、そう言った。
(チョーーーー可愛いんですけど!オレ勘違いしちゃいますよぉ)
「構わないけど」
アシリアは窓際に行き、外を見ながら話しはじめた。
「あなた、記憶喪失なんですって?」
「あぁ、その通りだけど」
「記憶喪失ってどんな感じなのかしらね、想像もつかないわ」
「まぁそうだろうね、経験しないに越したことはないと思うけど?」
アシリアは一度頷いた。
「そうね、それと母も兄さまも、何も言わなかったみたいだけど、あなたが唯一持ってた物、それって武器よね」
アシリアがこっちを向いた。
「隠すつもりは無かったんだけどな、アシリアの言う通りだ」
オレは刀をアシリアの目の前に差し出した。
「これって剣よね、何であなたの持ち物はこれだけなの?私はあなたが、この村に災いを持ち込んで来たのではないかと心配なの」
アシリアは刀を手に取り、両手で持ってうつむいている。
「そうか、アシリアはそう感じていたんだな、だったらヴィレムも同じか」
「私だけじゃないわ、おそらく村の人達ほとんどが少なからず不安に思ってると思う」
「アシリア、記憶喪失と言っても、少~しだけ覚えてる事もあるんだ」
「えっ、それは何?」
アシリアの手に力が入る。
「今アシリアが持ってる物、それは刀と言う武器だ、多分オレにとってすごく大事な物なんだと思う、そう感じるんだ」
「初めて聞く名前だわ、刀って言うのね」
「抜いてみて構わないよ、剣とは大分印象が違うと思うけど」
アシリアが刀を抜いて、まじまじと見つめる、数秒くらい見とれてから。
「刀って、凄く綺麗なのね、こんな剣見た事も聞いた事も無いわ」
「そうだなぁ、それアシリアが預かっててくれないか?それで信用してくれとは言わないけど」
「えっ、でも大事な物なんでしょ?」
オレは頭をかきながら
「まぁそうだけど、アシリアにはオレの事信用して欲しいしなぁ、それに身の振り方が固まるまででいいからさ」
アシリアの頬が少し赤くなった気がした。
「そんなに言うのなら、預かっておいてあげる、でも綺麗だから返したくなくなっちゃうかもしれないわよ?」
「それならそれで構わないさ」
アシリアは刀を抱きかかえ、ドアの方に歩いて行った。
「話してくれてありがとう、それじゃあ早く着替えて、すぐ夕飯だから」
そう言ってアシリアは部屋を出て行った。
「おかえりなさい、兄さま」
「今戻った、変りはなかったか?」
「はい、兄さま、ところで、そちらの方は兄さまのお友達ですか?私はお目にかかった事がありませんが」
「あぁ、この上の河原に落ちてたから拾ってきた、何かに使えると思ってな」
「ダメですよ、何でも拾ってきちゃ、兄さまの悪い癖です」
「そうだったな、面倒だが戻してくるか」
「ちょっと待てぇ~い、黙って聞いてりゃさっきから、人を物扱いしやがって」
「冗談だ」
「冗談よ」
(うっ、ハモりやがった、初対面の割に気を許し過ぎじゃねえの、しかしこの子美人だなぁ、芸能人でもそうはいないんじゃないか?)
「まぁ、兄さまが連れてきたのだから大丈夫なのでしょ?」
「その辺は大丈夫だろう」
「私は『アシリア=マイア』ヨロシクね」
「あ、あぁ、オレはイツキ=オトハだ、よろしく」
ヴィレムに対してアシリアは色白だった、目は碧眼、髪の色は白銀、その髪は腰くらいまで届く長さだ、誰が見ても美人さんと答えるだろう。
「なぁ、ヴィレムを兄さまと呼ぶからには兄妹って事?」
「ああ」
「おいおい兄妹ってのは悪い冗談だろ?確かにあんたの顔も美形だが、オレには似てる所が全く見つからないんですけど」
「お前の言いたい事はよく分かる、当の本人がそう思ってるからな」
気が付くと何人かの村人が遠巻きに物珍しそうにオレを見ていた。
「なにはともあれ、まずは村長の所に連れていく」
「そうね、それがいいわ」
ヴィレムに連れられ、村長の所に行く途中、少しこの村について聞いた。
ヴィレムは二十歳、アシリアは十六歳、村長はこの兄妹の母親で名は『リーナ=マイア』、この村最強の戦士なのだそうだ、元々は父親が村長だったが数年前に病気で亡くなったらしい。
それと村長に対し絶対に失礼が無いように何度も言われた。
オレとヴィレムは、村で一番大きな家に入り、一番奥の扉の前で止まった。
ヴィレムがノックをすると中から。
「誰だい?」
「オレだヴィレムだ、一人よそ者を連れてきた、中に入っていいか?」
「少しお待ち」と返事がきて、数秒後。
「いいよ、入んな」と声がしたので、扉を開けて中に入った。
しかし女で一番強いってにわかには信じられないよなって思っていたオレは一目見て考えを改めた。
(メッチャ傾奇者やないか~い、女版前田慶次っすか?しかもその持ってるキセルを叩くと、何かのフラグが立っちゃったり?)
村長は、大きな椅子に腰かけ、足を組みキセルをふかしていた。
確かに、その碧眼、その白銀の髪、顔もアシリアの親なのだろう想像がつく、しかし明らかに目が違う、獲物を狙い定めてるような吊り上がった切れ長の目だ。
(美人だけど、本当は角でも生えてるんじゃないの?)
オレは直立不動で嫌な汗をかきまくっていた。
「なんだいヴィレム、私に可愛いペットを連れてきてくれたんかい?」(へっ?)
「そうなんだ、なかなか上物だと思うぞ」(はっ?)
「そうねぇ、鎖に繋いでちゃんと躾けないといけないねぇ、絶対服従するように」(げっ!)
「チョ、チョ、チョ、チョ、ちょっと待って下さい」
と言いながら、少し後ずさるオレ。
「冗談よ」
「冗談だ」
「ですよねぇ~」
(デジャブだ、またハモってるし、あ~あなた達は親子だし兄妹ですよ、本当に)
ヴィレムが今までのいきさつを事細かに説明してくれた。
すると村長が
「私はこの村の村長をやってる『リーナ=マイア』まぁよろしくな」
「あっ、オレはイツキ=オトハといいます、よろしくお願いします」
「ふ~ん、そんで記憶喪失ねぇ、そんじゃ行く当ても無いって事だよねぇ?」
「おっしゃる通りです」
すると次の瞬間、村長から僅かな威圧が感じられた、いや殺気だ。
オレは気が付かないふりをして、やり過ごす。
村長はニヤリと不敵な笑みを浮かべていた。
「そうだねぇ、とりあえずこの家の客間を貸してやるとしようか、二・三日ゆっくり体を休めて、それから身の振り方を考えればいいさね」
「ありがとうございます、そうさせて頂けると助かります」
「本当に私のペットになってもいいのよぉ、三食昼寝付き、夜は寝かさないけどねっ」
(ウインクしちゃってるよ、その微笑みが怖いんですけどっ)
「丁重にお断りいたします」
「う~ん残念、気が変わったらいつでも言ってちょうだい、それじゃぁヴィレム、お前とアシリアで面倒を見てやんな」
「分かった」
オレとヴィレムは部屋を出た。
村長に言われた通り、ある部屋に通された、ここが客間だろう。
「今着替えを持ってくるから、腰かけて待っててくれ」
「分かった、ありがとう、しかしあんたの母ちゃん変わってるよな、いつもあんな調子なのか?」
「いや、さっきは機嫌がよかったな、こんな小さな村だから、よそ者には警戒するし疑ってかかるもんだ、まして記憶喪失だなんて言われても、にわかには信じられん、もしかしたらお前気にいられたのかもな」
「えっ、何で?」
「さぁな、オレにも分からん」
「それとさっき、あの僅かな殺気を分かってて受け流してたよな、気付かない振りをして、今更疑っちゃいないが本当はお前何者なんだ?」
「ん?何の事だ?」
「まぁいい、ちょっと待ってろ」
ヴィレムが部屋を出て行ったので椅子に腰かけ、部屋を見渡して外を見た。
(もう暗くなり始めてる、色んな事がありすぎて頭がついていかないっすわ、これからどうしたらいいんだろうな、それと本当にペットにされたらどうしよう)
考え事をしていたら、ドアがノックされたので自分で開けると、そこにはアシリアがいた。
「兄さまに頼まれて、着替えを持って来たわ、はい、これ」
「あっ、ありがとう、てっきりヴィレムが来ると思ってたよ」
「兄さまのお下がりだから、ちょっと大きいかもだけど、我慢してね」
「あぁ、本当に感謝してる、見も知らずのオレを受け入れてくれて、ありがとう」
「それは村長である母が決めた事よ」
「ねぇ、中に入ってもいい?ちょっと聞きたい事があるのだけれど」
アシリアは後ろに手を組んで、少し前かがみになって微笑みながら上目づかいで、そう言った。
(チョーーーー可愛いんですけど!オレ勘違いしちゃいますよぉ)
「構わないけど」
アシリアは窓際に行き、外を見ながら話しはじめた。
「あなた、記憶喪失なんですって?」
「あぁ、その通りだけど」
「記憶喪失ってどんな感じなのかしらね、想像もつかないわ」
「まぁそうだろうね、経験しないに越したことはないと思うけど?」
アシリアは一度頷いた。
「そうね、それと母も兄さまも、何も言わなかったみたいだけど、あなたが唯一持ってた物、それって武器よね」
アシリアがこっちを向いた。
「隠すつもりは無かったんだけどな、アシリアの言う通りだ」
オレは刀をアシリアの目の前に差し出した。
「これって剣よね、何であなたの持ち物はこれだけなの?私はあなたが、この村に災いを持ち込んで来たのではないかと心配なの」
アシリアは刀を手に取り、両手で持ってうつむいている。
「そうか、アシリアはそう感じていたんだな、だったらヴィレムも同じか」
「私だけじゃないわ、おそらく村の人達ほとんどが少なからず不安に思ってると思う」
「アシリア、記憶喪失と言っても、少~しだけ覚えてる事もあるんだ」
「えっ、それは何?」
アシリアの手に力が入る。
「今アシリアが持ってる物、それは刀と言う武器だ、多分オレにとってすごく大事な物なんだと思う、そう感じるんだ」
「初めて聞く名前だわ、刀って言うのね」
「抜いてみて構わないよ、剣とは大分印象が違うと思うけど」
アシリアが刀を抜いて、まじまじと見つめる、数秒くらい見とれてから。
「刀って、凄く綺麗なのね、こんな剣見た事も聞いた事も無いわ」
「そうだなぁ、それアシリアが預かっててくれないか?それで信用してくれとは言わないけど」
「えっ、でも大事な物なんでしょ?」
オレは頭をかきながら
「まぁそうだけど、アシリアにはオレの事信用して欲しいしなぁ、それに身の振り方が固まるまででいいからさ」
アシリアの頬が少し赤くなった気がした。
「そんなに言うのなら、預かっておいてあげる、でも綺麗だから返したくなくなっちゃうかもしれないわよ?」
「それならそれで構わないさ」
アシリアは刀を抱きかかえ、ドアの方に歩いて行った。
「話してくれてありがとう、それじゃあ早く着替えて、すぐ夕飯だから」
そう言ってアシリアは部屋を出て行った。
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追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
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縫剣のセネカ
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--
コルドバ村のセネカは英雄に憧れるお転婆娘だ。
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そして二人は巻き込まれていく。
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これは、一人の少女が針と糸を使って世界と繋がる物語
(旧題:スキル【縫う】で無双します! 〜ハズレスキルと言われたけれど、努力で当たりにしてみます〜)
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